Book Reviewに関するエントリー

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三橋貴明氏著、「本当はヤバくない日本経済 破綻を望む面妖な人々」を読了。

痛快な本である。この本に書かれていることが事実かどうかの検証はしていないのだが、これだけ具体的な数値を情報提供元のソースと共に示されれば、説得力があるというものだ。

本書では、日本のマスメディアが騒ぎ立てる「日本経済破綻論」、「日本政府破綻論」、「日本国の未来崩壊論」が、まったく根拠のないでたらめであるということを、個別の根拠を示しつつ提示したうえで、今後日本が世界の中でどのように進んでいくべきかを示している。

このブログを読んでくださっている皆さんの中にも、日本のマスメディアが、何故いつも政府や日銀などが執る施策を叩くことしかしないのかと苛立ったり呆れたりしている方も多いのではないかと思う。僕自身もその一人なのだが、本書はその苛立ちや諦観が何故起こるのかを、「証拠」とともに示してくれる。

たとえば、もう耳にタコができるほど繰り返しメディアで叫ばれている、「日本は外需依存国家で輸出産業に依存しているから、円高になると輸出産業中心の日本経済は大打撃を受けて崩壊する」という論調がある。

こちらについて、新聞や週刊誌で、「日本が外需依存国家である」根拠を示している例があるだろうか。僕は見たことがない。

本書では内閣府、総務省、JETROのデータを基にアメリカ、イギリス、ドイツ、中国、韓国、ロシア、日本の7カ国の輸出対GDP比率を計算したところ、なんと日本は15.5%で7カ国中6位であった。1位のドイツの輸出対GDP比率は40%、2位の韓国は38.3%である。日本が輸出に依存しているということが、いかに「イメージ」、「印象」で語られているかが良く分かる。

また、同じ輸出でも、我々はどうしても「自動車」や「精密機械」などが日本の輸出品の代表だと思っているが、これもデータを提示されると、マスメディアが垂れ流す誤った情報に染められてしまっていることが分かってゾッとする。日本の輸出品の70%以上は工業用原料と資本財(最終商品を作るための部品など)で占められており、自動車や精密機械などの占める比率は低いのである。

リーマンショック後の金融危機について、筆者は必要以上に楽観しろと言っているわけではない。トヨタをはじめ日本を代表する企業が続々と赤字を計上し、日本でも失業率が上昇し、多くの国民が不況に苦しんでいるのは事実だからだ。

だが、何故そのような状況が起こっているのかの分析が間違えば、当然対処方法も正しい選択ができず、結果現状よりもさらにひどい状況が発生してしまう可能性が生じる。そして筆者が言っているのは、日本のマスメディアの多くが、間違いだらけの報道を垂れ流し続け、国民をミスリードし続けているという事実である。

日本企業が巨額の赤字を計上することになった最大の理由は円高でもなく日本が輸出依存国家であるためでもなく、世界中の人たちが物を買わなくなってしまったからに過ぎない。確かに輸出型ビジネスの日本企業にとって円高は好ましい状況ではない。だが、問題は円ドルレートが5円上がったことではなく、アメリカの新車販売台数が前年比で30%も40%モ下落してしまうという異常事態である。

例を挙げ続けるときりがないので、あと一つだけ。中川昭一財務相の「もうろう発言」ばかりが大騒ぎされたIMFにおける日本の役割だが、実はこの時の中川昭一財務相はじめ関係者が決断した1,000億ドルのIMFへの緊急融資は、今回の金融危機で連鎖的に新興国で財政破綻が発生する最悪の事態を回避した、非常に重要な事項であった。日本のマスコミは中川大臣の会見での不始末ばかりを延々と垂れ流し、日本はもうダメだ、と囃し立てていたわけだが、今回の危機で日本が果たした役割の大きさについて、もう少し中立的な見方はできなかったものだろうかと悔やまれる。

必要以上に楽観的に物事をとらえる必要はないし、危険でもあることは承知している。だが、何でもかんでも自分たちの政府を叩いて嬉々としているマスメディアの存在自体に意味はないのではないかという思いを強めた一冊であった。本書の内容を鵜呑みにすることは危険かもしれないが、このような視点があり、説得力もあるということ認識したうえで、日々の情報に触れる必要があるだろう。読んで良かった。

 

本当はヤバくない日本経済

 

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藤井孝一氏著、「週末起業」を読了。

企業に勤めて給与をもらっている、いわゆるサラリーマンが、週末や夜間の空き時間を利用して、会社勤めを継続しながら起業する、「週末起業」を指南してくれる本。

素晴らしい本だった。非常に現実的であるとともにロマンに溢れ、時間的にも金銭的にも充実した人生を送るために、サラリーマンは是非一読しておくべきだろう。

一点重要な原則がある。それは、週末起業は「週末や夜間にアルバイトをして小銭を稼ぐ」ことを意味するのではない。企業体にするか個人事業主としてやるかは別として、あくまでも自分のビジネスを立ち上げるのだ。

その違いが非常に重要なのだが、アルバイトなどの副業は、他人が経営するビジネスの末端を時間給で稼ぐ、つまりは体力と時間の切り売りなのに対して、週末起業は自分のアイディアや製品、サービスを売り物としてビジネスを展開していく、つまり規模が小さかったとしても、一国一城の主、週末はCEOなのである。

ネットをうまく利用して自分のビジネスを展開する週末企業者と、ファストフードや居酒屋の店員で復業するアルバイターでは、得られる恩恵は金銭的にも、そしてそれ以上に自分の人生の糧としての経験的にも雲泥の差があるだろう。

では、週末起業で僕たちは何をビジネスにすれば良いか。とにかく好きなことをやれ、と著者は説き、僕自身もその通りだと思う。

土日を潰しても構わない。寝る時間が減っても構わないと感じられるぐらい好きなことをビジネスにして、自分がそのビジネスの社長だとなれば、多少きついことがあったとしても、活き活きと楽しく取り組むことができるだろう。

「俺もいつかは独立して自分の会社を」と思っている人は意外と多いのではないかと思う。それと同時に、何からやっていいのか分からなかったり、会社を辞めて収入がなくなってしまうことを恐れて起業できずにいる人も多いのではないか。

そんな人は、この本を読んで、とにかく始めてみてはどうだろうか。会社を設立してしまうとお金も時間も余分にかかるので、個人としてスタートすると良いと本書では奨めている。元手をかけず簡単に始められることからやってみる。それが大事だと説く著者が、戸惑う僕たちの背中を教えてくれる。

 

週末起業

 

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安岡正篤著、「活眼活学」を読了。

別の本を読んでいて、本書が引用されている箇所があり、感銘を受けて読んでみた。安岡氏は明治31年生まれの右翼思想家で、昭和58年に亡くなっている。

今回本書を手に取ろうと思ったのは、明治の頑固オヤジに説教されたい、と思ったからだ。

安岡氏が実際に頑固オヤジだったかどうかは分からないし、本書を読んでみたところ、氏は非常に柔軟なものの考え方をする部分もあるようなので、おそらく実際は頑固オヤジではなかったのかもしれないが、とにかくそういうイメージの本を読みたかった。

そして読んでみて、やはり非常に勉強になったし、説教されて良かったと思う点が多かった。さすが明治の頑固オヤジだ。

人間が自然とどのように接点を持ちつつ生きるべきか、日本人はどのようにアイデンティティを維持するべきかなど、普遍のテーマが多いせいもあって、記されてから時間が経っても古くならない。

むしろ、現代のあまりにもせわしい生活を送っている我々が見失ってしまっている大原則を思い出させてくれる部分も多々ある。

テレビばかり見ている人間はおかしくなる、とか、西洋文明ばかり有り難がらずに日本人はもっと日本独自の文化を大切にすべき、など、今でも盛んに言われていることが、30年以上前から説かれていたんだと、感慨深く感じる面もあった。

そんな中でも特に印象に残ったのが、剣道の教えにあると言われる、「守・破・離」の教えについての一文である。これは剣道だけではなく、何を習得するにも同じプロセスを踏むことになると思うのだが、「守」とは、師匠の教えを忠実に守り、ひたすら鍛錬する時期を指し、「破」は「守」の時期を終えた後では、師匠の教えを敢えて破ることで、他人の教えのコピーではなく、自分自身の型を模索し始め、「離」では、敢えて破るというフェーズを終えて、意識しなくても自分自身の型が定着していくというプロセスが肝要であると説いている。

全編が上記のような説法、説教のオンパレード。男も40歳にもなると、なかなか正面切って説教してくれる人もいなくなる。自分の責任は自分で負う世代なのだ。

でも、時には大人だって説教されたい時はある。そんな時には、明治の頑固オヤジに説教されてみてはどうだろう。僕は読んで、爽快な気分になった。

 

活眼活学新装版

 

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アレン・カー著、阪本章子訳、「読むだけで絶対やめられる禁酒セラピー」を読了。

まずいのだ。禁酒がしたくて読んだわけではないのに、読み終えたら、禁酒がしたくなってきてしまった。これはまずい。

いや、本当はまずくない。まずくないどころか素晴らしいことなのだが、お酒を止めてしまうなんてもったいないから嫌だ。でも禁酒した人生も良さそうだなーと囁く自分がいる。うむむ〜。

本書「読むだけで絶対やめられる禁酒セラピー」では、従来の精神力に頼った禁酒ではなく、「お酒は強い依存性を持つ毒」であり、「最初に飲んだ時には不味かったものが美味しく感じるのは身体が麻痺しているから」と説き、お酒を無理に止めるのではなく、お酒のない、より素晴らしい世界に羽ばたこう、というスタンスに立脚している。

これが読んでいて実にいいのだ。僕自身、タバコを吸わなくなって7年半ほど経つが、今となってはタバコを止めて本当に良かったと思うし、吸っていた頃の自分はタバコに支配され、タバコに毒されていたと感じるようになった。

例えば、当時は電車を下りたらすぐにタバコが吸いたかった訳だが、今思えば、一時間おきに自分の行動や精神をタバコによって拘束されていたわけで、電車を下りたらタバコ、夜寝る間にタバコが切れれば不安で眠れない、という構図になっていたのだ。

だが、タバコを止めてしまえば、一時間おきに全ての行動を停止して煙を吸い込むなどという不合理な行為をする必要はなく、手許のパッケージの中に残り何本が入っているかをしょっちゅう気にすることもない。

しかも、タバコを吸い続ければ、タバコの購入代金の他に部屋の壁や天井も傷み、病気になり、早く死んでしまう。そんなものに15年近く自分がお金を払い続けていたと考えるだけでも、バカバカしいし腹も立ってくる。

で、この「禁酒セラピー」の著者は、ご存知「禁煙セラピー」と同じ人なわけで、当然タバコと同じようなアプローチで攻めてくる。これが実に論理的で合理的でスマートで分かりやすいのだ。お酒なんてなくたって楽しい人生は幾らでも遅れるし、お酒がないと社交の場で楽しめない、というのは刷り込みだというのも確かだ。何故なら僕らも皆子供の頃はお酒など飲まずに友達を作っていたし、大人になってからも、お酒を飲まずにパーティーで楽しく会話している人だってたくさんいる。

お酒が飲めないことを辛いと感じている間は禁酒できない、と著者は説いている。その通りだ。僕自身タバコを吸わなくなった時は、すーっとタバコへの興味や愛着がなくなり、フェードアウトするように勝手に吸わなくなった。あの形は自分でもベストだったと感じているが、果たしてお酒まで止める必要があるだろうか。

友人と楽しく飲むお酒は最高だし、夜仕事を終えて家でゆっくり飲むのも素敵だ。だが、著者は肉迫してくるのだ。「それは、その状況が楽しいのであって、そこにお酒が存在している必要が本当にあるのか」と。

そう、僕らは皆心の中では分かっているのだ。お酒は依存性の強い毒で、身体に悪いことを。そして、僕自身もそれを納得しているのだ。そして、お酒という強い束縛から解放された人生は、とても魅力的にも見える。

どうしたものか。しばらく考えよう。

読むだけで絶対やめられる禁酒セラピー

 

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勝間和代氏の「目立つ力」を読了。

素晴らしい。勝間氏の著書は4冊目だが、個人的には群を抜いて素晴らしい本だ。これはずっと手許に置いて何度も読み返したい。僕にとってバイブルとなる一冊だ。

本書はブログによって自己表現をし、そこから自己実現していきましょう、という内容なのだが、これはまさに僕自身がいま実行していることと一致している。何らかの形で人生を充実させ、成功させていきたい人間にとって、今後ブログはなくてはならないメディアだし、それを補完するTwetter、Tumblr、Brightkite、Facebookなどのサービスをいかに組み合わせて充実させるか、それが非常に重要である。

そして本書の論旨で僕が強く共感したのは、ブログで表現する目的を、ブログがなければ絶対に出会うことができない人と繋がり、そうして知り合った人同士が結びついていくことで生まれる力の破壊力がいかに強烈であるかについてである。

僕自身も、このブログの前身となるインターネット日記を書き始めて13年以上経つが、この「知り合う力」の強烈さは、他の何者でも得ることができない強い武器となる。

ブログを「モビルスーツ」や「立体名刺」と表現する点も非常に分かりやすくて好きだ。友達がブログを書いていれば、数年会っていなくても、いつも顔を見ているような気分になるし、初対面の人にブログのURLを教えて読んでもらえば、それだけで僕がどんな人間か、何を考えて生きているかなどを、あっという間に伝えることができる。これが双方向で行われれば(両者がブログを書いていて、両者がブログを読むようになること)、効果は抜群である。

というわけで本書はブログを書いてみたいと考えている人、ブログを始めたものの、うまく軌道に乗せられていない人、ブログを書いている人で、もっと自分のブログを充実したものに育てていきたいと考えている人などには、非常に良いガイドとなるだろう。

逆に、著者自身があとがきで書いているとおり、ブログに特化した本であるために、ブログでの自己表現に興味がない人は、読んでも面白くないし、得るところもないだろう。

最後になるが、本書を読む人は、是非勝間氏のブログも購読し、また、彼女のTwitterアカウントもフォローしてから読むと、なお理解がしやすいと思う。

一つ前に読んだ「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」でも感じたことだが、勝間氏はどうも誤解されやすい人のように思うことが増えてきた。あれだけメディアに頻繁に出ているから、目立ちたがり屋で要領の良いワガママな人、というイメージがあったのだが、どうもこの人は、とても不器用で人付き合いが苦手な人(しかもどうやら男運まで悪い)のようだ。

以前からTwitter上での彼女の言動には好感を持っていたのだが、ちょっとずつ彼女の著書が好きになりつつある今日この頃である。

目立つ力

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先日以来何度か書いているが、最近楽天にはまっている。

楽天を使うようになってもう何年も経つが、楽天のポイントは、ただぼんやりとしていてはもらえない、能動的なアクションを求めるタイプのものが多く、ちょっと調べてみると、もっともっと活用できてお得なシステムであることに気づいたのだ。

たとえば決済をクレジットカード払いにしている人は、是非楽天カードを作るべきだ。とういよりも、決済をクレジットカードにしていない人は、クレジットカードに変更して楽天カードを決済カードにするべきだ。

理由は簡単。楽天カードで決済をすると、ポイントが2倍になるからだ。通常100円につき1ポイント付与される楽天ポイントが、楽天カードで決済すると、2ポイントになる。

また、楽天市場以外の買い物でも、楽天カードで決済をすると、100円につき1ポイント楽天ポイントが付与される。極端な話、電気やガスなどの公共料金の支払いを楽天カードにすれば、電気代を払って楽天ポイントが貯まるし、レストランで食事をしても楽天ポイントが貯まることになる。

他のクレジットカードでもポイントは当然貯まるのだが、決定的に違うのは、楽天のポイントは、楽天市場で取り扱っている原則全ての商品に対して使用できる点だ。

僕は今までアメックスとSUICA ANA VISAカードをメインで使っていて、どちらのカードにもポイントがあった。だが、どちらのポイントシステムとも、ポイントが貯まった時に選べる商品の選択肢がとても少なく、航空会社のマイルに貯めるとか、小じゃれたお皿をもらうとか、その程度のことしかできなかった。

ところが、楽天カードの場合、1ポイントは1円として、楽天でそのまま使えてしまう。従って、貯まったポイントでお酒を買おうが本を買おうがオーブンレンジを買おうがエアコンを買おうが自由だ。この幅の広さは他のカードを圧倒している。

カード以外にもメリットがたくさんある。まずはキャンペーンの多さだ。期間限定でポイント10倍キャンペーンや、毎週金曜日、土曜日の感謝デーキャンペーン、それに楽天イーグルスやビッセル神戸が勝った翌日のポイント2倍(両方勝った翌日は3倍)キャンペーンなどが目白押しである。

しかもそれらのキャンペーンに付与されるポイントは積算されていくのだ。

例えば、先日楽天で14,000円ほどお酒を買ったのだが、そのショップはポイント10倍キャンペーン中であり、しかも決済を楽天カードにしていて、注文は金曜日で、楽天イーグルスが勝った翌日だった。すると、10倍キャンペーン1,400ポイント、カード決済ポイント140ポイント、感謝デーポイント140ポイント、イーグルス勝利ポイント140ポイントの、合計1,820ポイントが付与される。

つまり実質の支払いは12,180円で済む。しかも注文したお酒は、僕がいつも飲む、バランタイン・ファイネストというスコッチだったのだが、街の酒屋さんやスーパーでは一本1,500円〜1,600円するものが、楽天では1,050円だったので、何本かまとめ買いと、あとはテーブルワインを一緒に買った。こちらも酒屋で同じ商品を買うよりも20%ぐらい安かった。

普段、つい「面倒だから」という理由で、家の近くのコンビニやスーパーで買っていた消耗品などを楽天でまとめ買いすることで、相当な勢いでポイントが貯まっていく。また、今までアメックスとVISAに貯まっていたポイントを楽天ポイントに移行できたため、わずか1ヶ月弱で、僕のポイント残高は30,000ポイントを超えた。

せっかく貯まったポイントだから、ぱーっと浪費してしまうのは勿体ない。だが、ポイントは来年も今と同じレートで使い続けられる保証が何もないのも事実で、航空会社のマイルみたいに、会社の業績が悪くなれば、還元率が悪くなったり、最悪取りやめられてしまうケースもあるかもしれない。

なので、ポイントは一定以上貯め込まずに積極的に使い、ポイントで購入して浮いた分の金額と同じだけのお金を、使っていなかった銀行口座に貯金しようと考えた。これならポイント無駄遣いしないで済むし、浮いた分をお金で貯めることができて一石二鳥だ。

ではということで、今日、勝間和代氏の新刊「目立つ力」を、全額楽天ポイントを使用して購入してみた。777円。で、ポイント分と同じ777円を、普通預金口座から、同じ銀行の別口座へ振替しておいた。

というわけで、無料で本が一冊買えてしまった。しかも、この本の分も7ポイントちゃんと付与されていたぞ。

という感じでしばらく極力買い物を楽天に集中して、ポイントで買い物をしてみようと思う。3万円分のお小遣いが突如生まれたら、やっぱり嬉しいよねぇ(^-^)。

他にもまだまだ裏技がたくさんあるようなのだが、それはまた試してからレポートしたい。

まだ楽天カードを作ってない人は、入会金も年会費も無料なので、これを機に是非作ってみて欲しい。ちょっとの時間余分に調べて、集中して使うことで、楽天は何十倍もお得で便利なサイトになる。

楽天カードの新規作成はこちらからどうぞ。

 

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勝間和代氏著、「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」を読了。

うん、良い。勝間氏の本はこれで3冊目(一冊目二冊目)だが、本書が一番説得力があり、勉強になる点も多く、それと同時に本人は意識しているかどうか分からないが、著者の個性が良く出ていて、勝間氏のことがちょっと身近に感じられるようになった。

人間誰しも限られた時間を生きている。最大の成果を上げるためには、効率良く自分がするべきことをしていく必要がある。

本書の切り口が素晴らしいのは、そのためには「しないことを決める」必要があると断言している点だ。

本書では、我々の日々の生活を「消費」「浪費」「投資」「空費」に分類し、「投資」 = 「緊急ではないけれど重要なこと」に割く時間をいかに増やすかは、「浪費」 = 「緊急だけれども重要ではないこと」や「空費」 = 「緊急でも重要でもないこと」に使っている時間をいかに減らすかと、「消費」 = 「緊急で重要なこと」に使っている時間を、どうやって減らして行くかであると定義している。

視点が斬新だし大事だなと思ったのが、同じ時間でも、どのように過ごすかで、「浪費」が「投資」になるケースもあるという点である。

定義する前にやっていることではあるのだが、例えば通勤電車の中でぼーっと過ごしていれば、往復の時間は「浪費」だが、車内でポッドキャストで英語を聞いたり、本を読んで勉強をしたりすれば、その時間は「投資」の時間になる。これは何事にも意味を持たせることの重要さを示しており、通勤車中だけではなく、日々の生活の様々な場面で応用できる考え方である。

あと、「時間泥棒」の考え方も、耳が痛いが正しいと感じる。「テレビ」、「ゲーム」、「たばこ」、「お酒」の4つを、「空費」に時間を使ってしまう「時間泥棒」と提議し、極力この4つには触れない生活を薦めているのだが、これは分かっていてもなかなか改善が難しい、という人も多いのではないだろうか。

僕はといえば、テレビはほとんど見なくなったしタバコも7年前から吸っておらず、ゲームもほとんどやったことがない。だが、僕の大敵といえばお酒である。お酒を完全に止めるというのは現段階では難しいし、止めたくもないのだが、やたら長時間に渡るダラダラ飲みが「空費である」と言われれば、まさにその通り。実に耳が痛く、今後そのような長時間飲みは、なるべく控えるかなあ、と誓うのであった(^_^;)。

空費、浪費の時間を減らして投資に回し、投資で得た知識やスキルを使って消費の時間の効率化をはかり、消費の時間が必要以上に長時間に渡ることを避け、浮いた時間をさらに投資に回す。これが理想的な時間投資法だという著者の論理には100%納得である。こんなに読んで気分がスッキリした勝間本は初めてである(失礼)。

最後に、冒頭にちょっと書いたが、本書では、勝間氏の個性が垣間見え、親近感が湧いたという点も、新たな発見だった。本書内で彼女は苦手なこととして、人当たりよく挨拶したり、自分から人脈を広げたり、飲み会の幹事をするなどの人間関係にかんすることを挙げている。

なるほど、と思った。彼女が広瀬香美氏や黒木瞳氏との交友関係をやたら強調している(ように僕には感じられる)のは、もともとそのような活動が苦手であったが、人脈を広げる活動をした結果、このように素晴らしい人と巡り会えた、という克服の喜びを表現したものだったのか。

テレビや雑誌にやたらと出ているし、Twitterでもとても愛想良く丁寧な書き込みをしているので、とてもそんな風には見えなかったが、僕が今まで彼女の言動で感じていた違和感を、「人付き合いが苦手」というフィルターを通して整理すると、かなりの部分で説明がつき、納得ができる。なるほどねぇ。

他の本同様、参考資料の書名やURLなど,具体的な資料が盛り沢山で親切なのは相変わらずで素晴らしい。

色々な意味で成果が多い本だった。これは繰り返し読むことになりそうだ。

 

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

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村井瑞枝氏著、「図で考えるとすべてまとまる」を読了。

まず結論。非常に良い本だった。図を書くのが得意な人はこの本を読む必要はないだろうが、僕自身が図を書いて物事を考えるテクニックを持っておらず、身につけたいと思っていたので、まさに渡りに船で、勉強になったし面白かった。

物事を考える際に図にして書くと良いというのは、そもそも吉越浩一郎さんの著書で読み、自分にないテクニックだと気づき、習得したいと考えた。だが、吉越さんの著書は図解に特化した本ではなかったので、何か図解に特化した本を読みたいと思い、何冊か図書館で借りたい書店で立ち読みしたりしていたのだが、ピッタリくるものに巡り会えていなかった。

この「図で考えるとすべてまとまる」は、小飼弾氏の404 Blog Not Foundで紹介されていて、これはと思いすぐに購入してみたもの。

本書を読んで得られたメリットは、大別して3つの解を得られたことだ。「何故図を書くのか」、「どんな図を書くのか」、「いつ図を書くのか」。

加えてもう一つ、「この程度の図で良い」ということが分かったのも大きなメリットだった。図を書き慣れていないため、どうしても難しく考えすぎてしまい、壮大なものを書こうとして挫折していたのだが、本書で紹介されている図は、丸、三角、四角、直接を組み合わせた、非常にシンプルなものばかりで、とてもハードルが低くなり、安心できた。

あと、箇条書きを三段に分割したような、ちょっとした表のようなものも、立派な図として機能していることを知り、これも気が楽になった。基本的なパターンとそのパターンをどのようなシーンで使うかというシュミレーションが一式頭に入っていると、実践の場でもすいすいと使えるに違いない。

本書ではPPTやWordなどにまとめる前に、まずは手書きで図を書くことを推奨している。これには僕も同意である。手書きにはソフトの機能的な制約がないため、自由に書けるし、書きながらどんどん思考が変質してしまうことも、手書きの図ならOKだ。

何もアイディアが思いつかない時も、方眼紙のノートを開き手にボールペンを持つ。とにかく思いついたキーワードを書き始めると、そこから勝手に言葉が溢れてくることがある。今までは文字を丸で囲んで線でつなぐ程度のことしかできなかったが、これからは本書で学んだ図を用いて、より楽しくアイディアを書いていきたいと思った。

シンプルだけど勉強になる良書でした。

 

図で考えるとすべてまとまる

 

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今更読んでる課長 島耕作シリーズ(笑)、第4巻を読了。

第4巻にしてついに、島が勤める初芝電産の創業者であり会長の吉原初太郎が登場し、島が吉原と話す場面から物語りはスタートする。

連載開始当初のちゃらんぽらんな雰囲気は消え、島は今や幹部を目指すエリートと目されるようになった。

そして会長吉原初太郎の死去に伴い、トップ人事が大きく動き、余波は耕作にも伝播する。社長だった木野が会長に、副社長だった苫米地が社長に就任したが、10人いる専務から誰が副社長に抜擢されるかは先送りされ、その間有力候補の大泉と宇佐見の権力争いに島も巻き込まれていく。

大泉の女、典子の部屋での逢瀬を大泉本人に目撃されてしまい、島は京都へと飛ばされる。

一方副社長人事は大泉が勝利し、宇佐見は敗北するが、権力の座から降りた宇佐見は一気に老け込み、癌を煩いこの世を去る。

そして京都での新たなロマンスが島を待っていた。

従来一話または数話単位で完結していた物語が、徐々に長く複雑な展開を持つものに変質し、読み応えが増してきた。また、上の世代の幹部の死など、従来あまり触れてこなかった暗い部分にもストーリーが突っ込んでくるようになった。

また、島耕作という人間のキャラクターも徐々に変質してきており、宇佐見と福田が吉原初太郎死去の混乱に乗じてしかけたインサイダー取引に知らずに関与させられた際に、謝礼をむげなく断るなど、男臭く権力に迎合しない人間へと成長(?)しつつあるようだ。

個人的には京都の夜に憧れがあるので、新しい恋人鈴鴨との逢瀬のシーンがとても楽しみだ(^_^;)。

 

課長島耕作(vol.04)新装版

 

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小室淑恵氏の「6時に帰るチーム術」を読了。

ワークライフバランス組織変革コンサルタントとして活躍し、株式会社ワーク・ライフバランス社長でもある小室氏が説く、日本企業に根付く残業体質の払拭とワークライフバランス改善に関する指南書。

僕自身は以前から吉越浩一郎さんの著書を何冊も読んできているため、本書の主眼や方向性については抵抗無く受け入れられた一方で、目新しさも特に感じなかった。

あえて言えば、新鮮だった点としては、小室氏は女性であり、実際に産休・育休を取得しつつ働き続けている当事者である分、視点が基目細やかであり、また、小室氏の方が年齢が若いためと、本書が現場のマネージャー向けに書かれているため、部下との距離感をかなり近くに設定しているなあと感じた。

逆に残念に感じた点は、小室氏は企業の社長とは言ってもワークライフバランスのコンサルタント業の社長であるためか、残念ながら吉越さんの著書と比べると、一般論的な語り口が多く、事例やサンプルにも瑞々しさが感じられなかった点と、やはり迫力というかカリスマ性というか、「成し遂げるぞ」という強い意志のようなものが、あまり表に出ていない点も、少し物足りなかった。

ただ、吉越さんや小室氏が提案している「残業ゼロ」や「定時退社」は、日本企業が是非とも向き合うべき重要なテーマであることは間違いがなく、その視点は本書でもぶれることがないため、吉越さんの著書と本書の優劣を論じること自体が無意味であろう。読んでみて、より親近感を感じ、より説得力がある著書を参考に、実践すればよいのだ。

日本人の労働生産性は先進諸国の中で最も低く、逆に長時間労働者の割合が最も高い。それは何を意味するか。日本人は低い労働生産性を長時間の残業で何とか埋め合わせることで、先進国の仲間入りを果たしてきたということだ。

バカンスで8月をまるまる休んでいた(最近はさすがにそこまで休まないようだ)フランス人や、一日に5回も食事をして昼からワインを飲み昼寝もしてしまうスペイン人よりも、日本人は労働生産性が低いのだ。これって衝撃ではないだろうか?僕は最初にこのことを知った時はショックだった。

日本人は勤勉で優秀で、働きっぷりは欧米のビジネスパーソンの比ではないだろうと想像していた時期もあった。だが、現実には、先進7カ国で日本の労働生産性は13年連続最下位なのだ。

働き方を変えなければ、この図式はきっと変わらない。僕はそう信じている。短い時間に集中して働き、きっちりと成果をあげる。そして夜は家族のため、コミュニティのため、そして自分の成長と進化のために時間を使い、その時間の中でビジネスにも役立つ人脈や知識等を身につける。人を中心に考えた場合、このように変化すべきだ。

組織で見た場合には、一人ひとりの生産性を高めることで、少ない人数で多くの仕事ができるようになる。そしてさらに多くの仕事をこなす必要が生じた場合も、安易に正規雇用を増やすのではなく、底辺の簡単な業務は外部委託したり非正規労働者に振り分けるなどの工夫をして、骨太の組織を作っていく必要がある。

「24時間闘えますか」のフレーズに代表されるように、日本人はあまりにも長く、長時間労働・低生産性の勤務体系に浸ってしまっているし、一時的には残業が減れば時間外手当が減少し、収入が苦しくなるという人も出てくるかもしれない。

だが、物価が高く長時間労働をしたところでアジア新興国等の低人件費諸国とはコストで競争が不可能な日本は、これからは瞬発力とアイディアで勝負しなければならないことは明白だ。

一社員、一マネージャーだけの力では、残業を減らし、生産性を上げる活動を起こすことは難しい場合も多いだろう。今こそ、経営者が、全社を挙げて残業ゼロを目指す取り組みを行うべきときなのだ。

 

6時に帰るチ-ム術

 

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