大人だって説教されたい 活眼活学 by 安岡 正篤 [Book Review]

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安岡正篤著、「活眼活学」を読了。

別の本を読んでいて、本書が引用されている箇所があり、感銘を受けて読んでみた。安岡氏は明治31年生まれの右翼思想家で、昭和58年に亡くなっている。

今回本書を手に取ろうと思ったのは、明治の頑固オヤジに説教されたい、と思ったからだ。

安岡氏が実際に頑固オヤジだったかどうかは分からないし、本書を読んでみたところ、氏は非常に柔軟なものの考え方をする部分もあるようなので、おそらく実際は頑固オヤジではなかったのかもしれないが、とにかくそういうイメージの本を読みたかった。

そして読んでみて、やはり非常に勉強になったし、説教されて良かったと思う点が多かった。さすが明治の頑固オヤジだ。

人間が自然とどのように接点を持ちつつ生きるべきか、日本人はどのようにアイデンティティを維持するべきかなど、普遍のテーマが多いせいもあって、記されてから時間が経っても古くならない。

むしろ、現代のあまりにもせわしい生活を送っている我々が見失ってしまっている大原則を思い出させてくれる部分も多々ある。

テレビばかり見ている人間はおかしくなる、とか、西洋文明ばかり有り難がらずに日本人はもっと日本独自の文化を大切にすべき、など、今でも盛んに言われていることが、30年以上前から説かれていたんだと、感慨深く感じる面もあった。

そんな中でも特に印象に残ったのが、剣道の教えにあると言われる、「守・破・離」の教えについての一文である。これは剣道だけではなく、何を習得するにも同じプロセスを踏むことになると思うのだが、「守」とは、師匠の教えを忠実に守り、ひたすら鍛錬する時期を指し、「破」は「守」の時期を終えた後では、師匠の教えを敢えて破ることで、他人の教えのコピーではなく、自分自身の型を模索し始め、「離」では、敢えて破るというフェーズを終えて、意識しなくても自分自身の型が定着していくというプロセスが肝要であると説いている。

全編が上記のような説法、説教のオンパレード。男も40歳にもなると、なかなか正面切って説教してくれる人もいなくなる。自分の責任は自分で負う世代なのだ。

でも、時には大人だって説教されたい時はある。そんな時には、明治の頑固オヤジに説教されてみてはどうだろう。僕は読んで、爽快な気分になった。

 

活眼活学新装版

 

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このページは、ttachiが2009年10月26日 12:31に書いたブログ記事です。

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