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61T6N4rRs2L.jpg今週のミュージック・レビューは1986年公開の映画「トップガン」のサウンドトラック版を紹介しよう。そういえばサントラを取り上げるのは今回が初めてだ。

少なくとも僕と同年代の人なら、映画は見ていないとしても、"Top Gun"という映画が大ヒットしたということを知らない人はいないのではないだろう。そして音楽好きなら、このTop GunとFootlooseは、80年代を代表する、映画とともにサントラ盤も大ヒットした作品として有名なのである。

テーマ曲はKenny Logginsが歌う"Danger Zone"で、サントラでも一曲目にクレジットされている。Kenny Logginsは当時「ミスターサントラ」と呼ばれ、自分のアルバムを出してもあまり売れないのに、サントラを歌うとメガヒットになると言われており、Footlooseでもメインテーマを歌っていた。

というわけで、YouTubeにDanger ZoneのPVが載っていたのでリンクしておこう。

もう一曲の大ヒットは、Berlinの"Take My Breath Away"で、こちらもNo.1ヒットとなっている。ベルリンはそれまでも"Sex"や"No More Words"などのかなり際どいエロティックな曲で異才を放つ存在だったが、この曲で大スターの仲間入りを果たした(この曲で終わってしまったという説もあるが)。

上記の2曲が一番有名だが、それ以外にも良い曲が目白押しなのがこのサントラで、LoverboyのHeaven in Your EyesやCheap Trickの"Mighty Wings"なども素晴らしい。

そしてもう一曲紹介したいのが、Harold Faltermeyer & Steve Stevensの"Top Gun Anthem"である。

ハロルド・フォルターマイヤーはドイツ人キーボーディスト兼作曲家で、なかなかインストルメンタル曲がヒットしないシングルチャートで、ビバリーヒルズコップのサントラで"Axel F"をトップ3に導いた名手である。

そしてギターはあのSteve Stevensである。彼はもともとはBilly Idolバンドのギタリストとして、というよりはBilly Idolの相棒として活躍していたが、後にはマイケル・ジャクソンのギタリストとなり大活躍した。Billy Idolの時もMichael Jacksonの時も、彼のルックスの良さと存在感により、ギターの彼も一緒にPVに出演という姿が良く見られたので、記憶している方も多いのではないだろうか。

そんな2人の共演PVがYouTubeにあった。これは見ない訳にいかないな。この曲も大好きだった。

映画自体はアメリカの国策映画という感じであまり感心しなかった覚えがあるが、サントラはカッコ良かったし、PVも国策映画の一部を切り取っているわけだがすごい臨場感と迫力だった。

このエントリーを書くために久し振りにアルバムを通して聞いたのだが、やはり良い。80年代を代表するサントラ盤であることは間違いない。

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5 フットルースと並ぶ、サントラの名作
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41C4JDRN5YL.jpg今週のミュージック・レビューは、1983年に発表されたマドンナのデビューアルバム、"Madonna"(邦題は「バーニング・アップ」)を紹介しよう。

Madonnaといえば、いまや誰もが知る大スターだが、彼女が大ブレイクしたのは1985年に発売された2枚目のアルバム"Like a Virgin"であるが、本作も大ヒットしており、このアルバムでじわじわとアメリカで大ブレイクの地盤ができていて、次作でどかんと大爆発という形になった。

このアルバム、曲も好きだがジャケットが大好きなのだ。このアルバムのジャケットということは、まだMadonnaはデビューしていない頃の写真ということで、初々しいというか素人っぽい部分と、既にこの頃からオーラが出ている部分が混在していて、なんとも言えないバランスとなっている。

このアルバムからは5曲がシングルカットされている。先行リリースのデビュー曲"Everybody"、アルバム邦題にもなっている"Burning Up"、80年代後半にラップバージョン"Holiday Rap"もディスコで大流行した、自身初のメジャーヒット曲"Holiday"、大スターへの階段を登り始めた初の全米トップ10ヒット"Border Line",そしてビルボード4位とアルバム最大のヒットとなり、次のLike a Virginへの布石となった"Lucky Star"である。

YouTubeにLucky StarのPVがあったのでリンクしておこう。

Madonnaの作品は好きで今でも良く聞くのだが、このデビューアルバムも外せない一枚だ。初々しくてカッコいい。Vogue以降のようなダンサブルなものはまだ少なくてポップな仕上がりだが、女王の片鱗は既に伺うことができる。

そう言えば、Madonnaのヌード写真が出た時、青山ブックセンターまで買いに行ったなあ(^_^;)。ビバ!我が青春!

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410lrFLkTML.jpg今週のミュージック・レビューは1984年発表となったプリンス & ザ・レボリューションの「パープル・レインPrince & The Revolution - Purple Rainを紹介しよう。

プリンスは僕にとっては'80年代でもっとも良く聴いたアーティストであり、マイケル・ジャクソンと並んで「別格」という扱いなのだが、最初にリアルタイムで聴いたのが、このPurple Rainだった。

僕は当時中学生で、1stシングルのWhen Doves Cryのどぎついプロモーション・ビデオにハラハラしながらも、彼の音楽のカッコ良さ、完成度の高さ、世界観のグラマラスさの虜になってしまった。

とにかく彼の歌、演奏、ダンス、ステージ・パフォーマンス、何を取っても天才的で,こんな凄い人間がこの世にいたのか、と驚かされたことを昨日のことのよ うに憶えている。横浜スタジアムで行われたコンサートに行ったこともあるが、その構成、演奏、全てが超高水準で、後ろの方の席だったにも関わらず、圧倒さ れっぱなしだった。

Purple RainはPrinceにとって6枚目のアルバムであり、商業的には最大のヒットとなっている。前作"1999"が400万枚の大ヒットとなりブレイクした彼が、このPurple Rainを、同タイトルの映画とともに発表し、全米の映画館のカーペットを紫色に張り替えたという大規模なプロモーションを行った甲斐もあってか、日本でも彼が一気にブレイクするきっかけとなった。

このアルバムの特徴は3つ、一つは非常にポップであること。二つ目はR&Bからロックに大きく舵を切っていること、そして三つ目はアルバム全体がストーリー的であること。

Purple Rain、Around the World in a Day、Paradeの3作はほぽ同時期に製作が進んだそうだが、この時期からPrinceの追求する音楽の方向性は大きく変化していき、唯一無二のPrinceワールドが完成された時期だと思うが、彼の大いなる実験の第一章として、一番ポップなアルバムを作ろうと決めつつ作ったのではないだろうか。それぐらい本作の曲はキャッチーで分かりやすく、仕上がりがポップである。

その一方で、そのポップさの表現として、それまであまり前面にフィーチャーされることがなかった激しいギターを多用し、R&Bからロックへと大きく傾倒しているのも面白い。Let's Go CrazyやComputer Blueなどがその代表である。

そしてサントラであるということもあり、アルバム全体を一つのテーマとしてストーリーが構成されていて、全体の完成度がとても高いものへと昇華されているのも特徴で、本作以降のPrinceのアルバムは、多くの場合このストーリー性が強調されることとなった。

このアルバム、僕としてはどの曲も大好きなのだが、ベスト3を挙げるとすると、やはり大ヒット3曲ということになるだろう。When Doves CryPrince & The Revolution - Purple Rain (Soundtrack from the Motion Picture) - When Doves Cry, Let's Go CrazyPrince & The Revolution - Purple Rain (Soundtrack from the Motion Picture) - Let's Go Crazy, そしてPurple RainPrince & The Revolution - Purple Rain (Soundtrack from the Motion Picture) - Purple Rainだ。

このアルバム以降Princeは進路をサイケ方面へと取り、かなり実験的な方向へと進んでいく。僕はそれらのアルバムもやはり大好きだが、それでもPrinceで一番のアルバムは?と尋ねられたら、やはりPurple Rainと答えるだろう。とにかく名作だ。

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31JVBD44JFL.jpg今週のミュージック・レビューは、1984年に発表されたザ・ハニードリッパーズの「ヴォリューム・ワンThe Honeydrippers - The Honeydrippers, Vol. 1 (Expanded) - EPを紹介しよう。

ハニードリッパーズは継続的に活動したバンドではなく、既に名声を得ていたスター・ミュージシャンが集結して結成されたユニット・バンドである。

中心メンバーは元Led Zeppelinのヴォーカル、ロバート・プラントで、そこに同じくツェッペリン出身のギタリスト、ジミー・ペイジや、ギタリストのジェフ・ベック、それにChicのナイル・ロジャースらが参加して、このミニ・アルバムが収録された。

アルバムからはPhil Phillipsのカバーで甘いバラード、"Sea of Love"The Honeydrippers - The Honeydrippers, Vol. 1 (Expanded) - EP - Sea of Loveが全米シングルチャート3位にまで上昇する大ヒットとなり、夏のリゾート地を舞台とした映画仕立てのプロモーション・ビデオと相まって鮮烈な印象を残した。

当時僕は中学生で、まだツェッペリンもヤードバーズも知らなかったが、とにかく彼らの大人の魅力にやられてしまい、Sea of Loveのビデオは何百回観たか分からないほどだった。

この曲がきっかけとなり、Robert Plantというミュージシャンを知り、彼が伝説のロックバンド、Led Zeppelinのヴォーカルだったことから、僕は60〜70年代ロックへと傾倒していくことになる。

YouTubeにSea of Loveのプロモーション・ビデオが載っていたのでリンクしておこう。

今でもこのビデオを観ると、いつかこうやって真夏のリゾートで、うっとりした気分で、この曲をオリジナル・メンバーに目の前で演奏してもらいたい、という妄想に取り憑かれる。バンドはこのアルバムでの成功を受け、フル・アルバムを制作するという噂もあったが、結局この一枚だけで活動を終了してしまった。

80年代に残る伝説の一つ。僕はこの曲をとても大切に思う。あの頃の自分も、あの時代も、この曲を聞くと、全てが優しく思えてくる。

 

ヴォリューム・ワン
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5 ZEPのロバート・プラントが、クラシックなR&Bに挑んだミニ・アルバム
5 最高のカバーアルバム!!
5 ザ・プロジェクト
3 単発企画モノかぁ?

自分がiTunesで聴いている曲をUstreamを使って配信して、それをTwitterで共有して皆に聴いてもらう。

楽しそう!と思って調べたら沢山情報もあって、アプリダウンロードしたり設定したりしたら、比較的簡単に出来るようになった。

やった!ということでいざ、と思ったら、これって著作権法違反なんだそうだ。ダウンロードできるようにファイルをサーバ上に置いたりすれば当然違法だとは思ったけれど、ストリーミングもダメとは知らなかった。

というか、YouTubeに山のように載っている音源やPVや、あちこちで個人的に開設されてるネットラジオやPodcastについてはどう説明するのだ?

なんか釈然としないが、違法行為だと言われる行為を続ける訳には行かないので断念。あーあ,ガッカリだ。

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今週のミュージック・レビューは、トッド・ラングレンの「サムシング/エニシング?Todd Rundgren - Something / Anything? (サムシング / エニシング?) [ハロー・イッツ・ミー]を紹介しよう(本文リンクは楽天、アイコンはiTunesアマゾンは こちら)。

この"Something/Anything?"は1972年に発表されたToddにとって3枚目のアルバムで、収録曲"Hello It's me"が大ヒットとなり、商業的にもTodd最大のヒット作となっている。

実は僕はTodd Rundgrenの音楽をほとんど聴いたことがなく、名前だけ知っている状態だったのだが、昨年暮れにTwitter仲間の@minaquaさんにお薦めアルバムを教えて頂いて聴いたところ、すごく良くて気に入ってしまったのだ。minaquaさんありがとうございました!

この2枚組のアルバムの何がそんなに気に入ったかというと、以下の3点に集約することができると思う。

1. ビートルズの後期を彷彿とさせるような、それを上回るような繊細で織物細工のような、立体的で優しい楽曲。

2. メローだが媚び過ぎていない、とても美しいメロディーライン。

3. 一枚のアルバムの中に様々な表情をモザイクのように詰め込んだ多面性。

曲として特に気に入ったのは"I Saw the Light"Todd Rundgren - Something / Anything? (サムシング / エニシング?) [ハロー・イッツ・ミー] - I Saw the Light、"It Takes Two to Tango"Todd Rundgren - Something / Anything? (サムシング / エニシング?) [ハロー・イッツ・ミー] - It Takes Two to Tangoあたり。ジャケットも繊細で美しく、まさにこのアルバムにぴったりという感じで、今までこのアルバムを知らずにいたのは本当にもったいなかったと思うのと同時に、知り合えて良かったと感動している。

Toddは僕が学生時代にコピーバンドで歌ったこともあるGrand Funk Railroadの"We're an American Band"やXTCなどのプロデューサーでもあるという。そういう人を聴かずにいたのかと思うとお恥ずかしい。

まだ1枚しか聴いていないのだが、@minaquaさんやTobuさんから他にもお薦めを教えてもらっているので、どんどん聴いていこうと思う。

まだ聴いたことがないという方は是非!お奨め!

 

サムシング/エニシング?

 

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今週のミュージック・レビューは1985年発表のThe Power Stationのアルバム、"The Power Station"を紹介しよう。

The Power Stationは恒久的なバンドではなく時限ユニットとして登場した。そのため活動期間もごく短く、アルバムもこの一枚しか発売されていない。

にも関わらず、その作品の完成度の高さと発表当時のインパクト、そしてメンバーのきらびやかさなどから、80年代の伝説となっている。

メンバーはヴォーカルがRobert Palmer、ギターがDuran DuranのAndy Taylor、ベースが同じくDuran DuranのJohn Taylor,そしてドラムがChicのTony Thompsonという布陣であった。

Duran DuranのメンバーであったAndyとJohnは、Duran Duranの音楽の嗜好性がニューロマ・アイドルバンド的であったことに元々不満を持っていたとされ、バンドが二つの別プロジェクトを立ち上げ活動することになった際に、Tony ThompsonとRobert Palmerを誘い、このThe Power Stationを結成した(残りのDuran Duranメンバーは別途Arcadiaというユニットを結成)。

バンド名はNYのThe Power Stationスタジオから採用した(今は名前が変わっている)。

Power Stationの特徴を3つ挙げろと言われれば、恐らく誰もがすぐに僕と同じことを思い付くのではないだろうか。それぐらい彼らは突出していたし素晴らしかった。まさに伝説と言われる所以であろう。

1. Robert Palmerのダンディーでセクシーな歌声とメンバー全員が美形であった故のビジュアルのカッコ良さ

2. AndyとJohnのソリッドで攻撃的なサウンドとTony Thompsonのドカドカ・ズドズドと響く圧倒的なドラムによる硬質で強いロックと、プロデューサーBernard Edwardsによるファンクの融合によるダンサブルな仕上がり

3. Some Like it Hot, Get It Onに代表される、猛烈にクールな楽曲と、セクシーで印象的なプロモーション・ビデオ

今回久し振りに聴きたくなってCDを入手したのだが、もうとにかくカッコいい。Robert Palmerの渋くて若干擦れた声とAndyのディストーションばりばりのギターが良くマッチしているし、ベースとドラムもとにかく攻撃的。そしてこのバンドのカッコ良さはなんといっても「大人の色気」なのだろう。Robert Palmerのフロントというのが、彼らの存在をハードで攻撃的ながら青臭さのない、大人のロックに昇華させているのだ。

このバンドの成功により、Robert Palmerはこの後ソロ・アルバムでも"Addicted to Love"などの大ヒットを飛ばして大スターにのし上がり、プロデューサーのBernard Edwardsも大いに評価を高めたが、時限ユニットしての存在だったため、オリジナル・メンバーでのライブ・ツアーはついに実現しなかった。

そして2003年には,ヴォーカルのRobert PalmerとドラムスのTony Thompsonが相次いで亡くなり、4人による再結成の願いは永遠の夢となってしまった。

RobertとTonyの命が失われた今、本当に'80の伝説となってしまったThe Power Stationのサウンドに身を委ねよう。こんな色っぽいロックはなかなかない。

 

ザ・パワー・ステーション

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今週のミュージック・レビューは、ディープパープルの6枚目のアルバム、「マシンヘッドDeep Purple - Machine Headを紹介しよう。

Deep Purpleはイギリスで1968年に結成された5人組みのバンドだが、以前紹介したBeatlesやLed Zeppelinと異なり、メンバーチェンジを繰り返し、その度に音楽性も大きく変化したことで知られている。

この"Machine Head"はバンドにとって第2期といわれる時期に発表された4枚のアルバムのうちの3枚目で、発表は1972年である。この時期がDeep Purpleにとって最も輝かしい時期であり、また商業的にも最も成功していた時期といって良いだろう。

結成当初のDeep Purpleはオルガンを全面にフィーチャーしてクラシック的な音の作り込みをしており、後に多くのヘビーメタル・ギタリストのバイブルとなったリッチー・ブラックモアの激しいギターはほとんど聴くことができなかったが、ヴォーカルにイアン・ギランを、ベースにロジャー・グローバーが加入した第2期に入り、リッチー・ブラックモアがバンドの主導権を握り、歴史に名を残す名曲が次々と発表されるようになった。

そして満を持して発表されたのが本作"Machine Head"である。当初このアルバムはスイスのモントルーという街にあったカジノを借り切りライブに近い方法で録音される予定だったのだが、ここで伝説のハプニングが起こる。

Deep Purpleの録音に先立って、同じカジノではフランク・ザッパがライブを開催していた。ところが観客の一人が興奮のあまり天井に向け拳銃を発砲してそれがカジノに引火、大火事となって建物は全焼してしまう。

この火災のせいでレコーディングは頓挫して延期されるのだが、この火事の様子を歌ったのが名曲"Smoke on the Water"Deep Purple - Machine Headであり、後日再開されたレコーディングでこの曲もアルバムに収録された。ちなみにレコーディングは例のカジノが使用不能となったため、近所の空いているホテルの廊下で行われたという。

このMachine Headには、上述したSmoke on the WaterとHighway StarDeep Purple - Machine Head - Highway Starという,まさにDeep Purpleを代表する2曲が収録されており、まさに絶頂と言える名盤となっている。

バンドはその後メンバーチェンジを繰り返し1976年に解散するが1984年に再結成。その後もお家芸ともいえるメンバーチェンジを繰り返しつつ、2009年現在も現役バンドとして健在である。

クラシックとハードロックの融合という彼らの目指した世界が徐々に進化を遂げ、それが後の世代でヘビーメタルの原形としてお手本にされた。Led ZeppelinとDeep Purpleがいなければ、この世界にヘビメタは存在しなかったかもしれない。それぐらいのインパクトを与えた名盤である。

 

Forever YOUNG::マシン・ヘッド

 

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今夜はお茶の水の老舗Jazzライブハウス"NARU"でアルト・サックスの多田誠司さん率いる"The Most"のライブを聴いてきた。

月曜日だというのに、こんな不況の世の中だというのに、お茶の水"NARU"は大入満員!さすがの人気である。僕はこのバンドのことはまったく知らず、相方に誘われて行ってみたのだが、演奏が始まる前からぎっしり満員。

で、ライブだが、すごいテクニックで感心したりびっくりしたり。メンバーはサックスの多田さんの他にベース、ドラム、ピアノの4人で、難易度の高い曲を次々とこなす超絶テクのオンパレードだった。

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僕は母の影響もあってか昔からJazzは母の世代のものを好む傾向があるのだが、今どきの(!?)Jazzはなんだかとてもクールでカッコ良く、でもなんだかとても難しそうだった。

お客さんも割れんばかりの拍手喝采で大いに盛りあがっていた。僕も楽しく聴けたのだが、多田さんは最初アルト、途中からソプラノサックスで演奏していて、僕はどうも個人的にはサックスはテナーが好きだと思ったりしていたのと、どうもテクニックの方に注意が向いてしまい純粋に音楽に身をゆだねられなかった部分も感じたり。

などなどいろいろ感じつつも、濃密で素敵な時間だった。生で聴く音楽は「音圧」がビシビシ伝わってくるのが楽しかった。とてもレベルの高い演奏で、この不況の月曜日だというのにて店内はずっと満員御礼で狭い席を相席にしてもお客さんが溢れてしまうほど。

こうして見ると、日本もまだまだ捨てたもんじゃない、と思ったり。

Jazzな月曜日というのも良いものだ!

 

 

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【送料無料選択可!】Because Of You / 多田誠司 the MOST

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12月25日までの期間限定で、HMV各店でiTunesカードが何と30%OFF!

今までも20%OFFというニュースは何度か聴いたし、今も確か一部コンビニで実施していると記憶しているが、30%OFFは聴いたことがない。コンビニは割引が現金で戻らずポイントでの戻りだったり、そのコンビニのカードを作らなきゃならなかったりと条件があまり良くないので動かずにいたのだが、今回は買うしかないだろう!

という訳で早速仕事帰りに池袋メトロポリタンのHMVに立ち寄ってきた。

 

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余談だが、今回のiTunesカードをHMVで割引販売というのって、音楽産業、特にCD店としては完全に「背に腹は代えられない」企画だなあと感じた。

僕自身、この一年間でCDショップに行ったのは今日が最初だし、多分去年も一度も行っていないと思う。CDやDVDをまったく買っていないのかといえばそうではなくて、去年まではAmazonで、今年途中からは楽天ブックスで買ったり、音楽ファイルという意味ではiTSからダウンロードしたりしてそこそこ買ってはいるのだが、店舗に行かないのだ。

HMVで30%OFFで買ったiTunesカードで何を買うかと言えば、iPhoneアプリか音楽ファイルである。そう、HMVは自分の店舗でわざわざ競合他社に客が流れる商材をどこよりも安く販売しているのだ。

もちろんこの企画にはAppleが全面的に絡んでいるだろうし、かなりHMVにとっておいしいキックバックの条件が提示されているのかもしれない。だが、それは一時的なものであって、このキャンペーンはCD販売が店舗からオンラインまたは通販へとシフトしていくという大きな流れに歯止めをかけるどころか、長い目で見れば、逆にその傾向を加速させているのではないかと思う。

 

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本題に戻ろう。iTunesカードをHMVで30%割引で購入するのには一つ条件がある。それは、HMVでCDまたはDVDを購入すること。つまりiTunesカードだけを購入することはできない。僕は丁度買ってもいいなと思っていたCDがあったので、それを楽天ブックスに注文する代わりにHMVで買えば良いだけなので、何も問題ない。

目当てのCDを手にレジに行き、iTunesカードが欲しい旨告げると,若い店員さんがレジからちょっと離れた場所に陳列されていたカードを持ってきてくれた。今回は5,000円のカードを3枚購入することにした。

会計しようとして、新たに判明した制約が二つあった。ひとつはCDやDVDなどとは別会計になるということ。iTunesカードだけを独立してレジ打ちする必要があるらしく、同じカウンターで2回処理してもらう必要がある。

そしてもう一つの制約は、クレジットカードは使えず、現金支払いのみという点。精算がiTunesカードのみ独立するため、CDはクレジットカードで、iTunesカードは現金で精算してもらった。楽天カードでさらにお得に清算しようとたくらんでいたのだが、さすがに無理であった。まあ30%OFFなのでこの辺りの処理はやむを得ないだろう。

というわけで、15,000円分のiTunesカード何と10,500円でゲット!これは嬉しいねえ。でも安心してアプリ買いまくったりしないように気をつけないとね(^_^;)。

HMVでのiTunesカード30%OFFキャンペーンは12月25日まで!詳しくは(といっても何も詳しいことは書いてないが)HMVのWebで(^-^)。

 

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