Twitterに関するエントリー

41DA3oxuJRL.jpgブックレビュー、2010年の12冊目は、津田大介氏著、「Twitter社会論」を紹介しよう。

最初に謝っておこう。僕はこの本を読むまで津田大介氏のことを嫌っていた。それは彼の代名詞でもあるTwitter上での実況中継、別名"Tsutdaる"が鬱陶しいと感じていたからなのと、彼の容姿がどうも怪しい金髪兄ちゃんという感じだったためなのだが、今回本書を読んでその考えが間違いだったことを認識した。津田さんごめんなさい。

そもそも僕は@tsuda氏がTwitter上でTsudaっているところには遭遇したことがない。彼のことをフォローはさせてもらっているのだが、特定のリストには彼を加えていないため、光の速さで流れるTLに紛れてしまい、彼のTsudaるを認識したことはない。

僕が認識していたのは、津田氏とは全く別の人が、僕がまだTLで全てを追っていた頃に、自分に興味のないテレビ中継を延々と実況していてうんざりしたのを、「きっと津田氏が広めたせいでこういうことをする人が増えたのだろう」と思い込み、津田氏 = うざい、というひどい図式ができあがってしまっていたのだ。

だが、本書を読んでみると、津田氏のTwitterに対するアプローチがとても真摯で、しかもミッションを感じつつ活動していることに気付かせられ、自らの過ちに気付いたとい次第。

そう、本書の内容はかなり硬派である。「Twitterって楽しいね〜みんなで繋がってゆるーく楽しもうよー」というアプローチとはむしろ正反対で、何故Twitterがここまで人々の心を掴んだのか、その歴史と特徴、米国での政治に置けるTwitter活用事例、日本における政治利用と今後、Tsudaることの意義と問題点、Tiwtterの未来とその限界などが、非常に論理的かつ熱く、そしてエッジが効いた文章で書かれていて、かなりの高水準な仕上がりであった。

Twitterの持つ強力なリアルタイム性と伝播力については僕も充分認識しているつもりだったが、リアルタイム検索の強力さについては、まだあまり認識できていなかったので、非常に勉強になった。今後気になるキーワードがあった場合などには,まずはTwitterで検索してみて、人々がどのようにそのキーワードを呟いているかを確認してみたい。

巻末には勝間和代氏との対談も載っているのだが、これかまたなかなか面白い。特に面白かったのが、TweetDeckなどのクライアントでは、TL表示にその人のフォロワー数が表示できてしまうのだが、これがその人物の現在のTwitterにおける影響力を如実に表していて、シビアである、というくだりはとても興味深く、僕もTweetDeckでフォロー数表示をオンにしてしまった(そしてこれがまた実際興味深いのだ)。

Twitterは初心者にはあまりやさしいツールではない。事前知識なく始めてしまうと、「宇宙に俺独り」状態になってしまい、何が楽しいのかさっぱり分からない。だが、ある程度のネット・リテラシーがある人が何らかのきっかけを得てブレイクしてしまうと、こんなに面白く有意義なメディアは他にないと実感できる。

僕自身Twitterを始めてもうすぐ1年半だが、去年の春までは何が楽しいのか分からず放置していたため、実質の活動期間はまだ9ヶ月程度だろうが、今ではTwitterのない生活なんて考えられないほど、Twitterと深く関わり、そして楽しんでいる。

本書はノウハウ本ではないので、これを読んだからといってTwitterの操作法が分かるようになるわけではない。だが、始めてみてちょっと面白くなった人は、本書から得るものは多いのではないかと思う。

津田氏を見直した。今度彼がTsudaるところをしっかりTLで追いたいと感じた。

 

posted with amazlet at 10.01.27
津田 大介
洋泉社
売り上げランキング: 169
おすすめ度の平均: 4.5
4 Twitterの生い立ちから09年末までの動向がわかる
5 一気に読みきれ!
4 twitterの入門〜中級者向き
3 twitterの可能性、社会的インパクトを考察
4 人間が一番面白いってことに気づかせてくれた本

一昨日の土曜日は六本木の豚組しゃぶ庵でiPhone & Twitterなオフに参加。

@foryouincさんの呼びかけに一番乗りで参加させていただき実現した集まりだったのだが、会場の豚組しゃぶ庵は僕の生家から徒歩3分という場所で、何だかいろいろと感慨深かったわけだが、そのような感傷は会が始まってすぐに消し飛んでしまった。

しゃぶ庵の料理はどれも美味しく,そして集まったメンバーがまたすごくて、ビックリしたり感激したり大騒ぎしている間にあっという間に時間が過ぎてしまった。

そして二次会は僕が幹事を担当させてもらい、新橋で開催されていた、関西からお越しの@tobu1さんを弄る会から皆さんが六本木まで移動してくださり、魔窟「松ちゃん」で二つの集いが合流。これがまたすごい方ばかりで、二次会でもすっかりテンション上がりまくり、感激しっぱなしの夜であった。

本来はもっと詳細なレポを書こうと張り切っていたのだが、今回のオフが自分に与えた衝撃が予想以上に大きくて(もちろん良い意味で)、まだうまく言葉に綴ることができないでいる。

自慢ではないが、オフには今まで何十回も出てきたし、70人のオフを主催したこともある。オフに関する経験値は決して低い方ではないという自負はあった。

だが、今回のオフは、あらゆる意味で今までのオフとは異なるものだった。

アプリ開発者の方、出版社の方、ライターの方、ブロガーの方、ユーザーの方が渾然一体となって新しい何かを作り出そうと蠢いているパワーや集中力、それに気合いが結実し、今までにない新たな形に進化しようとしている。

その動きの中に自分が存在できていることが、とてつもなく幸せだったし、圧倒的でもあった。これはもはや通常の意味における"飲み会"ではないと感じた。参加者の皆がどこかに向かって猛スピードで突き進んでいて、お互いが自分に足りない部分をサポートしてくれる人を求めて情報を交換し、共感し、そして共振していく。そのプロセスが目の前で次々と発生していくのを目の当たりにして、また自分自身が体験して、僕は感動した。

オフから丸二日経つのに、未だに僕はあの日の余韻の中にいる。こうして書き始めてみても、まだうまくあの時感じた衝撃や感動を言葉で現すことはできない。

ただ、お会いできた皆さん、お話しできた方々に、本当にありがとう、と伝えたい。そしてそんな凄い場をもたらしてくれたiPhoneとTwitterにも、心からの感謝を捧げたい。

これからも、もっともっとたくさんの人達とふれあい、いろんな話をし、そこから何かを生み出したいと強く願っている。何が生まれるかはまだ分からないが、とにかく、強く願っている。そして僕らの傍らには、これからもiPhoneとTwitterが寄り添い続けるだろう。僕はそう確信している。

1
free counters

 

 

 

あわせて読みたいブログパーツ

 

 

 

読んでるブログ
読んでるニュース
読んでる日記
Powered by Movable Type 4.23-ja

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうちTwitterカテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリはShoppingです。

次のカテゴリはシャア専用です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。