港区麻布十番にある「十番稲荷神社」という神社に参拝してきたのでご紹介しよう。
十番稲荷神社は昭和25年創建の新しい神社である。
昭和20年の空襲で消失した、二つの神社を現在の場所に併設する形で移し、その二社が合併して十番稲荷神社になった。
一社は旧麻布坂下町、現在の麻布十番商店街の100円ストア(旧ハラストア)の場所にあった末広神社。
もう一社は麻布永坂町に鎮座していた竹長稲荷神社。
なので、ご由緒もご祭神もダブルで豪華である。
さっそく紹介しよう。
十番稲荷神社 基本情報
神社名 | 十番稲荷神社 |
---|---|
住所 | 東京都港区麻布十番1-4-6 |
電話番号 | 03-3583-6250 |
創建年 | 末広神社 慶長年間(1596~1615年)
竹長稲荷神社 和銅5年(712年) |
ご祭神 | 倉稲魂命(うかのみたまのみこと) 日本武尊(やまとたけるのみこと) 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと) 田心姫命(たぎりひめのみこと) 湍津姫命(たぎつひめのみこと) |
入場料 | 無料 |
駐車場 | なし |
ウェブサイト | 公式サイト |
十番稲荷神社 御由緒
以下、公式サイトからの引用。
末広神社 ご由緒
慶長年間(1596~1615年)に創建され、元禄4年(1691年)には坂下東方雑式に鎮座していましたが、同6年永井伊賀守道敏が寺社奉行の時、坂下町41の社域に遷座されました。往古より境内に多数の柳樹があり、「青柳稲荷」と称されていましたが、後にその中の一樹の枝が繁茂して、扇の形をしていたことから「末広の柳」とよばれるようになり、社名に冠されて末広稲荷と称されました。その後、明治20年4月に末広神社と改称されました。
竹長稲荷神社 ご由緒
創建は定かではありませんが、一説には和銅5年(712年)とも、弘仁13年(822年)に慈覚大師の八咫の神鏡を以て武蔵国豊島群竹千代丘(今の鳥居坂上)へ稲荷大神を勧請したとも伝えられています。延喜式内社の稗田神社と目されており、少なくとも10世紀初頭には鎮座していた古社と考えられます。その後、弘安2年(1279年)に鳥羽氏が社殿を再建、そして寛永元年(1624年)3月に永坂町に遷座されました。
十番稲荷神社 地図とアクセス
地下鉄大江戸線「麻布十番駅」7番出口 徒歩0分
地下鉄南北線「麻布十番駅」4番出口 徒歩5分
最新!十番稲荷神社 1回目の参拝レポート 2020年7月
参拝日と参拝方法
2020年7月9日(木)に社頭参拝。
当日の様子
▲ やってきました、十番稲荷神社。
目の前は環状4号線の大通り。
長らく麻布トンネルが開通せず行き止まりになっていたが、あの頃はこの一帯ももっと静かだっただろう。
▲ 社殿は1997年に建て替えられてまだ新しい。
賽銭箱がガラス戸の向こう側だったり、赤いパイロンが置かれていたりでちょっと風情に欠ける。
▲ 港区七福神詣の宝船。
▲ そして元麻布にあるがま池伝説の蛙の像がある。
▲ 以前は小さい方だけだったような気がする。
そして蛙が向いている方向も変わったと思う。
以前は向かって右を向いていた。
▲ 大きい蛙と小さい蛙で苔むし具合が違うから、多分大きい方は最近作られたのではないかと思う。
この日のまとめ
僕は西麻布で育ち、麻布十番商店街にもしょっちゅう遊びに来ていたが、この神社の存在は当時知らなかった。
環状4号線が未開通で通る必要性がなかったことも大きかっただろう。
大学生か社会人になってから初めてこの神社の存在を知った。
二つの神社が合併しているため、社史やご祭神も複雑になっている。
新しい神社としての歴史はこれから刻まれるのだろう。