Restaurant & Barに関するエントリー

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二泊三日で京都に行ってきた際に立ち寄ったお店を紹介します。

「奥丹 清水店」は、京都の東山、清水寺の近くにあります。市の中心部からお店に向かってしばらく急な上り坂が続き、参道を歩いて辿り着きます。

お店は想像していたよりも広くて立派ですが、堅苦しいというほどではなく、関西弁の女性店員さん達も元気で明るい対応です。広間に複数の食卓が置かれ、複数のお客さんが同じ部屋に座って食事をする形式ですが、部屋は一階と二階に複数あります。僕らが通されたのは二階でしたが、お庭が見える一階の方が窓からの長めは良いと思います。

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お昼に利用したのですが、コースは3,150円と4,200円の二種類で、メインの湯豆腐に入る豆腐の種類が違うそうです。値段が高い方の豆腐は「田舎豆腐」とのことで、より濃厚で味わい深いそうですが、ちょっとそこまではーという感じだったので、普通の3,150円のコースにしました。

この日のコースはゴマ豆腐、とろろ、木の芽田楽、精進揚げ、湯豆腐、それにご飯とお漬け物が付きます。ゴマ豆腐は今まで食べたものの中で一番の濃厚さで、わさびとの相性が抜群でした。あと、木の芽田楽の木の芽味噌の甘みと木の芽の青い風味が串焼きの豆腐と良く馴染んでビールに合いました。

 

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メインの湯豆腐は密度が濃くぎゅっと詰まった感じでボリューム感があり、かなりお腹がいっぱいになります。実際に食べるまでは心のどこかで「ちぇっ、湯豆腐なんてお腹も一杯にならないし肉もなくて詰まんないや」と思っていたのですが、精進揚げも出ますので、ボリューム的にはかなりたっぷりしていたと思います。

 

いざ湯豆腐が出てから、「あービールじゃなくて日本酒にすれば良かった」と思ったのですが時既に遅し。でもビールでも充分に堪能できて楽しい時間を過ごせました。

 

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気取らない気さくな雰囲気も気に入りました。京料理初心者としては、肩肘張らずにすっと入れてお値段もリーズナブル、しかも美味しくて体にも良いヘルシーメニューとくれば、文句ないですね。

 

お世辞抜きで、大食い男の期待を裏切らなかった湯豆腐屋さんでした。是非また立ち寄りたいと思います。

 


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奥丹 清水店 (豆腐料理・湯葉料理 / 四条)
★★★★ 4.0

たまにはフレンチでもということで、昨夜は護国寺にあるビストロ、「ル・マルカッサン」でディナー。

護国寺駅から目白通りに向かって10分弱歩いたところにあり、周囲にはまったくお店がない場所にポツンと営業している小さなフレンチで、特徴は、何といってもシェフが何から何まで全てを一人でこなしているという点だろう。

そもそも護国寺駅周辺には繁華街などなく、さらに駅からずいぶん離れていて、不便な場所にぽつりとあるお店なのに、噂を聞きつけてやってくるお客でいつも大入り満員。事前の予約が欠かせない。

シェフでありギャルソンでもあるオーナーさんは一人きりでのサービスでもバタバタしたりせず、ほのぼのとした気分にさせてくれる。

グラスワインを注文すると、白でも赤でもその日のお薦めを二種類持ってきて、小さなグラスに一口ずつ飲ませてくれたうえで決めることができる。これも嬉しいサービス。

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レバーペーストの乗ったメルバトーストで料理はスタートする。メニューは2,900円のプレフィクスのディナーのみ。でも2,900円ですよ、奥さん。前菜とメインとデザートというシンプルな構成だが、前菜とメインはそれぞれ6〜7種類の料理から選ぶことができ、それぞれがかなりのハイレベル。

迷いに迷って前菜に選んだのは、蟹とホタテのテリーヌ。生ウニのソース。他にもフォアグラのテリーヌとか肉のテリーヌと砂肝のコンフィとか、試してみたいメニューが満載だったのだが、今日はこちらにしてみた。

お皿の大きさと較べてもらうと分かると思うが、前菜とは思えないボリューム感である。白ワインを頼んだところ、シャルドネともう一種類持ってきてくれたので(何だったか忘れた)、飲み較べてシャルドネをグラスで貰う。テリーヌは蟹肉とホタテの繊維がほろほろと口の中でほぐれていき、その後からゆったりと滋味と香りがやってくる感じが豊かで、あとからウニを口に運ぶとこれが絶妙のアクセントとなる。

あと、派手ではないがしっかりとした名脇役ぶりを発揮しているのがこのお店のパンで、大きなバスケットにたっぷり入れられるパンは二種類。バケットとクルミパンなのだが、どちらもとても柔らかくて風味があって確かな存在感を発揮している。バターは供されないのだが、バターなしで充分楽しめる水準だ。

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メインについても迷いに迷った結果、牛ほほ肉の赤ワイン煮にした。最後まで迷ったのは、真鯛のポワレと牛フィレ肉のローストで、それ以外にも鴨のローストや仔羊のコンフィなどがあった。

 

で、やってきた牛ほほ肉の赤ワイン煮だが、見よ、このボリュームを!と叫びたくなるほどのどっしり感。思わず笑ってしまうほどだ。赤ワインベースのソースは見た目よりもあっさりしていて、量が多くてもしつこくならないように工夫されており、これだけの量の煮込みがすいすいと収まってしまう。ちなみに肉料理に合わせて赤ワインもグラスで注文。こちらも二種類持ってきてくれたので、シラーズ(だったかな?)を注文。これまたたっぷりしたグラスにかなり注いでくれるので、グラスで充分満足。

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もしメインを真鯛のポワレにしたならば、前菜をフォアグラのテリーヌか肉のテリーヌにしただろうなあ、そっちも良かったかもなあ、などと余韻を楽しみつつもすっかり満腹である。構成は二皿とシンプルだが、ボリュームがあるし、一皿一皿が良く作り込まれているので満足度がとても高い。

そしてデザート。ガトーショコラもあったのだが、タルトが食べたくて「イチゴとチョコのタルト」を選んだ。僕はてっきりイチゴのタルトとチョコレート・タルトがそれぞれ細く切られて出てくると思ったら、どーんと出てきたこのタルトは凄い(笑)。イチゴがチョコまみれになっている!

でもこれがまた美味しい。イチゴの酸味と甘めでちょっとふわっとさせてあるチョコレートが良く合って、タルト生地のしっとり感も手伝って良い一体感を出している。コーヒーと一緒に楽しんでゆったりと過ごす。

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内装もシンプルで、でも暖かい雰囲気。全部で20人強ぐらいしか入れないと思われる店内はテーブルも決して大きくなくて、隣のお客さん同士が譲り合うような感じではあるのだが、それが決して嫌な感じではなく、寧ろ暖かみを強調するものに仕上がっているのは、オーナーシェフさんの心配りと店に対する愛情と熱意の賜物だろう。

 

すっかり満腹して楽しい時間を過ごしても、一人あたりのお会計は4,500円程度。コスト・パフォーマンス面でも非常に優秀である。これはオーナーさんが一人で切り盛りしているからこそ出せる価格帯で、一人でも従業員がいたならば、この料理の水準でこの値段は絶対出せないだろうなあ。

是非また近いうちに訪れて、今度は真鯛のポワレに挑戦したい。

ル・マルカッサンの食べログでのレビューはこちら。

 


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昨日の日曜日、ひどい風と雨の中、八王子まで行ってきました。八王子は何度か乗り換えに利用したことはあったけれど、八王子の駅から外に出たのは生まれて初めてだと思う。中央線が強風で一つ前の豊田から徐行運転になってしまってヒヤヒヤしたが、何とか無事到着。良かった良かった。

生憎のひどい天気だったので、散策することもできず、駅北口からシャトルバスで目的地のOKAY八王子店へ。ちょっとした家具を買いにやってきましたよ。都心の家具店よりずっと安いうえに、広大な敷地にゆったりとレイアウトされた展示品をゆっくり見られて素敵です。

しばらく歩き回って無事目的のブツを選んで購入することに決定。最初おじいちゃんの店員さんがくっついてきていて、思わず心を許しそうになったのですが、結果としては、情に流されずに若い店員さんに任せて良かったみたい。

しかし敷地に美術館やレストラン街まである家具屋さんというのもなかなか凄いねえ。

 

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買い物を終えてシャトルバスで駅前まで戻り、軽くお腹がすいたので何か食べようと思い、しばらく駅前をうろうろ。

で、発見したのがこちら、「竹の家」さんなるラーメン屋さん。店内は何故か内装が洋風で、BGMもクラシックが掛かっていて、でもお店の外見はこんな感じという、何とも混沌とした状況。

ランチというには遅く、中途半端な時間だったのだが、店内はお客さんで結構賑わっている。期待しつつ頼んだのは普通のラーメン、550円也。

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間もなく登場したラーメンは、とてもシンプルで、しかもちょっと懐かしい感じの醤油味。

縮れて太い玉子麺に、ペラペラのチャーシューが一枚、それにヤケに色が濃くて突っ張った感じのメンマ、それに焼き海苔とネギという構成。麺は固茹で気味で歯ごたえが良く、スープは甘辛い東京風、というよりはいっそ「江戸前!」と言いたくなるような感じ。

メンマもなかなかの存在感だがチャーシューはいることを忘れてしまうような、空気のような存在感(笑)。スープが甘辛いなあ。でも美味い。

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満腹して店を出てぶらぶら歩くと、見事な木蓮の並木が。前の家はマンションの入口から出るとすぐに紅い花弁を付ける木蓮の木があったのだが、今年はまともに木蓮の花を見ることがほとんどなくて、この見事な木蓮を見て、ちょっとだけ季節に追いついたような気がした。

そんなこんなでなかなか楽しい八王子初上陸でありました。次回はお天気の良い日に来て、ぶらぶらとのんびり散歩をしながら写真を撮りたいな。

竹の家の食べログでのレビューはこちら。

 


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上野に行く予定があり、丁度お昼時になったので、上野駅構内にあるブラッスリー・レカン(Brasserie Lecrin)を試してみた。もちろんあの銀座・レカンの系列店である。食べログサイトはこちら

上野の駅構内はここ10年ほどの間にまったく別の空間になってしまった。このブラッスリー・レカンはもちろんのこと、ハードロック・カフェはあるわスーパーのThe Gardenはあるわで、一体ここはどこだ!?と叫びたくなるほど。

日曜のランチタイムである。12時半頃にブラッスリー・レカン前に到着したところ、既に6〜7組が並んでいる。う、と思ったが、せっかくなので行列の最後尾に付く。ブラッスリーの入口手前には、さらに手軽なブラッスリー・レカン・キャフェスペースもある。

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30分ほど並んだのだが、行列用の椅子がずらりと並べてあり、座って待っていられるのでそれほど苦にならない。入口脇にあるハイネケンのボトルの看板が、フレンチ系ブラッスリーというお店のイメージとちょっとギャップがあって面白い。要は気取らないお店、ということなのだろう。

順番が来て入店し、入口すぐ脇のテーブルに通される。ドアが開くと寒風が吹き込んできて寒いのだが、まあこれはご愛嬌。

ランチコースは1,600円、2,000円、2,300円、3,900円の4種類。そのうち3,900円のコースだけが別献立で、あとは組み合わせが違うだけ。1,600円はスープとメイン、2,000円は前菜とメイン、2,300円はスープ、前菜、メインという感じ。ちなみに今日のメインは肉がローストビーフで魚が真鱈のポワレだった。コーヒーまたは紅茶が付くがデザートは別料金(500円)。

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スープがかぼちゃのポタージュで、僕はかぼちゃが好きなので、一番安い1,600円のコースにした。店員さんのサービスもかなりカジュアルな感じで、お客さんがひっきりなしな分だけちょっと速すぎで落ち着かないが、まあこれも値段の安さを考えれば仕方がないだろう。

スープはとてもクラシカルなかぼちゃのポタージュで、しっかりしてコクと風味があって美味しい。そしてメインのローストビーフだが、こちらもクラシカルなしっかりとした味付けに厚切りの肉が乗っていて良い。ホースラディッシュが付かなかったのがちょっと残念だが。赤ワインとの相性も良く、パンも美味しくて大満足。

店を出る時には2時近くになっていたが、それでもまだ行列が出来ていた。なかなかの人気のようだが、頷ける水準だと思う。今度は一度夜にも来てみたいものだ。

 


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090226-03.JPG何年前からだろう、年に二度か三度、僕は旅行に行くためでもなく、映画や美術館などに行くためでもないのに、休暇を取るようになった。

何のためか。それは西麻布(旧麻布霞町)の「三河屋」さんでランチを食べるためだ。三河屋さんは平日のランチタイムしか営業していないため、ここで食事をしようと思うと、仕事を休んで行くしかない。だから僕は、年に二度か三度、この店のランチを食べるだけのために休暇を取ることにしている。そしてそれが今日だった。

仕事を休んでまで行く価値がある店なのか。もし誰かに聞かれたとしたら僕は次のように応えるだろう。「少なくとも僕に取っては休暇を取ってでも、電車に乗ってでも行く価値がある店だ」と。三河屋さんは単なる定食屋ではなく、麻布と僕の思い出に直結するとても大切な場所であり、お父さんとお母さんが僕を迎え入れてくれることは、麻布という土地が僕を受け入れてくれていることの証明のように思えてしまうのだ。誰にとっても自分の故郷や思い出の場所に一カ所や二カ所、大好きなお店というのがあったりするものだと思う。僕に取って三河屋さんは、そういう大切な場所の一つなのだ。

090226-04.JPGお店の営業時間は11時30分からなのだが、開店時間の11時30分に行ったのでは、既に行列が出来ていて、その後ろに並ぶ羽目になる場合もある。この傾向は年々強まってきているように思う。僕が最初にこの店に通うようになったのは麻布に戻ってきてからで、当初は11時半に行けば確実に座れたのだが、噂を聞きつけた人が「我先に」とやってくるようになり、徐々に埋まるのが早くなってきているのだろう。

それでも前回までは11時半までは料理は出ておらず、客は席に座って11時半になるのを待っていたように思うが、今日は11時25分に到着した時点で、既にほぼ定食を食べ終わっている先客がいて、空いている席は僕が座ったカウンターの1席だけだったから、開店時刻を早めたか、早くから来た客にも料理を出すようになったのかもしれない。相変わらずの大人気である。

改めて説明すると、この「三河屋」さんは、西麻布交差点からほど近い外苑西通り沿いにある、老夫婦が経営する揚げ物定食屋さんである。この場所は僕の小学校時代の通学路沿いで、当時はごく普通の町の肉屋さんで食堂はやっていなかったのだが、バブル期に住民数の減少により肉屋の商売に見切りをつけたご主人が思い切って業態替えをして、それまで肉屋でお惣菜として販売していたトンカツやメンチをメインにした定食屋を始めたところ、これが受けて店は人気店になった。

そして時代は下り、ネットの口コミサイトが全盛となると、この店の口コミが瞬く間に広がっていき、東京レストランガイドの年間最優秀店に選ばれたりするようになり、「町の美味しい定食屋さん」は、東京でも指折りの有名店になり、昼時にはいつも行列が出来るようになった。

僕が麻布十番に戻ってきた頃にはもう店はすっかり有名店となっており、最初は興味本位で「あの三河屋さんがねえ」という感じで行ってみたのだが、一度行ってすっかりファンになってしまい、それ以来年に数回の「三河屋詣で」が続くようになったというわけ。

さて、話を今日のことに戻すが、このところのドタバタもあったりで、今回の訪問はかなり久し振りのことだった。10ヶ月ぐらい間があいたのではないか。そしてここ一~二年ほど前から、揚げ場を担当しているお母さんの脚がかなり悪そうで、しかも腰も深く曲がってきており、ご夫妻のコンディションが気がかりになるようになってきている。

今回も、「まさか閉店してたりしないだろうな」と心の隅で恐れつつも店の前に辿り着き、無事営業しているのを見てホッと胸を撫でおろした。麻布に住んでいた頃は早朝のジョギングで店の前を通ると、6時前からお父さんが厨房に入り仕込みを始めているところを見かけたりもしたが、引っ越してしまった今となっては、店が無事に営業しているかどうかを直接確かめる術はない(電話をしてみるという手はあることはあるが、それも何となく憚られる)。

入店した時点ではお母さんはいつも通り揚げ場にいて次々とトンカツやメンチを揚げ続けていたが、お父さんの姿が見えず一瞬不安になる。「まさかお父さんは病気で休んでいるとかじゃないだろうな」と考えていると、11時半を過ぎた頃に無事お父さんが元気良く登場し、ホッと胸を撫で下ろす。

滅多に来られない店なので、いつも何を食べるか非常に迷う。前回は初めてトンカツを食べた。今回はまだ一度も試していない海老フライかチキンカツにしようかと思いつつも、それだと名物のメンチカツもコロッケも食べられないしなあ、と悩みまくる。

意を決してチキンカツを注文したところ、娘さんが「メンチかコロッケとミックスにします?」と聞いてくれた。え!?前回までそんな組み合わせのサービスなかったよね。これは嬉しいぞ~。というわけで迷わずチキンカツとメンチのミックスにしてもらう。有り難い。

090226-02.jpgそして登場したのがこちらの定食。チキンカツとメンチ、それにコロッケをオマケで付けてくれた。うほー。これまた嬉しい。何を頼んでも小さな「オマケ」を付けてくれるのがこのお店のサービスなのだが、今日はコロッケだった。丁度コロッケが食べたいなあと思っていたので大はしゃぎ。嬉しい。

うーん、やっぱりここのメンチは美味いなあ。チキンカツはあっさり系でこれはこれで悪くないけれど、やっぱり何といってもメンチが美味い。スパイシーでジューシーなひき肉の風味が際立っていて、嬉しくなる。コロッケは小型でジャガイモの食感が残るタイプで、これまた美味い。ホカホカご飯と一緒に口に運ぶと幸せ。

以前は付け合わせでマカロニサラダが付いたのだが、前回訪問時に、原価高騰のおり、値上げしない代わりにサラダの付け合わせを取り止めた、とお父さんから告げられた。サラダもやっぱり欲しいなあ。

店内は男性客が目立つ。皆黙々と食べ、食べ終わると静かに席を立つ。ランチタイムで満員の店内は思いの外静かで、その店内を張りのあるお父さんの「いらっしゃいませー」という挨拶と、お母さんがカウンターの客が立ち上がろうとすると「ご飯お代わりしなくていいの?」とか「もっと食べなさい、遠慮しないで」なんて話しかける声が良く響く。

食事を終えて店を出て時計を見ると、11時45分。わずか20分の滞在。でも僕はきっと今年、あと1回か2回はこの店にやってくるだろう。その日も特に予定は何も入れず、ただ昼前に三河屋さんへやってくるだけのために休暇を取って、お父さんとお母さんの元気な姿を確かめるために。

11時45分、まだ12時にもなっていないのに、店の外には既に20人ほどの行列が出来ていた。あいにくの曇天からポツリポツリと雨まで落ち始めていたが、並んでいる人達の顔は皆とても嬉しそうで、このお店の近所に会社があったらどんなに素敵だろう、などと妄想しつつ、僕は三河屋さんとの10ヶ月ぶりの短い逢瀬を終えた。



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