上地雄輔物語 by 上地雄輔 [book review]

| コメント(0) | トラックバック(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 |このエントリーをdel.icio.usに追加する
090305-03.jpg

まさか僕がこの本のレビューを書くことになるとは夢にも思わなかった。

そもそも僕はテレビをあまり見ない。今年になってからは殆ど見ていないし、去年までもごく限られた番組しか見ておらず、この本の著者、上地雄輔のことも、未だに動いているところは一度も見たことがない。

「羞恥心」のメンバーらしいということはさすがに知ってはいたが、「羞恥心」の曲もサビの部分を以前見ていた「めざましTV」で聴いて知っていたに過ぎない。

なので、今回ご縁あってこの本を貸してもらえることになった時も、正直「うーん、これは読まずにスルーすっかなあ」と思ったのだ。

が、まあせっかくなのでと読み始めたら、思ったよりも良くて、結局最後まで読んでしまった挙げ句、上地雄輔のブログをRSSリーダーに登録までしてしまった(^_^;)。

どーせお馬鹿タレント(彼がお馬鹿タレントと呼ばれているらしいということは知っていた)の人気取りで、ゴーストライターがちゃちゃっと書いた適当なモンだろうよー、と思っていたら、これが帯に「ホントに俺が書きましたっ!!」と書いてあるとおり、文章はたどたどしくぶっ壊れていながらも、なかなか彼のストレートな想いが伝わってくるのだ。

そして、お馬鹿と呼ばれる彼も、松坂大輔とバッテリーを組んだ甲子園球児であり、肩を壊したり憧れの先輩が亡くなったり師匠と慕ったコーチが急逝したりと、色々とそれなりに大変なんだなあ、と感慨に耽りつつ、とにかくやたらと前向きで元気な雰囲気が文章からビシビシ伝わってきて、こちらまで元気になってくる。

この男、ただのお馬鹿ではないな、というのは読み始めて比較的すぐ分かる。目標を設定したらそれに向かってしっかり真正面から向かって行くことの大切さ、人脈・コミュニケーションにおける積極性の肝要さなど、ビジネス書で偉い著者の人達が書いているようなことを、彼は若い時から自覚して実践してきているのだ。

巻末の言葉で非常に印象に残ったのが、「願って信じて努力しねーと叶わねーです」という一節。「願って努力する」というのはパッと思い付くが、そこに「信じる」という言葉が入るのが良いなと思った。信じる力というのはやはり偉大なんだなあと思う次第。

このエッセイが原作のテレビドラマ、「上地雄輔ひまわり物語」も3月14日に放送予定だそうです。

 

上地雄輔フォト&エッセイ『 上 地 雄 輔 物 語 』
上地雄輔フォト&エッセイ『 上 地 雄 輔 物 語 』
著者:上地 雄輔
出版社:ワニブックス
出版日:2008-07-29
ランキング:2440位
おすすめ度:
Amazon.co.jp で詳細を見る

 

人気ブログランキングへ ← ブログランキングに参加しました。クリックをお願いします!

 

関連エントリー

騎士の十戒 by 太田雄貴 [Book Review]
天皇陛下の全仕事 by 山本雅人 [Book Review]
僕はなぜエルサレムに行ったのか 村上春樹独占インタビュー at 文藝春秋 [book review]
徹底抗戦 by 堀江貴文 [book review]
ブエノスアイレス午前零時 by 藤沢周 [book review]
自ら育つ力 早稲田駅伝チーム復活への道 by 渡辺康幸 [book review]
アメリカン・スクール by 小島信夫 [book review]

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ttcbn.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/316

コメントする

free counters

 

 

 

あわせて読みたいブログパーツ

 

 

 

読んでるブログ
読んでるニュース
読んでる日記
Powered by Movable Type 4.23-ja

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このブログ記事について

このページは、ttachiが2009年3月 5日 20:32に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ランニング日誌(09/03/05)お休み [Runnin' Higher]」です。

次のブログ記事は「さーてと [days]」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。