人間観の覚醒 生き方の変革 by 芳村思風 — 感性が理性を使いこなしてこそ「命のかけ方」が分かる

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芳村思風さんの「人間観の覚醒 生き方の変革」という本をご紹介。

僕たち人間を他の動物と区別している最大のものは、「理性」ではないだろうか。

人間以外の動物、たとえ「頭がいい」「賢い」と言われているような哺乳類の動物でさえ、「理性」を持っている動物はいない。

動物たちはその本能に従い、本能のままに生きる。

だが人間には「理性」がある。

「やりたい」「したい」という本質的な欲求を抑え、「やるべき」「こうあるべき」「これが正しい」「これが高潔だ」というような判断をする。

この理性こそが、人間を人間たらしめている、一番の要因なのだ。

人間に理性の光が宿ったからこそ、僕たちの祖先は他の動物とは違う、繁栄の道を作り上げてきた。

それは間違いがないことだろう。

しかしいっぽうで、理性が暴走してきたため、僕たち人間は自らを枠にはめ込み苦しめるようになってしまった。

その結果が「鬱」などの精神疾患の蔓延や多発する犯罪などという形で表出してきているのだ。

そんな、従来の考え方の限界を説き、21世紀の生き方を説く、素晴らしい一冊と出会った。

それが哲学者、芳村思風さんの「人間観の覚醒 生き方の変革」だ。

「哲学」というと、難しく感じる方も多いだろうが、この本はとても読みやすく、そしてストンと腑に落ちる素晴らしい一冊だった。

さっそく紹介しよう。

人間観の覚醒 生き方の変革 by 芳村思風 — 感性が理性を使いこなしてこそ「命のかけ方」が分かる

従来型「理性社会」「物質社会」の限界

紀元前のギリシャ・ローマ時代、ソクラテス、アリストテレス、プラトンの頃から、人間は一つの統一された考えかたを持ち続けてきた。

それは二つの柱からなる人間観である。

一つは、「精神と肉体の結合である」と考える二元論的人間観である。

つまり「心」と「身体」は別々にあり、それが合体して人間を形作っているという捉え方である。

もう一つの柱は、「理性によって本能や欲望を支配し統御して、理性的に正しい生き方をしなければならない」という考え方だ。

この人間観はヨーロッパを中心に長く信じられてきて、20世紀に至る文明の繁栄を作り上げてきたものであった。

理性で考え目標を定め、その理性が定めた目標に向かって自分を制御していく。

それによって集団行動が可能になり、産業革命による大量生産への道を生み出し、現代に至る人類の輝かしい歴史を作ってきたのである。

しかし、この「理性至上主義」的人間観は、同時に、人類を終わりなき競争と争いの歴史に導いたものでもあった。

他人と自分を比較し優劣で自分を判断し、競争心を煽り、劣等感をエネルギーにさらにドライブをかける。

自分たちと異なる価値観の民族を支配し隷属させ、殺戮する。

文明の発達に伴って殺し合い、支配し合いもレスかレートし、大量破壊兵器が溢れるようになる。

やがては地球を何十回も破壊し尽くせるだけの核兵器が作られ、人類はにらみ合いの膠着状態に入る。

そして経済的にも文明の発達は一定のピークを迎える。

そして僕たちは気づいてしまった。

「このやり方のままでは僕たちは幸せになれない」と。

「この人間観のままでは僕たちは「成功」「繁栄」することはできても「幸せ」「本当に豊か」にはなれない」と。

理性を中心に据え、理性を絶対的なものと捉える人間観は、明らかに行き詰まっている。

だからこそ、いま21世紀になって、心のことを重視する人々が増え続けているのだ。

 

理性の限界

芳村さんは、21世紀のいまこそ、古い時代、つまり近代から現代へと脱皮すべき時期であると説いている。

芳村さんは以下のように書いている。

「近代とは人間が理性という能力を盲目的に信頼し、理性という能力を原理にしながらすべてのことをやってきた時代であった。」

「近代の学問は、理性という能力を矛盾なく使うならばどんな問題も神秘も解明できるという一種の理性信仰に基づいてなされてきました。」

理性の一つの形として代表されるのが、「科学」であろう。

僕たち人間は大きな宇宙の中にある地球という星に生まれている。

このこと自体は科学、つまり理性で生み出されたものではない。

大自然、大宇宙の圧倒的な神秘により僕たちは地球という星に生まれ落ちたのだ。

しかし、近代までの人類は、自らが理性によって開発してきた科学技術により、自然を制御、コントロールし、自然を支配しようと試みてきた。

しかしその結果、人間が行う「開発」「発明」により、自然環境は破壊され、利便性を上げるほど人間は自らを生きにくい場所へと追いやってしまってきた。

物理的にも、そして精神的にも、合理性を追求した人間は、どんどん逃げ場のない環境へと追い詰められているのである。

芳村思風さんが説く「感性論哲学」では、今日まで「合理的に考えることができる素晴らしい能力」として絶対視してきた「理性」を以下のように定義する。

「合理的にしか考えることができない限界を持っているもの」

人類がここまで発展してくるためには、合理一辺倒で考えるプロセスを経ることは必要だった。

しかし理性が人間を支配するとき、理性は人間がもともと持つ自然な人間性を否定し破壊し、それによりさまざまな病気を巻き起こすことが分かってきた。

そもそも、人間が最終的に求める「愛」や「幸福」「自由」「生き甲斐」といったものは、すべて「感じるもの」であり、理屈ではない。

「勇気」「感動」といったものも、理論的に導き出されるものではないのだ。

ブータンのような決して物質的に豊かではない小国が、日本よりも圧倒的に国民の幸福度が高いのも、理性の限界を如実に表している一例と言えるだろう。

感性論哲学は、理性を否定するものではない。

理性とは不完全なものであることを認め、理性による人間支配に異を唱える。

それが感性論哲学だ。

 

感性とはなにか?

古代から続く「人間観」の発達には、宗教の存在も大きく関わってきた。

つまり、「動物に由来する(下等な)肉体」と「神に由来する(崇高な)精神」とが合体して人間になる、という捉え方だ。

この考え方をすると、当然ながら「神に由来する精神が動物に由来する肉体を支配して統御する」ことが大切ということになってしまう。

そうすると、「早起きしたい(精神)のに朝寝坊してしまう(肉体)私はダメだ」というような、「二人の自分」が存在するような意識が生まれてしまう。

これは現代の僕たちも普通に陥る考え方だが、これはとても危険な捉え方なのだ。

なぜなら、そもそも「精神」と「肉体」とを分けて考えること自体が、「自己分裂の人間観」だからだ。

特に危険なのが、精神が勝手に決めた自分の理想的姿に肉体の自分を当てはめて、枠に入れて制御しようとすることだ。

これをやろうとすると、人間は強いストレス状態に陥り、ひどい場合は心身の病気になる。

人間の命は60兆個の細胞でできている人間の身体が一個の命として「統合」されているときに、「生きている」と捉えられる。

人の感性とは、肉体の特定の細胞に宿っているのではなく、60兆個のすべての細胞にあるものだ。

そして、肉体と精神は「感性」で結ばれている。

我々が「私」と呼んでいるものの本体は、肉体でも理性でもなく、感性である。

芳村さんは以下のように説いている。

「感性が「自己」と「自我」を根底において統合している主体であり、理性と肉体を根源的に結び付けている本体です」

感性により肉体と精神が結ばれ、そして感性の土台の上に理性を「道具」として持っている。

これが人間の仕組みである。

 

感性に従って生きる

僕たちの肉体と精神は感性によって統一されており、人間の本質が感性であって、我々が「私」と言っているものが感性である。

ならば、我々が感性から湧き上がる欲求に従って生きることは、ごく自然なことである。

芳村さんは以下のように書いている。

「感性から湧き上がってくる欲求というのは、命がわれわれに自分の人生の目的を教えてくれているのであり、その目的を達成させようとしているのです」

ところが人間は、感性に従って生きることをせず、理性で考えた目標を作り、それに向かって自分を制御しようとすることが多い。

たとえば「地位」「年収」「肩書き」などで仕事を選んでしまうようなときだ。

人間の感性が求める欲求と関係なく理性で人為的に筒くられた目標には、感性が付いていくことができない。

だからこそ、自分で設定した目標に向かうはずの仕事に強いストレスを感じたり、ゆがんだ暗い性欲を持って、そこにはけ口を作ったりしてしまう。

自分が本当にやりたいことは何なのか。それを理性で考えるのではなく、感性により心から湧き上がってくるものに従う。

それこそが、感性に従って生きることなのだ。

 

正しい「命の使い方」

世の中にはときどき、とてつもない「偉業」を達成する人というのがいる。

歴史的大人物もそうだし、現代においてもスポーツ選手やアーティスト、それにマザーテレサやマーチンルーサーキングのような、大きな使命を帯びて人生をまっとうする人物が登場する。

彼らに共通しているのは、「自分がどうなりたい」というような、自我のレベルを越えたところで活動をしていることだ。

人間とは、命をもった「エネルギー的存在」であり、単なる物質ではない。

そして、人間は宇宙の一部であり、その生命とは宇宙そのものなのだ。

テレビもインターネットもなかった時代にも、「自分の一挙手一投足には影響がある」と信じている人のエネルギーは、「波動」となって多くの人に伝播した。

この世に存在するものすべてのものはエネルギーによって作られており、すべてが感じ合っている。

このことを敏感に理解する人間は、世界を動かすような影響力を持つことができる。

そんな人間こそが、理性を使って「使命をつくり」、その使命を生きるのだ。

魂から湧き上がる圧倒的な感性に従い欲求が湧き上がり、それを理性を使って人間的なものへと変換し、それを「使命」として生きる。

これこそが、圧倒的な幸せを伴い、「命をきっちり使って生きる」ということを実現する、人間だけが持つ生き方なのだ。

 

まとめ

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僕を含め多くの人が、人間を「精神と肉体が合体してできている」と捉えて生きている。

そして、一生懸命理性で考えて自分で作った目標を、自分が守れないと言って嘆いている。

会社で上司から与えられた数値を達成できないといって、苦しみもがいている。

でもそういった苦しみは、すべて人間の心と身体は別々のものだ、と捉える二元論から来る不幸である。

感性から湧き上がるビジョンとは、言い換えれば「本当にやりたいこと」である。

人との比較でもなく、地位でも年収でもなく、本当にやりたいこと。

それを感じたら、それを理性を使って、いかに世の中に役に立つこと、お金を稼げることに変換していくか。

これこそが、これからの時代を生きる僕たちが進むべき方向性だろう。

どうやって感性に従って生きるのか。

どうやって僕たちが本当にやりたいことを見つけていくのか。

それらをビジョンとして提供することが、これからの僕の使命なのかもしれない。

素晴らしい世界観、人間観でした!

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