生き方・ライフスタイル書評

「媚びない人生」を生き抜け! 心が震える10の言葉

生き方・ライフスタイル書評
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久し振りに読書をする手が震えた。

本は活字となり白い紙に黒い文字で印字されているにすぎない。

それはどんな本でも同じだ。

ところがそこに書かれている文字自体に圧倒的熱量が加えられた時、僕らは文章越しに著者の想いを直接感じることができる。

今回出会った本からは、まさにおびただしい量の「熱」が放射されていた。

そしてその熱が僕の目から脳へと伝わり、手を震えさせたのだ。

ジョン・キムさんの「媚びない人生」というタイトルの本。

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真っ白な表紙に真っ白な帯。装飾は何もない。とてもシンプルで潔い本が、書店にずらーっと並んでいた。

この本の持つ破壊力は、とにかく全編を読んでいただく形でしか伝えることができない。

だが、忙しくて日頃読書をする時間を十分割けない方にもこの本の素晴らしさを知ってもらいたい。

なので、僕が特に感銘を受けたエッセンスを10のリストにしてエントリーとて仕上げてみる。

この本の著者ジョン・キムさんは、本書刊行当時は慶応義塾大学の准教授であった。

キムさんのゼミは厳しいことで知られ、見学に訪れたハーバード大教授に、「ハーバードやエールよりもレベルが高い」と言わしめるほどだという。

そんなキムさんは、毎年卒業を控えるゼミ生たちに最終講義で「贈る言葉」という講義を行なってきたという。

本書はその卒業生たちに向けた贈る言葉をベースにしたものである。

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1. 世界を征服するより自分を征服するほうが難しいと知れ

自分のことを知り、自分を制御できようになる。

このことがいかに難しいかを理解し、自分を征服できるよう努力することから始めよう。

自分の内面をコントロールできない人間は、他者や社会を、まっすぐに、正しく見つめることができないからだ。

内面のコントロールとは、4つのコントロールを意味する。

感情、思考、言葉、行動の4つだ。

そしてとくに難しいのが、感情のコントロールであることは言うまでもない。

いかに穏やかに、そして平常心を保ち続けることができるか。

これがコントロールできたなら、人生は大きく変化していく。

自らの感情の征服こそが、人間の成長の一番の目的なのだと知ろう。

2. 幸せの絶対的な基準を持て

今の自分は幸せだろうか。

そして幸せとは何だろうか。

それを考える時に、幸せの基準がどこにあるかも考えるべきだ。

マンションの隣の住人よりも良い車に乗りたい。

同僚よりも早く出世したい。

同級生よりも、もっと大きな企業に勤めたい。

より高給をもらえる仕事に転職したい。

幸せの基準を他者との関係性に求めることはやめるべきだ。

相対的な価値観はキリがないし、金銭やモノを持つことは幸せの基準にならないことが多い。

実際に億単位の年収を得ている人でも、不幸な人もたくさんいるのだ。

「家族と一緒に楽しく食事をする」ことが何より幸せと感じる人は、年収3億円の人よりもずっと幸福かもしれない。

だからこそ、自分の幸せの基準は絶対的なモノに設定すべきだ。

そして幸せの基準値は安易に下げてはいけない。自己防衛として幸福の基準値を下げる行為は自分の将来の可能性に対して失礼な行為だ。

純度の高い自分の人生を生きていく、人生を成熟させていくことに幸せを感じることが大切だ。

未熟から成長へと向かうプロセスこそが生きる意味であり、これを懸命に続けられた人生こそ、素晴らしい人生なのだ。

 

【次のページ】 「従順な羊ではなく、○○になれ」。さあ、僕たちは何になるべきなのか??

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