生き方・ライフスタイル書評

ゆるい生き方 by 本田直之 〜 効率だけでは行き詰まる!戦略的にゆるく生きろ!! [書評]

生き方・ライフスタイル書評
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ブックレビュー2010年の90冊目は、本田直之氏著、「ゆるい生き方」を読了。

最近ヘビーローテーション中の本田直之氏だが、また読んだ。相変わらずすごく共感する点が多く勉強になる。しかも毎回切り口が新しくて飽きない。実に素晴らしい。

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ゆるい生き方 by 本田直之 〜 効率だけでは行き詰まる!戦略的にゆるく生きろ!! [書評]

さて、自己啓発書をどんどん読んで頑張っている人というのは、「効率化」や「ブランディング」、それに「自己投資」「ライフハック」などを目指して日々努力・精進をしている人が多いのだと思う。

が、本書はそういった「日常的に努力している人」が敢えて「ゆるく」することを目指す異色の本である。

自己実現を目指すあまり、いつの間にか頑張ることが手段から目的へと変化していしまい、結果としてプライベートの時間や余暇にまで効率化・自己実現を目指さずにはいられなくなってしまうビジネスパーソン。

仕事を離れた時には、敢えてゆるく生きることで、メリハリができ、ストレスが軽減され、結果としてより充実した日々を送れるようになり、人生が豊かになる。

本書が目指すのはそのような生き方だ。

「ゆるく」生きるというと、適当にだらだらすると勘違いしてしまう人がいるだろうが、本書が奨めているのは、「戦略的」ゆるさであり、行き当たりばったりではいけない。

たとえば、著者本田直之氏は冠婚葬祭以外はいつでも、人と会う時でもTシャツにビーチサンダルという服装だそうだ。

だが、その服装で人と会うことのメリットとリスクをきちんと検討し、スーツを着ていくことのメリットとデメリットを比較検討して、敢えてTシャツとビーサンを選んでいるのである。

あなたがもし普通のサラリーマンで、勤務先が毎日全員がスーツで出勤しているようなオフィスだとして、あなたが明日から急にTシャツとビーチサンダルで出勤した場合には、恐らく得るものはほとんどなく、失うものはとても大きいだろう(当たり前だ)。

本書は簡単に読めて分かりやすく構成されているが、ここの書かれていることを実現させるには、人生戦略がきっちり組まれている必要がある。

著者は一年の半分を日本で生活し、残りをハワイで暮らしているが、このような生活は、強く明確な人生戦略なしでは絶対に実現できないことは言うまでもない。

「ゆるい生き方」に憧れる人は多いだろう。僕だってもちろん憧れる。

だが、ゆるく生きつつきっちり仕事でも成果をあげ、そしてお金にも恵まれて生きるというのは、非常に難易度の高いテーマなのだ。

だが、難易度が高いからこそ、「いつかはのんびり」と言っていては、「ゆるい生き方」は一生手に入らないものだ。

人生戦略を構築する際に、自分の成功イメージの中に、「ゆるさ」をしっかりイメージして作り上げておくことが肝要なのだろう。

「ゆるい生き方」、難易度が高い分、甘美で崇高な響きがするテーマである。

「ゆるい生き方」のチェックはこちらからどうぞ!!

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