革命のファンファーレ 〜 現代のお金と広告 by 西野亮廣 [書評]

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2018年5冊目の書評記事は、西野亮廣さん著「革命のファンファーレ 〜 現代のお金と広告」をご紹介。

西野さんのご本は前作「魔法のコンパス」も読んだし、この「革命のファンファーレ」でも取り扱っている絵本「えんとつ町のプベル」も買った。

前作の書評はこちら。

情報革命時代の個人の情報発信に関して、極めて尖った視点で語り、行動されていて、非常に刺激を受ける一冊だ。

さっそく紹介しよう。

革命のファンファーレ 〜 現代のお金と広告 by 西野亮廣 [書評]

「情報革命」のファンファーレが鳴り響いている

最初この本を手に取る前にこの本のタイトルを見た時、「え?何の話?」と思ってしまった。

小説なのかな?とも思ったが、そんなわけはないだろうと思い手に取り読み始めて納得。

この本で言っている「革命」とは、「情報革命」のことだ。

人類が体験している三大革命、農業革命、産業革命に続く三つ目の大革命が「情報革命」だ。

情報革命前とあとで、我々のライフスタイルも仕事の仕方も180度ひっくり返ってしまっている。

しかし、多くの人たちが、まだ革命が起きていることを、そしてモノを売りたいならばやるべきことが、10年前とはまったく違ってしまっていることに、まだ気づいていない。

この本では、西野さんがやっていること、実際に行動していることが、完全にダダ漏れで全公開されている。

従来の常識だったら、上手いやり方を見つけたなら、一人で独占したり、高額で販売したりして儲けるのが鉄板のセオリーだ。

しかし、その手法自体がすでに時代遅れでネット時代には見合っていない。

だからこそ、西野さんはこの手法を1,500円という安価で全公開してしまっているわけだ。

まさに情報革命ど真ん中。

僕がTLI講座やB塾で言っていることとまったく同じことを西野さんが語っていて嬉しくなる。

お金の価値が下がり信用と影響力の価値が上がる

僕自身も顕著に感じていることだが、いまの世界はお金の価値が加速度的に下がっている。

先日書評を書いた「お金2.0」にも書かれているが、お金はもはや貴重なものではなくなり、そこら中に有り余っている。

人はだれも、有り余っているものを求めはしない。

だからお金の価値が下がる。そしてお金で買えるものの価値も一緒に下がっていく。

いっぽう、お金で買えないものの価値が上がっていく。

どんなに札束を積み上げても買えないもの。

それが信用であり、影響力である。

テレビ出身、芸人の西野さんならではの視点で、いかにテレビタレントが信用を失っているか、テレビが嘘を流していることが世間にバレているかが、鋭く書かれていて嘆息する。

嘘を平気で流していくテレビは信用されていない。

そしてテレビ局の都合で嘘に加担しているタレントも視聴者から信用されていない。

だからこそ、本当のことに価値が出る。

信用はお金では買えない。

影響力もお金では買えない。

だからこそ、本当のことを言い続け、信用を高めていくこと。

本当のことを発信し続け、影響力を拡大していくこと。

それこそが、21世紀にモノを売るための鉄則になる。

ニュースを出すな ニュースになれ

情報革命前の時代においては、ニュースを世界に向けて発信できるのは、マスメディアだけの専売特許だっだ。

ところが、情報革命によってその構図は180度ひっくり返り、いまとなっては、誰でも簡単に全世界に向け情報を発信することができる。

その時代において、前時代的な「宣伝」は、ほとんど意味をなさない。

販売元の公式アカウントで一生懸命ニュースを発信しても、そもそも宣伝ばかりのアカウントは見られないし、仮にタイムラインに流れてきたとしても、多くの人は「スルー力」が鍛えられている。

興味がない宣伝は、ただ静かにスルーされて終わり。

そう、ニュースを出すことに、もはや価値はない。

ニュースを出すのではなく、ニュースになることが大切なのだ。

販売戦略に仕掛けを作り、それが話題になる。

本書ではHi-Standardというバンドの新譜の戦略を例にしているが、一切情報を外部に出さずに徹底的に口止めをして、ある日いきなり店頭に新譜が並んだ。

この方法により、新譜を見つけたファンが驚いて「ハイスタの新譜が売ってる!」とSNSに次々と投稿し、それが話題になり、大きな宣伝となる。

ニュースを出すというのは、自分で自分の時間を使うことだが、ニュースになるというのは、他人が自分のことを一生懸命宣伝してくれるので、時間効率も良く、また、信用度も非常に高い。

自分で自分の宣伝を必死に書いても「宣伝乙」で終わりだが、赤の他人が話題にしたり推薦してくれるとき、宣伝疲れしている我々は、「これは本当のことだ」と評価し、引き込まれるのだ。

西野さんにできること 我々にできること

僕は情報発信者には、アーティストタイプと評論家タイプがいると思っている。

そして西野さんは完全にアーティストタイプ、芸術家としての発信者である(本人はそれを「芸人」と表現している)。

西野さんは自覚をもって、自らのやっていることと戦略を、「我が事」として書き綴っている。

その内容はまさに全公開、お漏らしである。

ただ、本書を読む我々の側は、一つ気をつけるべきポイントがある。

それは、西野さんはテレビというメディアを自らの戦略の一つに組み込んで、そこで自らの信用と影響力を高める戦略を取っているが、僕を含むほとんどの人には、「テレビを戦略的に使う」という選択肢は取れない、ということだ。

僕は良く立花B塾やTLIのメンバーに言うが、ホリエモンと西野さん、はあちゅうと僕が言っていることはほとんど一緒なのだが、ホリエモンと西野さんの戦略は、B塾生にはマネできない。

ホリエモンと西野さんは、本人たちが望んだかどうかは別として、出身がテレビとマスコミであり、全国区であり、その影響力を見事に自分のビジネスに取り込んでいる。

いっぽうはあちゅうと僕は出身がネットであり、ホリエモンや西野さんと言っていること、時代の分析、未来観はほぼ同じでも、出てきた場所が真逆、つまり一般人からネット経由で出てきた人である。

ホリエモンや西野さんがやっていることに感銘や刺激を受けるのは良いし、時代が向かっている方向性に共感することも、原則を感じることも良い。

ただ、彼らがやっていることと同じことを僕らがやろうとしても上手くいかない。

それは、テレビを戦略的に採り入れ影響力を拡大するという図式が、僕ら一般人には成立しないからだ。

だが、それはこの本の価値を落とすものではまったくないことは強調しておきたい。

西野さんの壮大な実験は、多くの人に「行動するために必要な情報」を与えてくれている。

行動するのに必要なのは「勇気」ではなく「情報」だ。

西野さんはそう断言している。

まとめ

僕は今年49歳になるが、この情報革命のまっただなかの時代に生まれることができて、本当に良かったと思っている。

若くして才能が花開かず、鬱々とした会社員時代を送っていた僕が、こうしていま自由かつ豊かに生きられるのは、とにもかくにも情報革命の恩恵を真っ正面から受けているからだ。

僕には情報革命前の時代の価値観と稼ぎ方は合わず、情報革命後の生き方と稼ぎ方が、めちゃくちゃ性に合っているのだ。

だからこそ、西野さんが本書で言っていることも、首が痛くなるくらいぶんぶん頷きながら読み、興奮しながら読了した。

西野さんは芸人であり、タレントであり、アーティストであり、実験者である。

彼は彼のフィールドで実験し、行動し、こうして語っている。

僕も僕のフィールドで、泥臭く、しかし果敢に、実験し、行動し、語っていきたいと思う。

革命のファンファーレ のチェックはこちらからどうぞ!

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