お金・マネー書評

33歳で資産3億円をつくった私の方法

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午堂登紀雄さん著「33歳で資産3億円をつくった私の方法」という本を読んだのでご紹介。

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今回紹介する本は、2006年に出版された、ベストセラー作家午堂登紀雄さんのデビュー作である。

そして僕はこの本を2010年に図書館で借りて読み、当時も書評を書いている。

当時の書評はこの記事の下に付け加えておくが、なかなか感慨深いことになった。

当時の僕はまだサラリーマンで、でもブロガーとしての独立は翌年3月に決まっているという2010年12月。

そして今回この本を再読したのは2018年11月で、僕は独立して7年半たち、ブロガーとして作家として、会社社長として生計を立てている。

2010年当時といまでは、僕自身の年収も6倍くらいになっており、その代わり年齢は当たり前だが8歳年を取った。

前回この本を手に取ったときと今回では、まったくモチベーションが違うのも面白い。

前回は「午堂さんの本だから」と興味本位で手に取って読んだのに対して、今回僕は本気で総資産3億円を作りたいと思い、真剣にこの本を読んだ。

さっそく紹介しよう。

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節約・節税・レバレッジこそ金持ちへの近道

当たり前のことと思うかもしれないが、改めてお金持ちになるための法則は明確だ。

それは、たくさん稼ぎ、無駄遣いをせず、しっかり貯めること。

そして、利回りの良い投資にお金を回し、お金がお金を生むサイクルを作り、それを大きくしていくこと。

「お金を稼ぐ」ことに説明はいらないと思うが、お金の使い方、貯め方はきちんと考えを整理する必要がある。

これも良く言われることだが、「投資」と「消費」と「浪費」の区別をしっかりすること。

ビジネスを展開していくうえで、「投資」を渋ったら成長が鈍化して逆効果になることが多い。

いっぽう、本書でも述べられているが、「見栄に対するコスト」はもろに「浪費」に分類される。

高級外車、ブランド物の洋服、一戸建ての家など、世間体を気にしたり、「稼げるようになったから」と生活コストをどんどん上げていく行為は、「浪費」に分類されることが多い。

稼ぎ続けている間は浪費していても生計は回る。

しかし、稼ぐ金額が少なくなった途端、生活は苦しくなり、生活水準を維持できなくなる。

どんなに稼いでいても、自転車操業の状態は、本当の意味の「お金持ち」ではない。

「売上」を大きくするのではなく、「資産額」を大きくし、資産が生み出すお金を最大化していくことで、自動操縦ができる状態にする。

そのために必要なのが、節約、節税、そしてレバレッジだ。

本書が書かれたのは2006年で、2005年の株が絶好調だった時期がベースになっている。

そのためいま我々が70万円の元手に1年で3億円の資産を作ることは容易ではない。

だが、考え方の原点となるポイントは当時もいまもまったく変わらない。

無駄遣いをせず、無駄な税金を払わずにお金を貯め、自己資金だけに頼らずレバレッジを効かせて投資をすることで、早く資産を増やしていく。

12年を経ても、やるべきこと、必要なことはまったく変わらないことを再認識できた。

事業拡大、不動産投資、金融投資の組み合わせ

資産を大きくするためには、手許に入ってくる収入を大きくしていくことが必要だ。

いくら「節約をする」といっても、年収500万円の人が10%を貯金しても、50万円にしかならない。

しかし、年収が5000万円あれば、10%の貯金で一年で500万円を生み出すことができる。

当然のことながら、収入が多い人ほど、早く資産を構築できる可能性が高くなる。

午堂さんは、収入源を拡大するための3つの柱を、「事業拡大」「不動産投資」「金融投資」の組み合わせだとしている。

サラリーマンだけをしていては資産形成はできない、というのは僕も納得していることで、収入源を会社からの給与たけに依存していては、大きく資産を形成することは不可能だ。

たとえ会社員を続けるにしても、給与以外に複業(パラレルキャリア)をしたり、不動産投資や金融投資をして、積極的にリスクを取り、資産を拡大する必要がある。

本書で午堂さんは金融投資における信用取引と、銀行融資を受けての不動産投資の重要性を説いている。

どちらもリスクがあるからこその短期間の拡大の可能性を示すもので、検討する必要がある。

ただ、2018年のいまの僕の立場からいうと、もちろん投資をしていくことで資産形成していくつもりではある。

が、事業売上がある程度大きくなっていることを考慮して、あまりリスクの大きい冒険はせず、コツコツと資産を積み上げていけば良いのではないかと思っている。

いずれにしても、元手を大きくしなけれれば、不労所得で食っていくことなどできるわけがないことは確か。

売上をさらに高め、無駄なことにお金を使わずに「資産」を購入し、その資産がお金を生むサイクルを作り拡大していくことが大切だ。

まとめ ここから目指すこと

2011年4月にサラリーマンを辞め独立して以来、僕はずっとビジネスを拡大させてきた。

そして今年2018年、売上拡大を目指しつつ、資産形成していくフェーズに突入した。

来年2019年からの5年間に、ある程度まとまった資産を作り、資産が生み出すお金で生活のベースが維持できるようにしたい。

そのための努力の5年としたい。

本書は刊行から12年のときを経ているが、資産形成の大原則が網羅され、いまでもとても勉強になった。

これからも読み返したい一冊だった。

オススメです。

2010年に書いた1回目のレビューはこの下のリンク集のさらに下、次のページにありますので良ければどうぞ。

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