政府と共に犬死しないために身につけたい9の知恵 / 書評 「日本脱出」 by 午堂登紀雄

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日本はこれからどうなるのだろうか。

不安に感じる人も多いだろう。

昨日このようなエントリーを書いた。

 

 

そしてこのタイミングで、日本の今後を憂う書籍をもう一冊読むこととなった。

尊敬する午堂登紀雄さんの「日本脱出」という本だ。

 

日本脱出 この国はあなたの資産を守ってくれない午堂 登紀雄 あさ出版 2012-04-23
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by ヨメレバ

 

この本の中で午堂さんは神田さんとまったく同じことを書いている。

 

「日本は一旦リセットしないと建て直しは難しいと思っています。そして明治維新や戦後GHQによる改革のように、大胆な国家制度の改革が行なわれるでしょう。もともと技術と勤勉さを持つ日本は、新生日本として復活し、再び世界の日本となるはずです」

 

しかし、この改革の過程が問題なのも、昨日書いたとおり。

太平洋戦争末期では、完全に思考停止した国家指導部が選んだ「集団死」に向かって、罪のない多くの国民が犬死にさせられることになってしまった。

今回のガラガラポンにおいても、何か起こるか分からないのだ。

そんな時期だからこそ、国家制度の混乱に巻き込まれないよう万全の対策をしましょう、というのがこの本の主張だ。

 

 

このエントリーでは、午堂さんが書かれている膨大なアドバイスの中から、僕が特に重要だと感じたエッセンスを9つ抜き出してみた。

午堂さんは投資のスペシャリストであり、ビジネスのプロである。

このエントリーで紹介できるのはごくごく一部であることは言うまでもない。

もし興味を持ったなら、是非この本を手に取ってみていただきたい。期待を裏切らない素晴らしい本だった。

では早速いってみよう。

 

 

 

政府と共に犬死しないために身につけたい9の知恵

1. 世界で生きられる基盤を作ろう

インターネットの完全普及でグローバル化が一気に進展した。

お金の流れも製品の価値も、世界仕様となりつつある。

 

 

日本は周囲を海に囲まれているせいか、海外に出ていくハードルが高い人が日本人には多い。

だが、人口減で物価が高くモノが売れない日本でしか仕事ができず生活もできないというのは、リスクがとても高い。

 

 

さらに今の日本は昨年の大震災による地殻変化のため、さらなる大地震などの発生リスクが高くなっている。

このような不利な状況に縛られたまま生きるのは、あまりにももったいないし危険だ。

 

 

世界では、貧しい国の人が豊かな国に出稼ぎに行くのが当たり前だ。

東京にもアジアや中南米から工場や飲食店に出稼ぎにきている外国人がたくさんいる。

 

 

日本人だけが日本に留まっていてはいけない。

ネットとクラウドが発達したいま、仕事はどこにいてもできるのだ。

日本を飛び出す覚悟をして欲しい。

 

 

2. 英語不要論に耳を貸してはならない

世界に跳び出して活躍するためには、最低限の英語が使いこなせることは必須のことだ。

だが、最近日本では一時期よりも英語学習熱が下がってしまい、「英語は必要ない」と言う風潮まで出てきている。

 

 

これはとても危険なことだ。

僕自身長く翻訳会社に勤めていて、英語を使って外資系企業と一緒に仕事をしてきたが、ここ数年のグローバル化は本当に凄い。

東京とシンガポールと上海を繋いでの電話会議。当たり前のように言語は英語だ。

英語ができなければ会議で発言ができない。そして中国人は下手くそな英語で猛烈な勢いで自己主張し、仕事を自分のやりたいように持っていく。

 

 

中国人の英語はひどい。何を言ってるのか分からないぐらい文法もメチャクチャだ。

でもとにかく大声でわめき続ける。そうすると、聴かなければいけないような気になってしまうのだ。

日本人は恥ずかしがって黙っている。そして負けてしまうのだ。

 

 

下手くそでも意思疎通が出来、人件費が東京よりも大幅に安い中国人。

英語が通じず、人件費がばか高い日本人。

グローバル展開している外資系企業のアメリカ本部から見れば、「どうして日本人を雇っておく必要があるのか」という疑問が当たり前のように噴出する。

そしてアジアの拠点が東京からシンガポールや大連、上海などにどんどん移されていくのだ。

 

 

英語は必須。

もしこれからの時代を生き残りたいのなら、肝に命じるべきだ。

下手くそでいいのだ。喋ろうという気合いで十分行ける。

 

 

3. あなたのお金を国の自由にさせてはならない

もし日本政府が崩壊するような抜本的な大改革が起こる時。

いまの僕らの預貯金は、そのまま守られるだろうか?

950兆円を超える借金を抱えた国が、延命のために僕らの資産を凍結するかもしれない。

その時僕ら一般の国民は無策だ。せっかく働いて貯めたお金を、国が全部奪うかもしれない。

 

 

そうならないように、資産を安全かつ合法的な方法で海外に持ち出そうと午堂さんは書いている。

特に重要なのは、外貨準備だ。

日本の円が暴落した場合にも生き残れるように、安定した通貨での預金が必要だ。

 

 

投資のプロ午堂さんが、多くのページを割いて、「どの通貨が安定しているのか」「どうやって外貨預金をするのか」「暴落時にはどう対応するのか」などを丁寧に説明してくれている。

ここで全部を紹介することは到底できないので、是非本書を手に取って読んでみて欲しい。

 

 

 

 

 

 

4. 「復活力」のある資産を持とう

もし日本国債が暴落しハイパーインフレが起きたとしても、その後速やかに復活できる資産を持つべきだ。

それは、「純金(ゴールド)」や「都市部の不動産」などが該当する。

 

 

ゴールドは貨幣価値とは関係なく、どこの国に持っていってもその国の通貨に換金できる。

日本円が暴落したとしても、日本から持っていったゴールドの価値がアメリカで低く見られることはない。

 

 

また、恐慌が起きたとしても、住む家が必要ない人はいないので、利便性が高く優良な不動産物件を持つことも有効だ。

不動産投資会社を経営する午堂さんならではの詳細かつ徹底的な説明で、どのような物件が良いのかなどが説明されている。

 

 

日本人は現預金が好きで、投資には及び腰の人が多いという。

だが、インフレが起きてしまえばお金の価値は相対的にどんどん下がってしまう。

そうならないうちに手を打つ。それが必要だ。

 

 

5. フリーランサーの準備をしよう

今までの価値感なら、正社員として大企業に勤めることが、「安定」「安心」に繋がり、「良い」ことだった。

だが、これからの時代には、正社員として働くことは、労働資源を一ヶ所に集中させてしまう「リスク」になるとともに、住む場所や働く時間を「束縛」されてしまうネガティブな要素も出てくる。

 

 

午堂さんは収入源を複数持つ、「マルチプルインカム」を推奨している。

社員であろうとフリーであろうと、一社依存は危険だ。規模の小さなものでも複数からの収入源を確保することで、収入が途切れるリスクを回避するのだ。

 

 

また、フリーランサーがチームを組み、アメーバのように働き、プロとして高い質を提供する形が主流となっていく。

これら高いクォリティーの仕事をして大企業と対等に分かり歩いていくフリーランス集団を、「フリー・キャピタリスト」と呼ぶ。

 

 

現在会社員の方は、いきなり「フリー」と言われても想像できないだろう。

だからこそ、「予行演習」が必要なのだ。

働きながらでもサブビジネスは立ち上げられる。

ニッチで規模の小さなものを複数持つ。それがポイントだ。

 

 

 

 

 

6. スーパーコンパクトライフ、持たない生活

金融危機にしても天災にしても、いつ起こるか分からないとされながらも、そのリスクは徐々に高まっていると思われる。

そんな時には、移動できない生活は危険だ。「家があるから」「会社に行かなければ」という理由で土地に縛られるのではなく、いざという時には海外にでも脱出できるようコンパクトに生活することが必要だ。

 

 

オフィスに出勤しなければならない仕事からネットでできる仕事へ。

打ち合わせもできるだけSkypeなどを活用して遠隔でできるように。

 

 

そして引っ越しや移動が簡単にできるように、生活に必要なものも最低限に減らしていく。

モノをたくさん持つことが富の象徴とされていた時代は終わった。

シンプルな生活を目指し、不要なものを処分していこう。

 

 

7. 田舎暮らしという選択肢

モノを持つ生活と並んで従来良いこととされてきたのが「都会暮らし」だ。

都市部に暮らせば生活は便利だし仕事も多い。

だから都市部にどんどん人口が集中してきた。

 

 

だが、本当にそうなのだろうか。

もし大震災が都市部で起きたとき、電気や水道・ガスなどのライフラインはどうなるのか。

核家族化が進み隣の人も誰だか分からない状態で助け合えるのか。

道路や鉄道が寸断された場合、食料は供給されるのか。

 

 

そのようなリスクを考えた時、田舎暮らしも選択肢に入れるべきだ。

田舎であれば、家族が食べる食料の一部を自給自足することができるかもしれない。

隣近所との絆が強く残っているので、困った時に助け合えるかもしれない。

 

 

そして現代はネットとクラウドさえあれば、都市部にいなくても都市部と同等の仕事をすることができる。

都市部は生活コストが高い分、給与や報酬の水準も高い。

だが、田舎暮らしをしつつネットで都市部の仕事ができれば、安い生活コストで高いリターンを得ることができる。

 

 

 

 

8. 節税を会社に任せてはいけない

僕自身がそうだったので耳が痛いのだが、サラリーマンの多くは税金の知識がほとんどない。

会社から全部天引きされてしまい、給与明細にその結果が書かれているだけだから、「取られている」という意識を持ちにくい。

 

 

そして、日本に限らずどこの国でも、お金持ちの人たちは税金の仕組みなどに敏感なので、国は知識のない普通の人や貧乏な人からお金を集めようとする。

しかも今や日本というシステムは破綻しようとしていて、集められた税金がまっとうに使われているかといえば、かなり疑わしい。

天引きされた僕らの税金が、天下り法人の役員報酬になっていたり、公務員の接待ゴルフ代に消えていると考えたら、バカバカしくて無駄な税金など払う気がなくなるだろう。

しっかりと知識武装をして、無駄な税金を取られないようにしよう。

 

 

そのためにもっとも有効な方法は自分を事業主にすることだ。

マルチプルインカムで仕事をして、それを事業として申告する。

たとえ会社員であっても、それら事業所得を申告することで、経費を計上し還付を受けることができるようになる。

知識を持たないことは、毟り取られることなのだと強く意識しよう。

 

 

9. 自分の出すべき価値にフォーカスしよう

時代が乱れると、さまざまなことを言う人が出てくる。

そんな時に他人に振り回され、いちいち心を乱されていてはいけない。

 

 

「他人はコントロールできない存在である」ことを認め、「自分が出すべき価値にフォーカスする」ことが大切だ。

テレビ、ゴシップ雑誌、ネット掲示板などの噂の元から距離を置き、雑音をシャットアウトしよう。

 

 

そして付き合う人をしっかり選ぶことも大切だ。

愚痴ばかり言う人と付き合えば、いつの間にか自分も愚痴を言うようになる。

言葉に出してしまうと意識は定着し、ネガティブ思考に陥りやすくなる。

 

 

ポジティブな人たちの輪に入れば、自分の思考もポジティブになる。

そもそもその人たちの輪には他人の悪口を言っていては入れないので、そういう言葉を口にしなくなる。

 

 

時代が大きく動くときだからこそ、「○○が悪い」「○○のせいだ」と嘆いたり不平を言う人間ではなく、「○○したらできる」という問題解決型の発想が必要になるのだ。

 

 

まとめ

突然「海外に住む」とか「会社を辞めてフリーになる」「東京を出て田舎に住む」と言われても実感が湧かないかもしれない。

でも、5年前と較べて、日本の財政状態が本当にやばいのではないか、という可能性は低くなっているだろうか。

5年前よりも、東京首都直下型大地震の確率は下がっているだろうか。

 

 

「大丈夫」という言葉を安易に信じて思考停止してはいけない。

するべきこと。できること。話しあうべきこと。きちんと認識しておくべきだろう。

 

 

やるべきことをやって、それでもダメだったなら諦めも付くだろう。

だが、見て見ぬふりを続けた結果ひどい状況に自分が放り込まれたら、悔やんでも悔やみきれないだろう。

 

 

本書「日本脱出」には、ここで紹介した何十倍もの強いメッセージがつまっている。

危機感を持ったなら、是非手に取って読んでみて欲しい。

変化の時代を生き残るための名著!

 

 

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