文章を磨いて人生を変えよう!! 書評「「読む・考える・書く」技術」 by 午堂登紀雄

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どんなことにもインプットとアウトプットがある。

知的生産においてもそうだ。

読書をする、RSSを読む、人の話を聞く。これらはすべて「インプット」である。

それに対して、アウトプットの重要性がどんどん増してきていると言われている。

 

 

アウトプットとは、「書く」ことであり、人前で「話す」ことであり、「行動」して結果を残すことである。

アウトプットの力を伸ばしたい。誰でも思うことだろう。

文章を上手に書きたい。人前で説得力のあるプレゼンをこなしたい。人脈を作りたい。

 

 

だが、アウトプットの力をつけるためには、同時にインプットの力も鍛えないといけない。

この二つは表裏一体、切り離すことができないからだ。

 

 

本書「「読む・考える・書く」技術」では、このインプット力とアウトプット力を同時に鍛え、あなたの知的生産力を飛躍的に向上させようという至極のテキストだ。

著者午堂登紀雄様よりご献本いただきました。本当にありがとうございます!

 

 

知的生産力を鍛える!「読む・考える・書く」技術―あなたのアウトプット力を飛躍させる50の方法 

午堂 登紀雄 ダイヤモンド社 2010-01-29
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勝利の方程式を構築せよ

 

 

知的生産とは、情報発信の力である。

そしてこの情報を発信する力とは、以下の3つの要素で構成されている。

 

  • 有効な情報を取捨選択して収集する能力
  • 自分の中で情報を咀嚼し考える能力
  • 考えた結果をアウトプットする能力

 

世の中にすでにある情報をそのまま形を変えずに流しても意味はない。

そこに、各自のフィルターを通過させ、オリジナリティを加えて、はじめて情報としての価値が出る。

 

 

そして、オリジナリティを文章の形で発揮するためには、自分なりの方程式を持つと良いと著者は説く。

具体的には以下のような方程式だ。

 

  • 物事を抽象化する能力を鍛える
  • 抽象と具体の行き来をする
  • 説得力はエピソード力
  • 問題提起 + 処方箋をセットで提示する

 

 

 

 

例えば、そのまま書くと説教臭くなってしまうような事柄を、物語風にエピソードにすることで、読者を引き込み説得することが可能となる事例が挙げられている。

ここでは仕事に興味が持てず転職を繰り返していた女性が、スーパーのレジ打ちの仕事中に、「ピアニストになる」という自分の昔の夢を思い出し、ピアノもレジも打鍵することは一緒と気づいたことで、大きく人生が変わっていくというエピソードが紹介されている。

 

 

5つあるレジのうち、4つのは全部空いているのに、お客さんは自分のレジにしか並んでいなかったのです。

店長があわてて駆け寄り、お客さんに「どうぞ空いているレジへお回りください」と言ったその時。

「ほっといてちょうだい。私はここに買い物に来てるんじゃない。あの人としゃべりに来てるんだ。だから、このレジじゃないといやなんだよ」

その瞬間、彼女は感激のあまり、ワッと泣き崩れました。

 

 

「あきらめずに続けるのが大事」「仕事の内容より、人に感謝されることが大事」といった、地の文章で書くと鼻につくような事項は、このような具体的エピソードに落とし込むテクニックだ。

これらの方程式のほかにも、著者午堂氏が考えるテクニックとして、「情報編集術」「発想術」などが紹介されている。

 

 

 

視座を変えればあなたが変わる

 

 

 

継続的なアウトプットを実行したことがない人は驚くかもしれないが、著者午堂氏の言葉に僕が大きく頷いた一節がある。

「アウトプットが増えれば増えるほど、インプットも増える」ということだ。

いかがだろうか。

 

 

「どんどん書いていったら、ネタ切れになってしまうのではないか?」

「一度書いたことは、二度は書けないのではないか?」

そのように感じる方も多いのではないだろうか。

 

 

だが、これはまったく逆なのだ。どんどんアウトプットしていけば、どんどんインプットが増えていくのだ。

午堂氏は、「文章を書くことは、自分の人格を磨くこと」だと表現しているが、まさにその通りだ。

 

 

 

 

例えば僕はこうして日々ブログを書いたり、仕事で文章を書いている。

書いた文章が人目に触れる、読者が増える。すると人と人のリアルな出会いに繋がり、その出会いから、今まで自分が持たなかった新たな視点を得る。

そうして新たに得た知見について勉強し、咀嚼した結果をまたアウトプットする。そしてそれを読者が読み、という繰り返し。

このスパイラルを続けていけば、永遠にネタが切れることはない。

 

 

こうした前提のもとに、午堂氏の持つ文章力強化のノウハウがギッシリと本書に詰め込まれている。

たとえば、同じ内容を書くにしても、インパクトとオリジナリティを出す方法。

「朝の時間を有効活用しよう」という文章は、大切なことではあるが、あまりにもありきたりだ。

この一文を、「朝に新聞を読んではいけない」にする。

朝にはもっもと集中力を要する重要な仕事をするべきで、ほかのことに費やすべきではないというメッセージを、インパクトのあるタイトルから導くことができる。

 

 

同じように、「自己投資をしよう」という平凡な文章を、「20代は貯金をしてはいけない」にする。

読者が思わず驚いて次を読みたくなるように導く。これがテクニックだ。

もちろんタイトルに続く本文で、きちんと読者を納得させることを忘れてはならない。

 

 

出版で人生のステージを駆け登れ

 

 

アウトプットの究極の形。それは商業出版だ。

自分の立ち位置、考え方、知識、思考、そう言った「自分コンテンツ」を一冊の本にまとめて出版する。

本を出版するのは、印税を稼ぐためではない。

 

 

もちろん良い本を書いて、結果として売れることは大切だろう。

だが、本を出すことの重要性の一つは、メディアの力によって、自分のステージを一気に引き上げることができることだ。

 

 

そしてもう一つの大切な意味は、10万文字を超える文章を書くことで得られる、自分自身の成長である。

自分が経験してきたこと、得意なことなど、自分の主観を、見ず知らずの第三者に向けて説明する、分かりやすく客観的に表現する。

この主観と客観の往復作業により、人は大きく成長するのだ。

 

 

 

 

本書では多くのページを割いて、この「究極のアウトプット」出版を目指す人のために、心構えから準備段階、そしてタイトルや文章の具体的テクニックまでを網羅的に解説してくれている。

10冊以上の本を出版しベストセラーを多く輩出している午堂氏自身のこだわりやコツ、経験則はリアルかつ具体的で、今後本を出版したいと願う人には非常に有効なツールとなるだろう。

もちろん個々のテクニックも充実しているが、僕が個人的に一番響いたのは、午堂氏の以下の言葉である。

 

何かを必死でやったことのある人だけが、読者の魂を揺さぶるコンテンツを生み出せるのです。仮に失敗体験であっても、死にものぐるいで得たものは、やはり迫力が違います。

 

本気で挑戦した結果を本気で文章に書く。そうすれば、それはきっと読者に届く。本当にその通りだろう。

 

 

まとめ

 

 

文章を書く力を磨くこと。

それはすなわち、自分の生き方を磨くことにほかならない。

本書はビジネス書であり、文書の書き方のコツやアウトプットのノウハウを集めた書籍だが、随所に著者午堂氏の哲学が見て取れる。

 

 

僕自身もこうしてブログで文章を書き、1日1万人前後の方に読んでいただいているわけだが、改めて文章を書くことの大切さを確認させてもらった。

アウトプット力をさらに磨き、インプットを鍛え、より多くの方に読んでもらえる文書が書けるようになりたいと誓った。

 

 

最後に、午堂氏が編集者の方から教えてもらったという一節を、締めくくりに皆さんに届けたい。

 

 

  • 頭で書いた文章は、読者の頭に届く
  • 心で書いた文章は、読者の心に届く
  • 魂で書いた文章は、読者の魂に届く

 

 

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