鈴芳 — 浅草裏通りの名酒場!失われつつある昭和風情の中 荒っぽいサービスと競馬新聞が良く馴染む [東京グルメ]

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僕は浅草という街が大好きだ。そのなかでも足繁く通っているお店がいくつかある。

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なかでも一番通っている頻度が高いお店が「鈴芳」という酒場だ。

もはや「居酒屋」というより「酒場」という感じのお店。

最近「ホッピーストリート」とか「もつ煮横丁」などと呼ばれる浅草の裏道がある。

ちなみに正式名は「公園本通り」だそうだが、だれもその名で呼んでいない。

僕がこの路地を初めて知った1990年代後半には、この道は本当に「昭和」がそのまま残されている、すさまじいレトロ感を漂わせる一帯だった。

しかし、徐々に、本当に少しずつ街は様子を変え、数年前にこの道沿いにリッチモンドホテルができた頃から、変化が加速し始めた。

「スカイツリー効果」「東京オリンピック効果」なのだろうか、古くからあった酒場が閉店して建物が取り壊され、その後にはのっぺりした今どきのお店が作られるようになってきた。

そう、この一帯の「昭和感」は急速に失われつつあるのだ。

たまにしか訪れない部外者がとやかく言うことではないのだが、あれだけのレトロ感が失われていくのは、ちょっと寂しい。

2015年3月、久し振りに昼間にこの道を訪れ、一人平日の午後に鈴芳に立ち寄った。

さっそく紹介しよう。

鈴芳 — 浅草裏通りの名酒場!失われつつある昭和風情の中 荒っぽいサービスと競馬新聞が良く馴染む [東京グルメ]

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やってきました、浅草裏通り。

来るたびにお店が潰れて更地になっていたり、その後にビルの建設が始まっていたりで、ちょっと切ない。

それでもこうして路地を歩けば、やはりまだまだ濃厚な昭和の匂いがする。

 

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この道は手前側にJRAの場外馬券場があるため、競馬の開催日には、昼からたくさんの競馬新聞とトランジスタラジオを持ったおっちゃんが現れる。

競馬がない平日は静かなものなのだが、どのお店もちゃんと昼から営業している。

 

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この一帯のお店はどこも道にはみ出して軒下で酒が飲めるようになっている。

洋風に言えば「テラス席」だが、どう見てもテラスという風情ではない。

「縁側」とか「路地端」というような感じだろうか。

冬場と真夏は、このように透明のビニールで覆われ、寒さ、暑さをしのげるようになっている。

この、全然見た目を気にしない雑然とした雰囲気が、この一帯が持つ、猥雑だけどエネルギッシュな「戦後感」「昭和感」を良く表している。

 

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僕は「ホッピーストリート」という呼び名は好きではないが、鈴芳に来たらホッピーを飲む。

ここは樽生ホッピーがある店として有名なのだが、僕は瓶のホッピーの方が好き。

 

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これはこの日頼んだのではなく、別のタイミングで撮った写真だが、もつの煮込み。

だいたいいつももつ煮は頼むのだが、この日はあまりおなかがすいていなかったので頼まなかった。

この「鈴芳」は韓国系のお店なので、メニューにも「キムチ炒め」や「チヂミ」など、韓国由来の商品も多い。

 

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カウンターには大皿に料理が盛り付けられているので、そこから選ぶこともできる。

ただ、日替わりのようなものはなく、定番のメニューの料理がどーんと盛られている感じ。

こちらはその中から筍煮。

良くも悪くも荒っぽいのがこのお店の特徴。

「いらっしゃいませ」ではなく「いらっしゃい」だし、「お待たせしました」ではなく「はいよ」だ。

忙しいときだと女将に怒られてしまうこともあるし、機嫌が悪いと女将シスターズはぶすっとして返事すらしないこともある。

でも、それがこの通りのサービスなのだ。

競馬で万馬券を当てた女将がお客全員に奢ってくれたこともあるし、平日暇なときには、女将はタバコを吸いながら、「あんた仕事なにやってんの?」みたいに荒っぽくもにこやかに話しかけてくれる。

荒っぽいサービスがイヤなら、表参道や麻布のイタリアンにでも行けばいい。

 

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たこわさび。

これも定番。おなかに溜まるものは避けたいときに、舐めるようにつまめるのがいい。

 

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すごく太いキンピラごぼう。

僕はここ以外で、ここまでぶっといキンピラごぼうを食べたことがない。

軽く下ゆでしてから炒めているようで、太い割には柔らかくて食べやすい。

 

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これもこの日ではなく、数年前に撮った女将の最高の笑顔ショット。

いつもありがとう。

 

まとめ

浅草で、間違いなく一番良く行っているお店なのに、今までお店の紹介という形では一度も記事を書いたことがなかった。

ちょろっと飲んで立ち去ることも多かったのと、浅草写真部などイベントで利用して、イベントの記事で済ませてしまうことが多かったことも、今までお店紹介として記事を書いてこなかった理由の一つだろう。

「浅草に行く」という行為自体が、僕の中でやや「非日常」的な行為なのだ。

でも、この一帯の急速な変化は、これから先もっと加速していくだろう。

そろそろきちんと紹介記事を書いておかないといけない。

そう思い、今回ようやく記事を書くことができた。

この一帯がどんどん変化しても、鈴芳は鈴芳であり続けて欲しい。

そしてこの道にイタリアンなんかが出来てしまっても(できてしまった!!)、鈴芳の女将シスターズは、今のままのスタイルで頑張って欲しい。

浅草裏通りの雄、鈴芳。

大好きなお店。いつまでも繁盛して欲しい。

 

お店情報

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