人間は感情の動物である。
先日も「今すぐ幸せになる方法は、これしかない!!」というエントリーを書いたばかりだが、なかなかこの通りにはいかない。
ストレスも多いし時間は足りない。想うように物事は進んでいかない。
いつも穏やかでニコニコしていたいと思っても、時として心が乱れ、不本意な時間を過ごしてしまうことがある。
僕もそうだ。いまでは独立して一人で気楽に生きているから外的ストレスは極めて少ないが、その分プレッシャーはキツい。
組織に属していないから相談する上司もいないし愚痴を共有できる同僚もいない。
すべて一人きりで決断し進めていくしかない。
丁度昨日まで、長谷部誠選手が書いた「心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣」という本を読んでいた。
この本には元日本代表の長谷部選手が自分の心を整えるために実践している事柄がたくさん書かれていて参考になったし面白かった。
最初は書評を書こうと思っていたのだが、この本はすでに120万部も売れているし、すごく話題にもなったので、書評を書くよりも、僕自身のことを書いた方が面白いかな、と思った。
というわけで、敢えて書評ではなく、ブロガー立花岳志が心を整えるために実践している10の習慣を紹介したい。
どれもかなり効果がある。
突飛なことは何もないので、「何を当たり前のことを」と思う方も多いかと思うが、まずは書いてみる。
1. 頭の中に浮かぶ言葉を形にする
僕の場合、心が乱れている時には、うまく言葉にできていない感情的な「しこり」「わだかまり」「怒り」のようなものがぐるぐる渦巻くことが多い。
そんな時には、その一つ一つの言葉を断片的でも構わないので、見えるように文字に書き起こしていく。
僕はTwitterアカウントを複数持っているのだが、そのうちの1つは非公開にしていて誰にもフォローされていないものだ。
ここに形にならない感情をどんどんツイートしていく。iPhoneアプリからもMacからもツイートできるようにしてある。
言葉を形にするときは、ネガティブなこと、後向きなこと、他人への怒りなども遠慮なくどんどん書く。
自分への罵りや後悔なども構わず書いていく。
しばらくそれを続けていき、適当なタイミングで自分がツイートした文章を見返す。
すると、それまでモヤモヤと漠然としていた想いが、文字という形になって整然と並んでいる。
それを読んでいくと、自分が何に対して困惑していたのか、何に腹を立てていたのか、幾つ問題があるのかなどが自然と整理されていくことが多い。
時には、その場ですぐには気が晴れないこともあるのだが、1時間か2時間くらいすると、いつの間にか心の整理がつきすっとしていることもある。
怒りや絶望、悲しみや嫉妬といったネガティブな感情が前に出てきた時には、僕はまずその感情を遠慮なく書き出すようにしている。
2. 瞑想する
坐禅をすることもあるし、坐禅という形を採らないこともある。
15分から30分、じっと座り、頭を空にしていく。
坐禅の場合はあぐらをかいて座り目を閉じている。
坐禅ではなくただ瞑想する時は、特に目は閉じず壁を見つめていたり、寝転がって天井を見ていたりすることもある。
坐禅は人から勧められて始めた。
当初はうまく心を静かにすることができず、次から次へと色々なことを考えてしまい、かえって心が乱れてしまうこともあった。
でも徐々にうまくできるようになり、頭に雑念が浮かんでも、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、という風に、手放していけるようなった。
僕は一つのことに集中しすぎると、視野狭窄になり周囲が見えなくなることがある。
そしてそんな時には、人の気持ちや想いを軽視して自分勝手になりやすい。
そんな時に瞑想をすると、不思議と高ぶっていた心が静まっていくのを感じる。
ゆっくりとした呼吸の中に「こだわり」や「たかぶり」を解き放っていく感じ。
心が落ち着きスッキリする。
最近は定期的に座るようにしている。
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