仕事でもプライベートでも、「すぐやる人」は最強だと最近つくづく思うようになってきた。
人生にはいろいろなステップがあり、それに従って人間の理解度も違う。
だから、一時期の僕は焦って物事に取り組んで失敗する「拙速」よりも、時間をかけてアウトプットすることを望んだ。
堅実に進むことを良しと考えていたのである。
でも最近、多少不正確・不格好であったとしても、とにかく前に進んでしまうことの方が大切だと思うようになってきた。
「すぐやる人」になりたいのである。
他の人からは、ときどき「タチさんめっちゃ反応が早いっすねー」と言っていただけることもある。
そうするとすごく嬉しい。
でも僕自身の体感としては、まだまだ全然自分自身の「すぐやる人化」は足りていない。
そんなとき、中谷彰宏さんの「すぐやる人は、うまくいく」を読んだ。
まさにこの世界観だ、と確信した。やはり、「すぐやる人」が最強なのだ。
この記事は、中谷さんの書籍の紹介というより、この本を読んで僕が得たインスピレーションを文字にしたものだ。
さっそく紹介しよう。
仕事は発生した瞬間が一番面白い
どんな仕事でも、その仕事が生まれた瞬間に始めるのがベストだ。
完了するまでやる必要はない。
5分でも10分でもいいから、とにかく取りかかってしまう。
始めてしまうのだ。
仕事を頼まれたときには、資料も手許にある、頼んできた相手も目の前にいる、詳細の情報も頭に入っている。
これほど最高のタイミングはない。
ところが納期が1ヶ月後で多分3日もあれば終わるからと、仕事を始めず引き出しに入れてしまうと、その仕事はその瞬間から「宿題」になる。
「やらなきゃなーやらなきゃなー」というプレッシャーが頭の片隅にある。
でも依頼されてから何日もたつと、細かいことは忘れてしまう。
もちろんやる気も依頼されたときよりどんどん下がっている。
思い出すためには書類を読み返さなきゃならない。
あー面倒だ。あー億劫だ。
そういって先延ばししている間にどんどん納期は迫ってくる。
結局嫌々始めるのはギリギリになってから。
それではちっとも楽しくないし、出来て当たり前という評価しかもらえない。
依頼された瞬間にちょっとでも始めてしまえば、仕事は「宿題」にはならない。
リズムが出来るので、どんどん前に進む。
そして期限よりも大幅に前倒しで仕上げることができれば、関係者にも喜ばれる。
「あいつは仕事が速い」「やる気に満ちている」という評価ももらえるかも知れない。
万が一不備があってもたっぷり余裕があるからブラッシュアップしていける。
すぐやれば、楽しんで質の高い仕事ができ、そして評価も上がるのだ。
すぐやる人は最強なのだ。
人を誘うのは会った瞬間だ
「今度飲みに行こうよ」「また誘ってね」
残念ながら、こういう会話だけで終わってしまう人には、チャンスはなかなか来ない。
「今度飲みに行こうよ」と言われたなら、「いつにする?」と切り返そう。
そこで「そのうち」と返すような人とは、もう飲みにいく必要はない。
その相手は社交辞令で言っているだけで、あなたと長く本気で付き合いたいとは思っていない人だ。
忙しい人でも、本気で付き合いたい人なら、ずっと先の日程であろうが、決めるのはすぐだ。
何らかの会話が盛り上がっているときに、飲み行く日程を速攻で決めれば、決めたときのワクワクを当日までずっと持っていける。
スピード感は人をワクワクさせる。
約束が決まるまでがSNSのメッセで10秒だったら、そのテンションのまま当日を迎えることができる。
だらだら決まったイベントは、当日もダラダラしている。
だから、会うと決めたら日程までは速攻で決めるのが良いのだ。
いつまで経っても日程を決められない人は、あなた以外の人に対しても同じことをしている。
日程を決められない人は、相手を待たせているのだ。
でも、待たせるのが当たり前になっている人は、待たせているという意識がない。
だからそこら中で相手を待たせて、どんどん自分の評価を下げてしまうのだ。
人とのご縁はとにかくすぐ決めることだ。
仮に仕事の予定が入るかもしれなくても、「仕事の予定が入るかもしれない」と伝えた上で約束してしまえばいいのだ。
ランチより仕事が大事ということは、誰だって分かっている。
予定が分からないからと、返事をせず相手を待たせることの方が、ずっと相手に迷惑なのだ。
初速が速い人がすべてをゲットしていく
すぐ動く人は、すべての主導権を握っていく。
家族旅行の予定を決めたなら、翌朝一番で休暇届を出すべきだ。
「まだ2ヶ月もあるから来週でいいだろう」なんて思っていると、上司から出張を命じられたりする。
グループウェアの予定表に書き込んでいない予定は上司から見えないので、「この日は休暇をいただきたくて」とは言い出しにくい。
自分の計画を100%自分のモノにするには、他人より先に計画することだ。
自分が計画しない人は他人の計画に巻き込まれていくのだ。
仕事のアイデアも、思い付いたらすぐに実行に移すことが必須だ。
アイデアは、同時多発でたくさんの人が思い付いている。
「自分だけのアイデア」なんてものはなくて、たくさんの人が思い付いているのだ。
あとは、それを「これは僕のアイデア!」と手を上げるのが先か後かの問題なのだ。
一番先に手を上げた人だけが、「自分のアイデア」といってもいい資格を得るのだ。
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