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人生を変えるには「決める力」が必要

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人生を変えるには、何よりも「決める力」が必要だ。

僕は17年間のサラリーマン生活に終止符を打って独立し、ブロガー、そして作家として活動するようになった。

このときの最大の決断は、当然ながら「会社を辞める」と決心したことだ。

この決断は、今思い出しても本当に大変だった。

昨日のエントリーにも書いたが、僕は両親ともにミュージシャンでフリーランスだったせいもあり、もともとがフリー思考だった。

だから、サラリーマンになってからも、常に「本当はフリーで活動したい」という思いがくすぶり続けていた。

ただ、20世紀においては、個人ができる活動の幅が今よりもずっと狭く、「ミュージシャン」「翻訳者」「デザイナー」などに活躍の場は限られていた。

それが21世紀になりブログが生まれ、そこからアフィリエイトなどの広告による収益化が可能になった。

情報革命により、今まで存在しなかった「ブロガー」という職業が生まれたのである。

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人生を変えるには「決める力」が必要

魂が震えた「最初の1,000円」の収入

僕は2008年12月にブログをスタートさせたが、当時はアフィリエイトのリンクを一つも貼っていなかった。

リンクすら貼っていないのだから、当然収益はゼロだ。

リンクを貼っていなかった理由は、「貼ったってどうせ儲からない」と決めつけていたからだ。

その状況から、徐々にアクセスが増えてきた2009年8月くらいになって、初めてアフィリエイトのリンクを貼った。

最初の月の収益は1,000円くらいだったが、この1,000円の収益が僕は震えるほど嬉しかった。

だって、会社の月給ではなく、自分が書いた記事が稼いだ最初のお金だったから。

僕が自分の腕で稼いだ最初の1,000円は、ボーナス50万円以上に嬉しいものだった。

その後順調にアフィリエイトからの収益は伸びていき、それに伴って僕の中で眠っていた野心が目覚めた。

「会社を辞めて独立したい」という夢をどうしても実現したくなってきたのだ。

今まで独立することができずにいたのは、稼ぐ方法が見当たらないことが最大の原因だ。

それが、「ブログで稼ぐ」ことができるのならば、その障壁はなくなったことになる。

今すぐにでも独立したい。僕はいてもたってもいられなくなっていった。

今しかないし 今やらないと一生後悔する

僕が「今しかない。会社を辞めて独立しよう」と決断したのは、2010年6月のことだった。

しかし、「収益が順調に伸びて」とはいっても、当時のPVはまだ月間10万PV行くかどうかで、報酬額も月額2万円程度。

一ヶ月2万円ではとうてい食っていくことなんかできない。

でも僕は、2009年8月に最初の1,000円を手に入れてから10ヶ月で2万円にまで育てることができたなら、これをあと1年かけて20万円や30万円に育てることは充分可能と感じていた。

そして、この頃からブランディングや出版についても勉強をスタートしていて、将来的に書籍を出版したり、講演やセミナーも収益の柱にしようと考えた。

あと、実際にはビジネスとしては育たなかった、「パーソナルITトレーナー」や「Webコンサルティング」、それに請け負いのライティングなどもやって、多角化すれば何とかなる!と踏んだ。

そして危機感もあった。

当時の僕は40歳だ。「今しかない」「もうこれ以上遅くなっては間に合わない」という思いが僕の背中を押してくれた。

かくして僕は2010年6月に、前職の社長に退職して独立したいと申し入れ、2011年3月31日をもって退職、翌日4月1日から僕はフリーのブロガーとなった。

独立した月は、前職の顧問の仕事やB to Bの仕事、それに請け負いのライティングやコンサルが入ったため、総収入は40万円以上あった。

しかし、そのうちブログからの稼ぎはまだ8〜9万円程度しかなかった。よちよち歩きの状態でのフライング独立だったわけだ。

あのときに決断して本当に良かった

この話を読んで皆さんはどう感じるだろうか?

リスクを取りすぎと思うだろうか?それとも勇気ある決断だったと思うだろうか。

感じ方は人それぞれだと思う。それぞれ違っていい。

僕自身の感想は、「あのときに決断して本当に良かった」ということだ。

人間は二つの人生を同時に生きることはできない。

僕は2011年4月に独立したからこそ、ブロガーとして広く認知してもらえるようになり、本を5冊出版し、こうして活動することができるようになった。

サラリーマンを続けていたら、とても本を出版したりセミナーを開催するなんて活動はできなかっただろう。

僕は前職で「次の社長をやって欲しい」と言われていた。

前職での仕事を続けることを決断していたら、どこかのタイミングで「ブログを辞める」という決断をしなければならなくなっていたかもしれない。

社長として会社を本気で運営していくのは、とても片手間でできるような甘い仕事ではない。

2代目社長という立場を選択するなら、ブロカーという立場は捨てる。

その覚悟が必要だっただろう。

やると決めることの大切さ

僕が伝えたいことは3つ。

一つは、「人間は二つの人生を同時に生きることはできない」ということ。

そしてもう一つは、「やったことがないことは、やってみなければ絶対に結果は分からない」ということ。

だからこそ、たった一度の人生において、僕たちは「やりたいことをやると「決める」こと」がとても大切なのだ。

もちろん、まったく勝算がないのに行動に移してしまうのは「暴走」であり「時期尚早」である。

でも、ある程度の目算が立ってきているなら、あとは「やってみないと分からない」のだ。

よく「正しい選択をする」という言い方をするが、人生においては正しい選択というのはないと僕は思っている。

「正しい選択をする」のではなく、「選択した道が正しかったと言えるように全力で頑張る」のだ。

「やりたいことをやる」と決めて、あとは必死に戦略を練り、全力で進む。そして「結果を出す」。これしかないのだ。

リスクのない決断などない

会社の退職以外にも、僕はいくつかの大きな決断をした。

すべての決断にリスクがある。

まったく勝ち目がないのに進むというのは、決断ではない。

ある程度の、そうだな、30〜40%の勝算があれば、進む決断をして、あとは進みながらなんとか勝算を70%くらいにまで上げていく。

勝率100%まで行けなくても、多少の妥協があったとしても気にしない。

とにかく進みながら、必要なら形を変えたり、多少の余分な部位を切り捨てたりして、帳尻を合わせてしまう。

すべての条件が整い完璧になる日を待っていたら、永遠に物事は前に進まない。

なぜなら、未経験のことがらを、「100%だ」と識別できる方法を僕たちは持たないからだ。

やったことがないことは、いつまでたっても不安なものなのだ。

だからこそ、やってみて前に進んで経験するしかない。

失敗したくなかったら一生懸命計画して、そして進みながらどんどん修正するのだ。

何度も何度も計画を練り直しても、ある程度以上には精度は上がらない。

「これ以上の精度にはならないな」と思ったら、もう前に進むしかない。

それが「決める力」なのだ。

未来の自分を信じる力

僕が独立を決めたときの話を書いた。

「不安じゃなかったですか?」と良く聞かれるが、もちろん死にそうなほど不安で、胃が口から飛び出しそうだった。

17年間ずっと毎月月給を受け取ってきたのだ。年に2回ボーナスをもらってきたのだ。

そして、それ以外にお金を稼ぐ方法を知らずに40歳まで生きてきたのだ。

それが、海千山千の強者がひしめくジャングルに飛び出すのだ。

まったく稼げなければ年収0円の可能性だってあるのだ。

不安で不安で頭がおかしくなりそうだった。

不安でどうにかなってしまいそうなとき。

そんなときに僕はブログを書いた。

いつも以上に気合いを入れて記事を書いた。

すると、記事がいつもより多くの人に読んでもらえる。

すると、僕の不安は遠のいた。

「大丈夫、きっとできる」という声が聴こえるような気がした。

そう、僕はいやなことに向かって進んでいるのではない。

僕は自分の夢、自分が決めた未来に向けて進もうとしているのだ。

この不安は、自分の力で進むと決めた自分だけが味わえる特権なのだ。

そう思うことにした。

誰だっていつだって、やったことがないことをするときは不安だ。

不安が強いと、人間はさまざまな情報を総動員して「できない理由」を探しはじめる。

でも、できない理由を全部どかしてしまうと、やるべきことは、実はとても少なかったりする。

実は、やるべきことはたった一つだったりする。

それは、「進むと決める」ことだ。

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