エッセイ

夏の海は毎年これでいい [エッセイ]

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2020年の鎌倉の海は異例尽くしの状態となっている。

コロナの影響で海水浴場が設置されていない。

海の家も一軒も出ていない。

だから海水浴客もほとんどいない。

まさに異例尽くしの夏だ。

海水浴場がなくて困っている人も多いだろう。

海の家を毎年出していた飲食業の人とかも売上が減ってしまって泣いているかもしれない。

でも僕は今年の海がとても好きで気に入っている。

毎年このままでいいと思っている。

何がいいって、まず人が圧倒的に少ない。

海の家がなくても泳ぐことはできる。

でも泳ぐためには水着に着替えなくてはならないし、ビーチには日陰がまったくないので、パラソルやテントを自分で持ってこないといけない。

今年の夏海に来ている人は、サーファーなどマリンスポーツをしに来ている人達。

あとは自前でテントを持ってきて設営し、中で着替えたり日陰を作ったりできるようにしている、比較的ガチなアウトドア派の人達だ。

アウトドアに慣れている人達はゴミをビーチに散らかして帰ったりしない。

タバコの吸い殻をまき散らしたりもしない。

夜中にデッカイ音で音楽を鳴らしたり花火を打ち上げたりして騒がない。

 

そして海の家がないから仮設トイレがずらっと並ばないから、今年は国道が臭くない。

例年は国道沿いは海の家の裏側に当たるため、夏の間ずっとトイレの臭いがして嬉しくなかったのだ。

今年は仮設トイレがないから悪臭がしないのは非常にありがたい。

そして今年の夏の海の最大のメリット。

それは、海がビックリするくらい澄んでいてきれいなこと。

特にお盆を過ぎてからの水の澄み具合は半端ない。

水は透き通っていて僕の身長で胸までの深さのところでも足首から指先までが上からハッキリ見えるくらい。

海の水はきれいに澄んで、そして冷たくて気持ちが良い。

ランニングしたあとそのまま海に飛び込みクールダウンするのが本当に極楽だ。

去年までは日によっては海がゴミだらけで水に入るのがイヤになることが結構あった。

でも今年はそういう日は一日もない。

 

人が少なくて静か。

いる人のマナーが良い。

ゴミが散らからない。

トイレの悪臭がない。

そして何といっても海の水がめちゃくちゃキレイ。

悪いことが何もない。

来年からも、海の家はいらないんじゃないかな。

少なくとも僕には必要ない感じ。

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