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神田昌典さんの2日間セミナーが凄すぎてグルグル回る思考を文章化してみた

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先週末、土曜日と日曜日の2日間、品川のインターシティーホールにて開催された、神田昌典さんの2daysセミナーに参加してきた!

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今回の神田さんのセミナーは1日目と2日目で内容がハッキリ分かれている。片方だけの申し込みもOKだったが、僕は2日続けて受講した。

1日目は、僕が大きな影響を受けた名著「フリーエージェント時代の到来」「ハイコンセプト」「モチベーション3.0」などの著者、ダニエル・ピンクさんの来日講演である。

ダニエル・ピンクさんは最新刊「人を動かす、新たな3原則」を出版されたばかり。そしてこの本の翻訳は神田さんが担当されたのだ。

僕は残念ながら他の読むべき本に押されてしまい、最新刊は買ったものの積ん読のままの参加となってしまったが、この本のコンセプト「売らないセールスで誰もが成功する」は僕が一番吸収すべきテーマ。

喜び勇んで参加した。

 

 

そして2日目は神田昌典さんの著者デビュー15周年セミナーということで、多くのゲストを迎えてのトークとワーク中心のセミナー。

ゲストが凄くて、本田健さん、勝間和代さん、浅見帆帆子さん、岡田斗司夫さんという顔ぶれに、ワーク担当は「6分間文章術」の「エンパシーライティング」考案者、中野巧さんという豪華ラインナップ。

1日目と2日目は無関係ではなく、ずっと共通している一つのテーマで貫かれている。

それは、「売り込まずに自分自身が「売れる人」になる方法」だ。

受講料は決して安くなかったが、心から「凄かった」と声を大にして言える、素晴らしい時間だった。

あまりに凄くて思考がぐるぐる回って止まらず、すぐには何も書けなかった。

まだまとまらないので、ぐるぐる回る思考をとにかく吐き出してみる。

セミナー内容の時系列の振り返りではありません。悪しからず。

 

 

 

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企業から個へのブランドのシフト

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従来はブランドを構築するのは企業の仕事だった。

生産者と消費者という言葉が示すとおり、作り手と受け手はハッキリと別れていた。

しかし、21世紀になりインターネットの登場により、その状況は一変している。

ブランド価値を構築するのにかかる費用が劇的に安くなり、しかもツールもどんどん増えている。

ブログ、Facebook、YouTube、Ustreamやニコニコ動画などのネットツールを駆使し、安価なネット広告を利用することで、誰でも簡単に世界規模のブランドを構築することができてしまうのだ。

 

 

自分をブランド化していくのに必要な要素は3つある。それは3つのCで現すことができる。

Contents(コンテンツ)、Community(コミュニティ)、そしてCharacter(キャラクター)である。

ブランド化を目指す人の多くが「コンテンツ」にばかり意識がいき、コミュニティとキャラクターに意識が向かないため失敗する。

書籍を書いて出版することは、「コンテンツ」を送り出したことになる。

ただ本を出すたけではブランド化は不十分である。

そこから先に必要になってくることは、いかに自分に共感してくれる人を集められるか、そしてコミュニティの中に、際立った魅力がある「代弁者」を育てられるかがキモになる。

 

 

たとえば勝間和代さんは、ベストセラーとなる著書を多く輩出しているが、それだけに留まらない。

「勝間塾」というコミュニティを作り、そこには1,000人以上の人が集い学んでいる。

勝間塾に所属していながら勝間さんのアンチだ、という人はいない。これは強力な求心力を持つコミュニティだ。

僕も含め塾生の多くは、勝間さんの新刊が出れば率先して購入するだろうし、友達や知人に推薦するだろう。勝間塾に興味がある人が周囲にいれば、「勝間塾はいいよ」と奨めるだろう。

これがコミュニティの力だ。

 

 

そして勝間塾生の中から、抜きんでた特性を持った人物が登場し始めている。

はばかりながら、たとえば僕だ。

僕は勝間塾生の中で最初に出版に辿り着いた人物だ。

僕は勝間さんから多くのことを学ばせてもらったと自覚しているので、著書の中にも感謝の念を書くし、いかに勝間さんの教えが素晴らしいかをあちこちで吹聴して歩く。

僕のほかにも起業に成功した人もどんどん出てきているし、塾生同士で結婚に至るカップルもどんどん誕生している。

それらの人たちが、勝間和代さんというブランドの伝道師のように動くのだ。まるでアップル製品が大好きな人たちが、頼まれてもいないのに、わざわざお金を払って、喜々として徹夜で行列して新製品を購入するのに似ている(それは僕だ)。

 

 

 

自分ブランドの正しい構築法

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個人ブランドを構築することが簡単にできる時代がやってきた。

しかし、そこには売り込みの鉄則がある。

それは従来のいわゆる「営業」や「宣伝」の手法とは異なる部分もある。

ピンクさんの新刊は個人ブランドに限定した本ではないが、神田さんの2日間のセミナーを通して流れる「個人の時代」という潮流にもピッタリ合致している。

そこに必要な最大の要素は、「ビジョン」と「ミッション」である。

多くの人々は、単なる仕事術や時間管理術などには飽き飽きしているし、高機能なだけの製品やサービスにも心を動かされなくなった。

僕たちが求めるのは、個人や企業が持つビジョンやミッションだ。

Apple製品がどうしてこの時代の僕たちをここまで惹き付けるか。

もちろん使いやすさや高機能も必要だが、そこにはスティーブ・ジョブズという天才が熱烈に描いたビジョンとミッションが製品に生き続けているからだ。

ビジョンとミッションがなければ、どんなにコミュニティを作っても、そこに人々は集まってこないだろう。

正しいビジョンとミッションがあってこそ、コンテンツもコミュニティも生きてくるのだ。

そしてビジョンやミッションを持った人は、「宣伝」「売り込み」をするのではなく、自分の信念や哲学を熱く語り続けるのだ。

その熱い想いは求心力を持ち、やがて人々を惹き付け始め、売り込まないのに売れる、という状態が構築されていく。

 

 

 

やりたいことは何でもできる時代

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神田さんと浅見さんが繰り返し言われていたこと。

「現実にはできないことはほとんどない」「やりたいことは何でもできる時代」なのだ。

むしろ限界があるのは僕たちの思考だ。

自分で自分にブレーキをかけてしまう。

現実のスピードに人間が付いていけていないのだ。

だからこそ、自分にブレーキを掛けないよう、自分の心の状態をベストに保つことが必要だ。

 

 

「モヤモヤした心でモノを作ると、モヤモヤしたモノが出来上がってしまう」

浅見帆帆子さんがおっしゃった言葉だが、これは僕も強く実感した。

個人ブランドで勝負をする人は、常に自分の人生を開示して生きている。

良い面だけを出し続ける必要はないが、不本意な形でモヤモヤした製品を送り出してはいけない。

心に漠然とした不安が湧いたときには、意識的に切り替える努力をすることが大切だ。

 

 

そして「偶然出会うためには偶然が必要だ」と仰ったのは本田健さん。

いつもと同じ場所でいつものメンバーとだけ会っていては、偶然は起こりにくい。

あえてアウェイの環境に自分を置く。今回のこのセミナーもまさにそうだ。

知らない人ばかりのイベントだからこそ、たくさんの新しい関係が生まれ、そこで偶然が起こるのだ。

 

 

 

人間は工場ではない・長期ビジョンを持って進む

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「人間は工場ではない」と冒頭で述べられたのは岡田斗司夫さんだ。

一定期間アウトプットを続けると、人間の中にあるコンテンツが「枯渇」するのだ。

枯渇したらどうするか。休ませてコンテンツが育ってくるのを待つしかない。

そう、人間は生身なのだ。自分ブランド構築を考える際も、人間は工場のようには働けないことを念頭に置くことが大切だ。

 

 

ブランド人としての30年計画を最初に作った。それは本田健さんの実践である。

僕も含めて多くの人は、「とにかく本を出したい」「すぐに出したい」と、目の前のことばかりを考えてしまう。

しかし本田健さんは、自分が著者としてデビューする前から、30年の年表を計画し、その計画に従って活動を続けているという。

爆発的な大ヒットを狙うのではなく、コンスタントに人々に愛され読まれ続ける本を出し続ける。

ブランドが「消費」されてしまわないための戦略が必要なのだ。

 

 

 

Action Liveがヤバかった!

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初日のセミナー終了後、場所を表参道の神田さんのオフィス兼セミナースペースに移して、希望者による懇親会兼Action Liveが開催された。

希望者5名によるプレゼンがあり、僕も登壇させてもらった。

プレゼン資料を使うのではなく、登壇者が自分で用意した20枚の画像が20秒ごとに自動で切り替わる仕組みで、その画像に沿う形でプレゼンを行う。

僕は自分がいまやっていること、自分のビジョン・ミッション、そして過去のことなどを含めてお話しさせてもらった。

そして残りの方達もすごくユニークな活動をされていて、素晴らしいプレゼンだった。

時間としては6分ちょっとの短いプレゼンなのだが、やたらハイクオリティーでビックリした。

ワインと美味しい食事と楽しい一時を満喫した。

 

 

 

まとめ・自分自身のこと

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最近さまざまな学びの場に出ていて良く思う。

「僕は5年前のサラリーマン時代の感覚でまだまだ生きている部分が大きい」ということ。

たとえば今回のセミナーで、6人の島のテーブル席で、初日にたまたまご一緒した方のお一人が、僕のことを知っていてくれた。

ブログを読んでます、と言われて素直に嬉しかったのだが、実はそれって凄いことかもしれない。

翌日も、金沢の老舗料亭の社長さんからも「ブログ読んでます」と声を掛けていただいたほか、何人もの方に声を掛けていただき、わざわざ僕の本を持ってきてくださってサインさせてもらったりもした。

休憩時間に浅見帆帆子さんとすれ違った時には普通に挨拶させてもらい、浅見さんも覚えていてくださった(去年一度お仕事をご一緒した)。

インストラクタービジネスで有名な前田出さんが観客席にいらっしゃると神田さんが講演で仰ったので休憩時間にご挨拶させていただいたのだが、後日メッセでお礼を申し上げたところ、「ノマドワーカーという生き方は読みました」とのあり難い言葉をいただいた。

神田さんにも休憩時間にご挨拶させていただいた。5月に一度お会いしただけなのに、僕のことを憶えていてくださって感激した。

 

 

僕はこれを自慢したくて書いているのではない。

僕にはどうも実感が湧かないことがある。いや、実感が湧かないことの方が多いかもしれない。

自分が実際にやっていることに、自分の精神構造が付いていかない。追いつかないのだ。

まさにセルフイメージが現実に付いていっていないのだと感じるのだ。

 

 

いまも僕は自宅でこうしてブログを書いている。ブログと書籍、それにセミナーやワークショップ。これが僕の食い扶持のほとんどだ。

それで2年半食えてきた。そして僕はそれまではごくごく普通の、中小企業に勤める名もなきサラリーマンだったのだ。もともとブランド人だったわけではなく、この5年間で、自分で自分ブランドを構築してきたのだ。

でも、心と頭の中は、2年半前までの、毎日スーツを着て通勤電車に押し込まれ、上司と部下の板挟みになり、休日を待ち望む、ごく普通のサラリーマンのまま残されている部分が多い。

だから嬉しい反面混乱するし、恥ずかしいような、自分にふさわしくないような、色々な感情が入り交じる不思議な感覚にとらわれる。

 

 

今回のセミナーを受講していて、僕は不思議な既視感のようなものを感じた。

講演者の方々が説いていることを、僕はもうずっと実践している。そんな感覚だ。

もちろんスケールはあまり大きくないかもしれないし、頭はそれほど良くないかもしれない。

でも、僕はゼロからブログとSNSを使って自分ブランドを構築した。

そしてそれをDpubやセミナーというコミュニティを作って育成し、そこから何人かのコアな仲間が生まれてきている。

「あれ?僕ってひょっとして、最先端走ってる?」何度かそう感じる瞬間があった。

 

 

もちろん今の形は全然完成形ではないし、欠点も多い。

でも、それでもこうして僕は情報発信しながら生きている。

こつこつランニングをして、早寝早起きをして、読書をして、Apple製品を使い倒して、日々感じたことや体験したことを、こうして書くことが、僕が生きることと直結しているのだ。

実はそれって、僕がぼんやり思っているより凄いことなのかもしれない?

そんなことを感じる2日間だった。

 

 

うぬぼれは良くないと思うが、もう少し自分の現実を客観的に見て、もう少し自分に自信を持ってもいいのかもしれない。

そんなことを思った。

上昇の角度をもう少し高くして、やりたいこと、行きたい場所、なりたい自分を目指してはばたいていこう。

神田さん、登壇者の皆さん、スタッフの皆さん、そして一緒に学んだ皆さん。本当にありがとうございました!

素晴らしい2日間でした!感謝!!

 

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