自己実現・自己啓発書評

即断即決 〜 速さは無敵のスキルになる

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田口智隆さん著「即断即決〜 速さは無敵のスキルになる」という本を読んだのでご紹介。

もともとの性質として、僕はあまり決断が早くない方だと自覚している。

僕はすごく色んなことを思い付く「着想」が強い。

ストレングスファインダーの資質でも「着想」は「コミュニケーション」に次いで2位である。

ただ、思い付く割に行動に移すのは遅い傾向があり、いつもぐずぐず迷っていて、なかなか行動に移せない。

そう、放っておくと先送りしまくってしまう性質なのだ。

人生最大の先送りは、このブログをスタートすることだった。

最初にブログの存在を知ったのは2000年。

当時サラリーマンだった僕が勤務していた会社の後輩にネットに強い女性がいた。

その女性は帰国子女で海外の友達も多く、海外の友達からのクチコミでブログの存在を知り、日本でも10人目以内という凄い早い段階でブログを始めていたのだ。

そして彼女はこう言った。

「立花さんめっちゃブログと相性良いと思うから、やってみてくださいよ!」と。

僕も「ブログはめっちゃ面白そうだ」と思ったし、始めたいとも思った。

なのに、実際に僕がブログをスタートさせたのは2008年12月のこと。

つまり、8年もスタートできず先送りしてきたのだ。

なんてこった!!

もちろん最初にブログの存在を知ったときは僕は本業の仕事に猛烈にのめり込んでいるタイミングだったから、実際にブログを始めた2008年ほど興味はなかった。

でも、それでもブログを開設するなんて、ほんの数分でできることなのに、延々と先送りしてしまったのだ。

というように、僕は先送りしがちなキャラだということは自覚している。

そして、ブロガーとして独立して以降は、意識的に先送りしないよう、行動力を高める努力をし続けてきた。

おかげで以前に比べれば大幅に決断力もつき、即断即決ができるようになっていた。

しかし、今年の夏のドタバタの結果一時的になかば休眠状態になった僕は、また悪いクセで色んなことを先送りするようになっていた。

最近そのことに気づき、「これはいかん」と危機感を抱いて日々の行動に「すぐやる」を追加して実践するようにし始めた。

すると、それまで感じていた閉塞感が消え、日々ちょっとずつだが物事か気持ち良く動くようになり始めた。

で、このタイミングでしっかり自分を強化したいと思い、自宅の本棚にあった「すぐやる系」の本から一冊選び手に取ったのがこの「即断即決 〜 速さは無敵のスキルになる」だ。

この本が出版されたのは2016年12月で、多分僕は出版直後にこの本に興味を持って買ったはず。

手に取るまで3年か……。

それでも手に取ったことに意味がある。

前置きが長くなったが、さっそく紹介しよう。

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先延ばしはデメリットしかない

お金の本で有名な田口さんだが、お酒を飲みすぎる悪癖があり、それを断ちたくても断てず、先延ばしをしていたという。

飲みすぎる自分を何とかしようと思いつつ先延ばしにして毎晩大量のお酒を飲んでいた田口さんに、思わぬ形で転機が訪れた。

出張先で突然痛風の発作に見舞われた田口さんは、激痛で靴も履けない状態になったという。

僕自身は経験したことがないが、痛風は「風が吹いても痛い」というくらいの地獄の激痛だそう。

痛風の原因はプリン体の多い食事とアルコールの過剰摂取が原因になることが多い。

田口さんは結果、半強制的にアルコールを控える生活になった。

その結果、痛風の発作が起きなくなるメリット以外にも、たくさんのメリットを発見することになった。

二日酔いに苦しむこともなくなり、体調も良くなり、読書の楽しさが増えたり、何より正常な意識の状態でいられる時間が増えたという。

決断を先延ばししていたら、田口さんは今でも二日酔いに苦しみつつも生活を変えず、もしかしたらもっとひどい生活習慣病になったり、多くのチャンスを失うことになったかもしれない。

僕の場合も、ブログ8年の先延ばしはあまりにも勿体なかったと思う。

結果としてブログで人生を変えることはできたけれど、だったら8年早く始めていれば、8歳若くして人生を変えることができたかもしれないのだ。

「やりたい」「やるべき」と感じることがあったら、先延ばしすることにはデメリットしかない。

成功する人は、即断、即決、即行動

即断即決自体もとても大切なことだと思うが、一番最後の「即行動」がそれ以上に大切だ。

どんなに即断即決しても、動き出さないと何も変化は起きない。

自動車でも飛行機でも、止まっている状態から動き出す「初速」に一番エネルギーが必要なのだ。

一度動き始めてしまえば、そこから先に加速していくのには、それほど多くのエネルギーは必要なくなっていく。

だからこそ、最初の「動き出し」のフットワークを軽くすることが何よりも大切。

そのときに邪魔になるのが、「完璧主義」と「失敗を恐れる慎重さ」だろう。

僕自身の場合は完璧主義の要素はほとんどなく、どちらかというと「失敗を恐れて動けない」状況で先延ばしが発生する。

止まっている時間は結局何もその目標に向けての動きはないわけで、限られた人生の中でやりたいことができる時間がどんどん減ってしまう。

著者の田口さんは「行動を起こした時点で8割成功」と書いている。

まさにその通り。

即断即決したら即行動。

これが成功の方程式である。

「直感」で即断即決する

田口さんの言葉だと「直感」。僕が使う言葉だと「直観」。

いずれにしても、「やりたい」「やろう」「止めよう」などの声は、論理的な思考から生み出されるものではないということ。

僕自身もブログを8年も先延ばししていたのに2008年にスタートすることになったのも、もうどうにも、いてもたってもいられない気持ちになったからだった。

綿密に戦略を立て、行動目標や売上計画などを作って、というようなことは一切なく、ただやっていて楽しいことに猪突猛進突っ込んでいった感じだった。

そう、その無我夢中で猪突猛進突っ走っていくときのエネルギーは、ある意味すごいものがあると思う。

僕自身の最近の課題は、その「全身全霊のエネルギーが出る状態」をいかに日常的に作り出せるか、ということ。

自分で言うのも何だが、僕自身顕在意識側と潜在意識側がきちんと接続できて、心からやりたいことをやりたい状態で出来ているときのパワーはものすごいものがあると思う。

ところが、それが自分で上手くコントロールできていないことを感じるのだ。

思い起こすと、人生で何回か、その爆発的なパワーを出せていた時期があるが、それが持続的ではなく、間欠的なのだ。

高校受験、大学受験、そして大学の卒論のとき。

社会人になって小説を書いて新人賞に応募していた時、会社の仕事のでかいプロジェクトの立ち上げのとき。

そしてブログがブレイクして出版に至った時期。

それらのタイミングでは僕は、自分でもビックリするような疾走感を感じつつ、周囲の人がのけ反るようなパワーを出していたし、そうなるとイヤでも成果が出た。

やっている僕もガッツポーズである。

ところがそのエネルギーがないときは、僕はどちらかというと地味で、そして淡泊な人間としてひっそり生きていたりする。

そのエネルギーとスイッチの切り替えポイントが、まだ自覚できていないのだ。

僕はそれを自覚できるようになり、そして持続的にそのエネルギーとともに生きるようになりたい。

キーワードはもちろん思考ではなく直観であることは間違いない。

直観がもっとスムーズに上がってくるようになったらいいのに、と思う。

まとめ

ぐずぐずと迷い、やってみたり止めてみたり。

そして先延ばしして、いつまでたっても行動を開始しない。

これでは人生変わらない。

人生を変えるためには、昨日と今日で違うことをする必要がある。

好きなように生きたいなら、好きなことを行動に移さないと何も始まらない。

だからこそ、くよくよ悩んだり、失敗を恐れて先延ばしすることなく、思考時間ゼロで行動を起こせるようになる。

僕はもともとのキャラは行動が遅い方だが、この10年でずいぶん鍛えて速くなってきたと思う。

さらに速くしていくため、即断即決即行動の力を鍛え続けていきたい。

良い本でした。オススメです。

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