やめられなくなる、小さな習慣 by 佐々木正悟 〜 「習慣の連鎖反応」を巻き起こして人生を劇的に変える [書評]

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佐々木正悟さん著「やめられなくなる、小さな習慣」という本を再読したのでご紹介。

この本は出版された2018年10月に読んでひどく感銘を受け、直後に書評も書いた。

そして今回一年も間隔を空けずに再び本書を手に取ったのは、実は切実な問題を僕自身が抱えていたからだ。

自分自身の生産性を高めたいと思いつつ、今年は冒頭から何かと予定に忙殺されてしまい、なかなか自分の時間が作れずにいた。

そこで3月から思い切って会食の予定を減らしまくり、自分の時間を捻出することにした。

結果、自分の時間はできたはずなのに、まだイマイチ生産性が高まった感じがしない。

そんな暗中模索のなかで本書を手に取った。

結果として、YouTubeアプリをiPhoneから削除することで、僕の生産性の問題は解決したようだが、それとは別に、やはり本書は素晴らしかった。

二度目の書評をお届けしよう。

「やめられなくなる、小さな習慣」一番のポイントは、「習慣の連鎖反応」を巻き起こすこと

人間はさまざまな習慣とともに生きている。

良い習慣、悪い習慣、始めたいのに始められない習慣、止めたいのに止められない習慣。いろいろだ。

我々は誰しも、悪い習慣を止めて、良い習慣を始め、悪い習慣は減らして、良い習慣を増やしたいと思うものだ。

でも、良い習慣はなかなか根付かず、悪い習慣を絶ち切ることも、また難しい。

なぜ良い習慣を身につけることが難しいのか。

それは、端的に言ってしまうと、「新しいことを継続するための、まとまった時間が確保できないから」という理由に収束する。

本書では、さまざまなアプローチから習慣の種類や習慣化のプロセスについて解説している。

しかし、本書の真骨頂であり、他の本がアプローチできていなかった、劇的な内容は、本書の最終章に書かれている。

第4章のタイトルは「習慣の連鎖反応で生活を一新させる」だ。

毎日「腕立伏せ1回」をやっていても人生は変わらない 〜 必要なのは「まとまった時間」と「十分な睡眠」と「良い体調」だ

スティーブン・ガイズ氏のベストセラー、「小さな習慣」は確かに良い本で、僕も書評を書いている。

ただ、この本では「腕立伏せ1回でもいいから続けることで人生が変わる」としているが、説明が不十分なところがある。

具体的には、「腕立伏せを1年間毎日1回続けたところで、人生は何も変わらない」という反論に対して、答えられていないところだ。

腕立伏せ1回を続けた人が皆スポーツジムに通うようになり、健康な体になっていくか?といわれたら、僕は怪しいと考える。

なぜなら、そこには具体的なライフスタイル、生活の改善が含まれていないからだ。

いくら腕立伏せを毎日1回続けても、スポーツクラブに毎日通えるようになるためには、移動時間や着替えも含めたら、毎日2時間近くの時間を捻出する必要がある。

その点についての記述が、「小さな習慣」には無いのだ。

その答えを明確に出しているのが、本書「やめられなくなる、小さな習慣」だ。

本書では、「身につけるべき習慣には重要度の違いがある」と指摘している。

そして、最重要な習慣は、その習慣を身につけることで、他の習慣が連鎖的に身につけられるような、「習慣の連鎖反応」を巻き起こす習慣だ、と佐々木さんは説いている。

そして、その最重要の習慣とは、「早寝」である。

早寝という最重要の習慣を身につけることで、まず、早起きが辛くなく実現できるようになる。

著者の佐々木さんは夜21時に寝る習慣を身につけた結果、7時間睡眠を確保しつつ、午前4時に起床することが可能になった。

小さな娘さんと専業主婦の奥さまを養う必要がある佐々木さんは、午前4時から家族が起きて活動を始める午前9時までの5時間に、自分の「最重要のこと」を終えることができるようになった。

それにより、佐々木さんは目標として掲げた高い年収に、わずか2年という期間で到達することができたのだ。

結局のところ、腕立伏せ1回、読書1日1ページでは、僕たちには何の変化も起こらない。

本を1ページ読んだら面白くて50ページ読みたくても、仕事が押せ押せだったら読む時間が取れない。

ランニングを100メートルから始めて、体調が良いので5kmくらい走ってみたいと思っても、出勤時間が迫っていたら、帰宅して支度しなければならない。

どんなに早起きが効率的と言っても、前の日が深夜残業で、寝ないで早起きをしていたら、体調も集中力もボロボロで、かえって体に悪いだろう。

このように、小さな習慣を連鎖的に成功させる「習慣の連鎖」を起こすためには、「まとまった時間」と「十分な睡眠」と「良好な体調」が揃っていないといけない。

ほとんどの人は平日の日中を仕事に使っているだろうから、そうなってくると、まとまった時間を確保できるのは朝か夜ということになる。

夜は一日の仕事を終えて疲れているし、残業があったり接待があったり飲み会だったりテレビを見てしまったりと、邪魔が入りやすい。

早朝に「アタマが冴えている状態で」「体調が良くスッキリしていて」「まとまった時間を確保する」。

早寝を習慣化することで、この状態が毎日確保できるようになる。

それだけのまとまった時間があれば、たとえば「腹筋100回」でも「毎日ブログ」でも「英会話」でも「読書」でも、何でも習慣化することはたやすい。

どんなに意志が強い人でも、どんなに才能がある人でも、「上達するのに十分な時間」を確保できなければ、成果をあげることはできない。

だからこそ、「成し遂げたいことを十分に実行する、まとまった時間」を確保するための習慣こそが、「最重要の習慣」ということになる。

自分の話し 会食とYouTubeアプリ、それにアルコールを減らす

さて、自分の話し。

自分が生産性を上げるためにもっとも重要な習慣とは何か。

それは多分佐々木さんと同じ、「早寝」である。

僕も朝型人間なので、早起きして早朝から活動したい。

実際2012年にデビュー作「ノマドワーカーという生き方」を執筆していたころは、毎朝4時30分に目覚ましで起きていた。

だが、この頃は「早寝」という観点がなく「早起き」だけを追求したため、体調が悪くなり、早起きはその後頓挫してしまった。

今は6時半から7時に起きる、まあ普通の生活に収まっている。

ここからさらに生産性をあげるには、やはり「まとまった時間」の確保が必要になる。

ところが、今年の1月〜3月はとにかくバタバタで、その原因を見て行くと、会食があまりに多いことが分かった。

で、会食を徹底的に減らしたことで、まずは大分自分の時間を持てるようになった。

これが第1段階。

そして第2段階として、YouTubeアプリをiPhoneから削除した。

これで夜の時間の無駄が大きくなくなり、早寝がグッと推進された。

というのがここまでで、さらに次の段階として、今後家でのアルコール摂取を減らし、飲まない日を増やしていきたいと思っている。

僕はとても丈夫な肝臓を持っていて、毎日飲んでも全然体調に影響がないのだが、やはりお酒を飲むと知的生産はできなくなるし、睡眠の質も下がる。

会食が減り、家飲みだとお酒の量は減るのだが、それでもやはり毎日飲んでいることに変わりはない。

まだYouTubeアプリを削除して数日なので、しばらくこの状態で馴染ませてから、次のステップに進みたいと思う。

まとめ 習慣の連鎖反応が人生を劇的に変えるのだ

前回読んだときも感動したが、今回もやはりとても良い本だと感動した。

多くの習慣に関する本は、「習慣の連鎖反応を巻き起こすための習慣」にまで踏み込めていない。

これを明確に主張している点で、本書はオンリーワンだし、とても革新的な1冊だと思う。

去年この本を読んであんなに感動したのに、なかなかその感動を行動に落とし込めていない自分がいる。

ときどき本書を読み返して、習慣の連鎖反応がきちんと巻き起こされているかどうかをチェックする必要を感じた。

「やめられなくなる、小さな習慣」オススメです!!

前回書いた書評もAmazonリンクとオススメ書評リンクの下にありますので、併せてぜひどうぞ!!

「やめられなくなる、小さな習慣」のチェックはこちらからどうぞ!

佐々木正悟さんのご著書の書評はこちらにも!もう1記事いかがですか?

1回目の書評 2018年10月 やめられなくなる、小さな習慣 by 佐々木正悟 〜 「小さな習慣」に「あと一つ」をプラスして人生を劇的に変える [書評]

佐々木正悟さん著「やめられなくなる、小さな習慣」という本を読んだのでご紹介。

僕は習慣化には強いこだわりを持っていて、習慣化に関しては、今までもずいぶんたくさんの本を読み、アプリも試し、実際に習慣化にも取り組んできた。

多くの習慣化に関する書籍を読んできた僕が、最初に言っておく。めちゃめちゃ良い本でした。超オススメです。

久し振りにぶんぶん頷きながら読む本で、嬉しくなってしまったので、気合いを入れてご紹介したい。

ダイヤモンド社から出版されているスティーブン・ガイズさん著「小さな習慣」という本がある。

僕も読んで書評も書いた一冊だ。書評はこちら。

この「小さな習慣」は確かに良い本で、僕も立花B塾の課題図書にしているほどなのだが、一つだけ、ちょっとしたモヤモヤが残る部分があった。

それは、「本当に腕立て伏せ1回で人生が劇的に変わるの?」という疑問に対する回答だ。

「ばかばかしいほど小さい習慣」をたった一つ身につけただけで、本当に人生が大きく変わるのか?

多くの読者が持ったであろう疑問に対しての明確な答えが、「小さな習慣」にはなかったのだ。

それに対して、佐々木さんのこの「やめられなくなる、小さな習慣」は、この疑問に対する答えを提示している。

さっそく紹介しよう。

良い習慣にもいろいろな重要度のものがある

習慣にはもっと増やしたり始めたりしたい「良い習慣」と、止めたり減らしたりしたい「悪い習慣」がある。

我々多くの人は、良い習慣を身につけ、悪い習慣を手放したいと思う訳だ。

だが、良い習慣とひと言でいっても、本当にさまざまな良い習慣がある。

たとえば食事のあとにテーブルをきれいに拭く。

これは間違いなく良い習慣だと思う。

また、たとえば毎朝トイレ掃除をする。

これも間違いなく良い習慣だろう。

でも、ここで疑問に思わないだろうか?

確かにトイレ掃除は3分もあればできるし、テーブルを拭くことは1分も掛からない。

小さな習慣を身につけるという意味では良いことかもしれない。

でも、果たして「テーブルを拭いて気持ちが良くなったからと言って、人生が劇的に変わるだろうか?」というと、ちょっと疑問である。

「トイレ掃除をすると運気が上がる」というのはあるかもしれないが、トイレ掃除をしたからといって、単体で人生が劇的に変わると言い切ることはできないだろう。

「腕立て伏せ1回」は確かに筋トレの習慣化という意味では有効かもしれないが、実際1ヶ月のほとんどの日を腕立て1回だけしかしなかったなら、人生は劇的には変わらない。

重要度が低い「良い習慣」をいくら身につけても、人生は大きくは好転しないのだ。

「小さな習慣」だけでは人生は変わらない

たとえば「毎日運動して健康で美しい身体を手に入れる」ために、小さな習慣「腕立て伏せ1回」を身につけたとする。

ただ、1ヶ月のうち25日が「腕立て伏せ1回」しかできず、残りの5日も「腕立て伏せ3回」だったとしたら、どうだろう。

これでは習慣化の目的である「健康で美しい身体を手に入れる」には、とてもではないが不十分だ。

小さな習慣のキモは、「腕立て伏せやると決めたら、1回と言わずもっと何回もやるだろうし、習慣化が進めばジムにも通うようになるだろう」だ。

つまり、「「最低限のクリアライン」を大きく越える成果を出すようになる」、という部分だ。

しかし、実際にジムに通ったり10kmのランニングをしたりするためには、絶対に必要なものがある。

それは「まとまった時間」だ。

毎日仕事に忙殺されていて、朝から晩までバタバタしている人には、「腕立伏せ1回」はできても、「ジムに通う」とか「10kmランニング」に小さな習慣を発展させることが難しい。

その状態だと、結局いくら小さな習慣を身につけても、そこから人生を大きく変えていくステップには進んでいけないことになる。

そこで必要になるのが、「重要な習慣」の見極めと、最重要な「小さな習慣」を身につけ、「習慣の連鎖」を起こすことになる。

最重要な「小さな習慣」が「習慣の連鎖」を呼ぶ!!

上の例でいうと、健康で美しい身体を身につけるために運動の習慣を身につけるために「腕立伏せ1回」という小さな習慣に取り組むことにした。

それは良いことなのだが、問題は、「まとまった時間がない」という状況のせいで、ジムに行ったり長い時間ランニングしたりという、成果を上げる習慣レベルに発展できないことだ。

その状態で我々が最初にするべきことは、「運動」の習慣を身につけることよりも先に、「まとまった時間を作る習慣」を身につけることだ。

まとまった時間があれば、読書だってできるしブログだって書けるし、運動だってできる。

つまり、見直すべきは、「時間に関する習慣」が最初だというわけだ。

著者の佐々木正悟さんが身につけた「最重要の習慣」は、「夜9時に寝る」だった。

多くの人は「早起き」ばかりに注目するが、早寝をせずに早起きをしていたら、ただ寝不足になるだけだ。

知的生産をする人間にとって、頭が回らない状態で呆然と起きていても、まったく意味がない。

自然と早起きができて、スッキリした気持ちで仕事に取り組むまとまった時間を得る。

そのために佐々木さんがやったことが、「夜9時に寝る」という「小さな習慣」を手に入れることだったのだ。

9時に寝れば7時間睡眠で朝4時に起きられる。

佐々木さんには奥さんと小さいお子さんがいて、家族が起きるまでの間にまとまった仕事や勉強の時間を確保することが必要だった。

なぜなら、家族が起きてきたあとは、家族との時間になるため、一人で集中できるまとまった時間が確保しにくいからだ。

佐々木さんは専業主婦の奥さんとお子さんを養うために「年収1,000万円」という目標を掲げ、そのために出す本の数を増やしたり、セミナーをたくさん開催したり、ブログで発信する量を増やす必要があった。

それらの生産量を上げるためには、「まとまった時間の確保」が絶対条件で、そのためにやるべきことが「夜9時に寝る」だったというわけだ。

たとえば上に書いた運動を例にしても、「まとまった時間が確保できないから今日も腕立伏せ1回だけ」という状態が続いているなら、改善すべきは「時間配分」の習慣だ。

もし、「夜にダラダラYouTubeを見て夜更かししている」とか「週に3回飲み会に行って酔って終電で帰宅している」ような状況があるとしたら、ここにメスを入れないとどうにもならない。

「YouTubeを見る」という悪い習慣、「終電帰りの飲み会」という悪い習慣を遠ざけ、「早寝をする」という「最重要の小さな習慣」に取り込むことで、「朝という、疲れてもおらず家族は寝ていて、割り込みタスクもない、最高のまとまった時間」が手に入る。

その時間があれば、小さな習慣で「読書」「運動」「ブログ」「料理」など、たくさんの良い習慣を手に入れることができ、結果として「習慣の連鎖」を巻き起こすことかできる。

そしてその「習慣の連鎖」こそが、人生を劇的に変える原動力となるのである。

まとめ

我々の24時間はすべてのタスクに埋め尽くされている。

何か新しいことを始めたいなら、今やっている何かを止めるなり減らすなりしないと、新しいことを始める時間は確保できない。

新しいことにチャレンジするなら、「まとまった時間」の確保が絶対条件だ。

そして、まとまった時間の確保により、習慣化が簡単になるし、習慣の連鎖を巻き起こすこともできるようになる。

オセロを一気にひっくり返すような、最重要の習慣を見極め、それを手に入れる。

それによって、「小さな習慣」は本当の圧倒的な力を持つようになる。

素晴らしい一冊でした!オススメ!!


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