仕事は好かれた分だけ、お金になる。 by 千田拓哉 — 自分を磨いて仕事とお金を引き寄せよう [書評]

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久し振りに書評を書こう。

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「仕事」というのはお金のためにやっている。

1円もお金を得られない活動のことは、通常仕事とは言わず、「ボランティア」とか「趣味」という呼び方をすることが多い。

そして、仕事というのは「辛い」もの「苦しい」ものという既成概念が強い方も多いだろう。

今回紹介する「仕事は好かれた分だけ、お金になる。」という本は、書店でたまたま見かけてタイトルが気になって購入した。

仕事は好かれた分だけ、お金になる。: “魅力”に勝るスキルはない! (単行本)千田 琢哉 三笠書房 2014-01-17
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「仕事」というキーワードと「好かれる」「お金」という単語が組み合わさることがあまりないなと感じたからだ。

さっそく紹介しよう。

 

 

 

仕事は好かれた分だけ、お金になる。 by 千田拓哉 — 自分を磨いて仕事とお金を引き寄せよう

 

組織の中の出世論

読み始めてすぐに「なるほど」と思った。

この本は、主に20代から30代前半の若者に向けて書かれた、組織における出世論なのだ。

この本における「好かれる」というのは、上司、取引先担当者、先輩、同僚から「好かれる」ことを意味する。

そして「お金になる」の部分は、あくまでも結果論として、出世すれば年収が上がるよね、ということを指していて、お金持ちになるための具体的な手法が書かれているわけではない。

仕事を憶えてこれからバリバリ働いて頭角を現そう、大きな仕事にチャレンジして会社に貢献し、結果として出世しよう。

そんな意気込みが、本書の行間から滲み出してくる。

ある意味、ちょっと懐かしい雰囲気がする。

1世代前、「課長島耕作」時代の出世論のような匂いも纏った本である。

 

 

 

処世術と自己啓発の間

この本はある意味でとてもユニークだ。

それは、すごく具体的かつ現実的な処世術を述べている部分と、精神的かつ啓蒙的な自己啓発を語っている部分が入り交じっている点だ。

たとえば仕事の成果と出世に対する周囲の嫉妬に関する記述は、ものすごく現実的かつ打算的だ。

以下引用しよう。

 

嫉妬する側はつい無意識のうちに嫉妬していることが多いが、

嫉妬される側は自分が嫉妬されているのが非常に良くわかる

嫉妬による嫌がらせに対する恨みは、生涯忘れない。

その結果、いい仕事をした同僚が出世したら、

いやらしい嫉妬軍団は根こそぎ窓際直行になる。

これがサラリーマン社会の縮図だ。

いい仕事をした同僚には、拍手を送りながら頭を下げてコツを聞くのだ。

周囲が嫉妬している中で、誰よりも高い位置で拍手を送ると、

いい仕事をした将来の幹部候補はあなたに注目する。

 

非常に打算的である。「いい仕事をした同僚は将来あなたの上司になるかもしれないから、窓際に飛ばされないよう拍手して媚びておけ」と書いているわけだから。

 

 

いっぽうで、「本物の笑顔には目の輝きが伴う」、「仕事が出来る人のメールはレスポンスのスピードが速く部面が短い」はなど、本質的と感じさせられる部分もある。

「本質と打算が入り交じるのがサラリーマン社会なのだ」と言ってしまえばその通りだと思うのだが、この入り交じり方が非常に面白い。

 

 

 

人のふり見て我がふり直せ

この本のテーマは原則として「他人にどう思われるかを意識する」、ということである。

それが本質的かどうかというと、ちょっと微妙なのだが、行動を促すアドバイスとしては合意である。

45歳になってこの本のメッセージを読むと、やや打算的すぎないか?という違和感を持つことは否めない。

でも、自分が20代半ばだったときに、「生きる本質とは何か?」などと考えていたかといったら、まったく考えていなかったと答えるしかない。

そういう意味では、まずは行動させるための本として、その意味に打算的かつ合理的な理由づけがあるというのは、深遠な哲学的理由を書き立てるよりも、速効性があるのかもしれない。

「人のふり見て我がふり直せ」

この本が伝えているメッセージは、この言葉に集約されるように思う。

 

 

 

まとめ

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手に取る前は、もう少し「お金に関する心構え」的な内容かと思っていたので、ちょっと意外だったが、色んな意味で興味深い一冊だった。

45歳フリーランス兼会社経営者の僕から見ると、ちょっと違和感がある世界観なのだが、それは僕がビジネスの現場からすでに降りてしまったからなのかもしれない。

上下関係、利害関係に縛られた人がひしめく会社という現場では、哲学的で高尚なことより、打算的で速効性がある言葉のほうが響くのかもしれない。

それはそれで、一つの真理である。

 

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