ずるいえいご by 青木ゆか ほしのゆみ —「英語を何とかしたい」すべての社会人に捧ぐ5つの克服法則

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「英語が苦手」という人は非常に多い。ある調査によると、日本人の英語成績は、アジア最下位クラス。北朝鮮よりも下なのだという。

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日本では僕が子供のころから、いや、僕の親が子供のころから英語教育が続けられている。

中学校から高校、そして大学と、長い期間英語を勉強しているのに、そして日本人は勤勉で真面目と言われているのに、なぜここまで英語が苦手なのか。

僕は以前から不思議に思っていた。

なぜなら僕は子供のころから英語が得意で大好き。

中学、高校とずっと英語が一番の得意科目で、大学は文学部英文学科に進んだ。

 

 

大学でも英語を勉強しまくり、卒業後は翻訳の専門学校に通い、その後は17年間翻訳の会社に勤務してきた。

僕にとって英語は、とても身近なものだ。

僕の親も英語をしゃべるし、祖母も英語をしゃべった。

だから、僕にとっては、世の中の人がなぜ、そこまで英語を苦手にしているのかが、全然理解できなかったのだ。

でも、今回お友達の青木ゆかさんと漫画家ほしのえみさんのご本「ずるいえいご」を読んで、「なるほど!」と腑に落ちた。

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多くの人が英語が苦手になってしまう理由が分かったのだ。

そして、それと同時に、英語を何とかするための克服法則も分かった。

せっかくなので、エントリーを書いてみる。

「ずるいえいご」と僕の持論のミックスである。

さっそく紹介しよう。

 

 

 

「英語を何とかしたい」すべての社会人に捧ぐ5つの克服法則

 

1. 英語は学問ではなく「コミュニケーション手段」である

本気で「英語をなんとかしなくちゃ」と思っている人は、ほとんどが社会人だろう。

学生にも「英語の試験なんとかしなくちゃ」と思っている人はいるだろうが、それは単に試験をパスすることが目的だ。

外資系企業に勤めていて英語で会議をする必要があるのだが、どうにもならない、とか。

転職したいのだが、英語ができないと圧倒的に不利になるのでなんとかしたい、とか。

取引先に外資があり、担当者の上司が外国人で困った、とか。

社会人になり、グローバル化するビジネス環境に適応するために、英語を何とかしなきゃならないのだが、どうにもならない。

そんな人が多いのではないかと想像する。

 

 

そんな方達への最初のアドバイスは、「英語を学問だと思うことをやめる」ことだ。

僕たちは子供のころから、学校の授業で英語に触れてきた。

授業には教科書があり、テストがあり、成績があった。

正解があり、不正解があった。

でも、それは、学生時代の授業の中の英語だけの話なのだ。

社会人となった僕たちにとっての英語は、「学問」ではなく「コミュニケーション手段」にすぎない。

完璧な発音、完璧な文法、完璧な語彙。

地球上には英語を第2言語、第3言語として使っている人が何億人もいる。

それらの「ネイティブではない英語話者」たちは、完璧な発音など、そもそも目指していない。

なぜか。

理由は単純だ。「伝わればいいと割り切っているから」だ。

 

 

僕たちの目的は相手に自分の話しを伝え、相手の話を理解すること。

完璧さを追求して、自分はまだまだだと悩んでいては、ちっとも英語は上達しない。

下手くそでもいいから、どんどん喋った方が圧倒的に英語は上手くなる。

なぜなら、英語はコミュニケーションをするためのものだからだ。

学問としての「正解」「不正解」、そして「完璧」「正しい」「美しい」を脱ぎ捨てること。

それが英語を習得するための第1歩だろう。

 

 

 

2. 英語に「たった一つの正解」はない

学生時代に習った学問としての英語には、いつも「たった一つの正解」があった。

しかし、コミュニケーションの手段として使う英語には、「たった一つの正解」などは存在しない。

例として、「ずるいえいご」で使われているのが、「枕」のことをどうやって伝えるか。

学生時代の英語の試験では、「pillow」という単語が書けなければバツで、0点となってしまう。

しかし、実際のコミュニケーションにおいては、pillowという単語が出てこなくても、伝える手段は幾つもある。

・When I Sleep(寝るとき)

・Under my head(頭の下に置く)

・Like a cushion(クッションみたい)

これらの「周辺情報」を伝えていけば、相手は十中八九、「Oh, pillow! 」と答えを導き出してくれるだろう。

大切なことは、pillowという言葉を知っているかどうかではなく、今手持ちの語彙の中から、いかに相手に自分が言いたいことを伝えるか、なのだ。

 

 

 

3. 一番の悪は「黙ること」である

いま説明した「知っている言葉で何とか表現する」は確かにまどろっこしい。

それに、ビジネスで英語を使いたいという人からすれば、語彙が少ないとビジネス会話ができず、結局喋れるようにならない、という意見が聞こえてきそうだ。

しかし、たくさん語彙を知っていても、全然英語をしゃべれない人がたくさんいる。

会話というのはコミュニケーションなのだ。

簡単な言葉でいいから、口から英語を発する訓練、そして相手にちゃんと伝わったという実感が持てないと、上達しないのだ。

 

 

英語の試験なら、答えの欄を空白にして、0点を取るのは自業自得だ。他人に迷惑はかからない。

しかし、実際のコミュニケーションにおいては、単語が分からないからといって、黙っていたら、コミュニケーションがそこで終わってしまう。

ビジネス上の会話だったなら、相手の質問に回答せずに押し黙ってしまうことは、大変失礼にあたるだろう。

要は、一番の悪は「間違える」ことでも「知らない」ことでもなく、「黙ってしまう」ことなのだ。

 

 

日本人は試験の英語に慣れ親しみすぎていて、正しい答えが出せないなら黙ってしまえ、という考え方をしてしまう。

しかし、英語はコミュニケーションなのだ。

知らなくても、分からなくても、身振り手振りも交えて、とにかく知っている語彙て何とか相手に自分のメッセージを届けられれば合格なのだ。

もちろん潤沢な語彙で流暢にしゃべれたらその方がずっとカッコいいしスマートにコミュニケーションができるだろう。

でも、その訓練に必要なことは、語彙を増やすことではなく、「言いたいことがぱっと英語で口をつく」ことなのだ。

この訓練を経ずに英語はしゃべれるようにはならないのだ。

いきなり難しい単語は口から出てこないのだから、「It’s very fine today」みたいな言葉を、どんどん喋る訓練をした方が、よほど実践的なのだ。

 

 

 

4. 直訳を捨てて言い換えよ

日本語には独特の言い回しがたくさんあり、それがとっさに英語にできずに固まってしまうケースも多い。

直訳しようとしても、英語にはない言葉もあり、いくら辞書を引いても答えは出てこない。

そのような場合は、いかに簡単な言い回しで英語的表現に言い換えられるかを考える癖をつけるといい。

「ずるいえいご」では、たとえば「一目置く」とか「息が合う」などの日本的表現の英語での表現を紹介している。

「一目置く」を「put one eye」などと訳しても、相手には絶対に伝わらない(笑)。

平易な表現で言い換える。

たとえば「I think he is really great」や「I respect him」などだ。

「息が合う」は、「They are really good partners」など。

もちろんこれらの表現は、高度な話をすれば、本来言いたいこととはちょっとニュアンスが違うのかもしれない。

しかし、高度なニュアンスう伝えようとして黙ったままでいるよりは、まずは平易な文章がすらすら出てくる訓練をするべきだ。

平易な単語での会話がスラスラできるようになると、自然とより高度な語彙を使った会話がしたくて、勉強が楽しくなっていく。

すると、押し黙る恐怖、相手に伝わらずきょとんとされる恐怖から解放され、英語はみるみる上達していくのだ。

 

 

 

5. カタカナを捨てれば発音できる

日本人の多くが英語の発音が壊滅的に下手くそである。

これは日本語が外来語をカタカナで輸入してしまった弊害もあると思う。

たとえば「水」はカタカナでは「ウォーター」だが、アメリカ人にカタカナの発音のまま「ウォーター」と言っても絶対に通じない。

アメリカ英語なら、waterは「わらー」が音としては一番近い。

それなのに、多くの日本人は音として英語を聴かず、カタカナ語として英語を聴いてしまうのだ。

僕は英語音声学というのを大学で勉強して、英語と日本語の発音体型の違いを知った。

日本語にはない音も英語にはたくさんあって、ちゃんとした発音をしようと思ったら、それなりの訓練が必要だ。

 

 

でも、ほとんどの日本人は、カタカナ語の発音を頭から捨て去り、外国人がしゃべっている純粋な「音」を聴いて、その音を発音すれば、英語の発音は1万倍は良くなるだろう。

僕が接する多くの日本人は、英語を外国人と話すのに、わざわざカタカナっぽく発音している。

外国人は、当たり前のことだが、カタカナ語の存在を知らない。

「ビール」と言っても伝わらないのだ。ビールは彼らにとってはもともとBeerであって、Biiruではないのだから。

日本語化されたカタカナ語を経由して英語をしゃべろうとせず、英語の発音をそのまま伝える。

日本人は英語の発音をするのが照れて恥ずかしくて出来ないという人も多いようだが、それではいつまでたっても英語は上達しない。

カタカナ語を捨ててみよう。

 

 

 

まとめ

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語彙がなくてもコミュニケーションはできる。

もちろん語彙が少ないとコミュニケーションは幼くなる。

高度なビジネスの話はできないかもしれない。研究についての議論は難しいだろう。

でも、そういった込み入った、難易度の高いコミュニケーションができるようになるためには、まずは簡単な文章でいいから、「伝える」「伝わる」英語を習得することが、絶対の近道なのだ。

相手が英語で何か言ったときに、固まってしまいまったく答えが出てこない状態。

この状態から、まずはごく簡単な単語の羅列でいいから、返事ができるようになろう。

それは「慣れ」の問題なので、「何がなんでも返事をする」と決めて練習すれば、意外とすぐに何かしらの言葉は出てくるようになる。

その訓練の強い味方となるのが、「ずるいえいご」なのだ。

「こんな言い方でいいんだ!」「こんな簡単な文章でも言えるんだ!」

その「安心」と「自信」が持てれば、あなたは最初の一歩を踏み出すことができるだろう。

楽しく会話が成立してさえしてしまえば、あとはなんとでもなる。

それが僕の持論だ。

「ずるいえいご」、漫画でおもしろく、でも超実践的。

英語をなんとかしたい人は、一読する価値あり。

 

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作家、プロフェッショナル・ブロガー、心理カウンセラー、人材開発トレーナー、イベントプロデューサー、情報発信コンサルタントなど、複数の肩書きを持ち、多面的に活動するノマドワーカー。 著書に「ノマドワーカーという生き方」「サラリーマンだけが知らない 好きなことだけして食っていくための29の方法」「クラウド版デッドライン仕事術」などがある。 株式会社ツナゲル 代表取締役社長兼C.E.O.。現在東京六本木と鎌倉のデュアルライフ実践中。詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。

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