ハーバードで学んだ 逆境の脳科学

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医学博士、脳科学者の川崎康彦さん著、「ハーバードで学んだ 逆境の脳科学」という本を読んだのでご紹介しよう。

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逆境をどのように跳ね返し、教訓、糧にしてさらなる飛躍をするか。

この分野は僕がこれから集中して学び、自分自身のコンテンツにしたいと考えている。

なぜなら僕自身が約3年間、長い逆境の時期を経験してきたからだ。

僕自身は長い試行錯誤を経て、ようやく復活しつつある。

僕自身の経験を語るのは簡単だが、より論理的かつ効率的に逆境に対するべく理論武装したい。

その上で、僕のオリジナルの「逆境を乗り越える力」をコンテンツ化したいのだ。

そう思っていたときに、この本を書店で見かけたので、即手に取った。

医学博士であり脳科学者である方が書かれたご本なので、脳の仕組みの側から詳細な説明がされている素晴らしい本だった。

さっそく紹介しよう。

脳の「逆境トライアングル」の働き

逆境という視点から脳を見ると、「逆境トライアングル」と呼ぶべき3つの重要な箇所がある。

それが扁桃体、海馬、前頭前野だ。

そもそも「逆境」とは何か。

本書では逆境を「「脳の予測が外れること」。すなわち、当たり前と思っていることと、現実とのギャップです」と定義している。

脳の予測が外れ、予想外の事態になったとき、逆境トライアングルが発動するのだ。

扁桃体

扁桃体は、大脳の中でも最も古い大脳辺緑系に含まれる。

魚類の脳にも扁桃体に相当する箇所がある。

扁桃体の役割は3つあり、1つは「いい感じ」「イヤな感じ」という本能的な好き嫌いの信号を出すことだ。

2番目は「いい感じ」なら近づき、「イヤな感じ」なら即危険に対処する行動を起こさせること。

特に危険なことを見分けて対処する防衛システムは動物が生き延びるために重要だ。

3つ目の働きは、後述する海馬が記憶を作る作業をする際に、それが「いい感じ」のできごとだったか「イヤな感じ」のできごとだったかを扁桃体が伝えるのだ。

いい感じの出来事と記憶されると快楽ホルモンのドーパミンが、イヤな感じの場合はノルアドレナリンが分泌され「逃げるか戦うか」を選択させる。

海馬

海馬は扁桃体と同じく大脳辺緑系にある重要な器官だ。

海馬は記憶を司るセンターで「覚える」「忘れないように維持する」「思い出す」の3つの機能がある。

あらゆる感覚領域と接続されていて、見えたもの、聞こえたこと、たどった道筋、漂ってきた香り、触った感じなど、あらゆる情報が入力され、一時的に短期記憶として蓄えられる。

その中から何度も繰り返し海馬に送り込まれる情報は重要なものとして長期記憶となって保存される。

ネガティブな感情を生み出す扁桃体と記憶センターである海馬は脳の中で隣り合っている。

そのため恐怖を伴うネガティブな記憶は我々の脳に深く刻まれやすい。

特に神経細胞のシナプス形成がピークとなる5歳から9歳ごろのネガティブ体験は大人になった後の判断、決断、選択に大きな影響を与える。

「あのときダメだったから今回もダメだろう」「私はいつも運が悪い」というようなネガティブな思い込みは、この時期のネガティブ体験が脳に定着してしまったために起こるのだ。

前頭前野

扁桃体や海馬は大脳辺緑系と呼ばれる「古い脳」の主要な部位である。

それに対して前頭前野は「新しい脳」と呼ばれる「大脳新皮質」の中でも特に高度な情報処理を行っている箇所だ。

本書では例としてホラー映画を見ているときの脳の働きを説明している。

ホラー映画で怖いシーンが出るたび、扁桃体が「逃げろ」と反応し体がビクッっとしたり目をつぶってしまったりする。

海馬は過去から似たような記憶を再生するため、恐怖の記憶が重なり怖さが倍増する。

しかし前頭前野が「これは現実ではない」と判断しているからこそ、我々は逃げ出さずに映画を見ることができる。

ホラー映画を「スリル」「娯楽」として楽しむ選択ができるのは、前頭前野の情報処理のおかげだ

脳科学から見る「逆境をチャレンジに変える方法」

脳の逆境トライアングルの働きを見てもらうと、逆境の時どんなことが脳内で起こっているかが分かるだろう。

扁桃体が「イヤな感じ」と判断すると海馬が過去のネガティブな記憶を大量に思い出させる。

瞬時にネガティブな感情が大量に湧き出してしまうわけだ。

動物ならネガティブな脳からの信号に即座に反応し、戦うか逃げ出すかの選択をするしかない。

しかし人間には高度な情報処理が行える前頭前野がある。

ネガティブに感じる情報に即座に反応するのではなく、客観視することを習慣化しよう。

「できない」「逃げよう」と反応したがる自分を冷静に自己客観視し、行動してみることが大切だ。

行動した結果「できた」なら、海馬は「できない」という記憶を「できるかも」という新たな記憶で上書きする。

一つ一つ「できない」記憶を「できる」に置き換えていくことができるのだ。

記憶の集積が「信念」を作るので、これを繰り返していくことで新たな「信念」が生まれていくことになる。

逆境を乗り越える力は強化できる

脳には前頭前野と扁桃体をつなぐ「鉤状束(こうじょうそく)」という神経束がある。

著者の川崎さんは、この鉤状束のことを「逆境中枢」と呼んでいる。

鉤状束は、 扁桃体と前頭前野が逆境をめぐる情報交換をすればするほど束が太くなっていくという。

つまり、逆境に対する免疫力がつけばつくほど鉤状束が太くなり、ネガティブな状態を「スリル」「チャレンジ」に変換するスピードが速く、力も強くなっていく。

逆境に触れるたびにチャレンジしていくことで、「逆境を乗り越える力」がどんどん成長していくのだ。

そう捉えると、逆境は実は我々が成長するための大きなチャンスなのである。

恐怖を使いこなすための実践

本書では逆境に出会った時、恐怖で行動にブレーキをかけるのではなく「恐怖を使いこなす」ためのワークが紹介されている。

以下がその内容だ。

  • 恐れや不安を、具体的な言葉にする
  • 様々な恐れをジャンル分けしてみる(人間関係、環境、お金、知識、外見、能力、健康、仕事、未来の不安、過去の失敗、今の状況など)
  • 記憶の中に、同じような恐れを感じた場面を探してみる(本質の発見)
  • その恐れがなくなった自分(なりたい自分)をイメージする
  • イメージを文章化し、恐れと向き合うことを宣言する
  • 勇気と強い意志をもって行動に移す
  • 方法を変えて繰り返してみる

恐れや不安は言語化する前は脳内でモヤモヤと曖昧な状態で存在している。

言語化することにより恐れは形を持ち、解決可能な「課題」へと変化する。

そして恐れと向き合うことを宣言し、決意することで我々は勇気を持つことができるのだ。

行動を起こせば100%の成功でなくても、何らかの結果が出る。

結果を検証し、さらにやり方を改善して繰り返せばやがて成功し、もうそこに恐れは存在しなくなる。

まとめ

脳の働きから見た逆境の乗り越え方は非常に合理的でわかりやすく、しかも実践に移しやすい。

扁桃体と海馬が発するネガティブサインをそのまま受け取るのではなく、自己客観視し言語化しよう。

鉤状束を太く育てるチャレンジ、ゲームだと思って取り組めば、逆境はチャンスへと変わる。

常に勇気を持って乗り越えると宣言し、前に進む。

これを徹底していこうと思う。

素晴らしい一冊でした。

オススメです!!

「ハーバードで学んだ 逆境の脳科学」のチェックはこちらからどうぞ!!

ハーバードで学んだ 逆境の脳科学

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