心・心理・あり方書評

いい人すぎていつも損してる自分の守り方

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心理カウンセラーの根本裕幸さん著、「いい人すぎていつも損してる自分の守り方」という本を読んだのでご紹介しよう。

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僕は今52歳だが、40歳まではまさに自分のことを「いい人すぎていつも損してる」と思って生きていた。

本当は自分がフリーランスになり独立したいのに、会社員で管理職、そしてフリーランスの翻訳者をお世話する業務をしていた。

翻訳者として独立する前提で社員を育成し、独立を支援するのだ。

力をつけ続々と独立していく翻訳者を応援しつつ、「どうしていつも自分だけ損な役回りになるんだろう」と悩んでいた。

この本を読み、久しぶりに当時のことを思い出すと同時に、40歳以降の12年間「いい人すぎていつも損してる」と感じることがまったく無くなっていたことにも気づいた。

本書を読み進めるにつれ、僕が変化できた理由についても思い当たるところがあった。

早速紹介しよう。

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空気を読んで先回りする長男だった

本書の冒頭で、根本さんは「いい人」について、いろんな側面を列挙している。

例えば、「人の気持ちがわかるから、さりげなく相手に配慮した行動ができる」だったり、「場の空気を読んで動くことができる器用さがある」などだ。

読んでいて、いくつも思い当たるところがあった。

相手に譲って、相手を気遣って行動していたのに、相手はそれが当然と受け取ってしまい、自分は譲りっぱなしという状態になり、結果として自分が損した気がしてしまうのだ。

こちらが相手に合わせていることに、相手も気づいてくれることを期待して行動しているが、相手はそれに気づかない。

結果、僕の行動は相手にとっては「普通にしている状態」と受け取られ、僕の気遣いは「報われなかった。損をした」と感じてしまうのだ。

そんな僕の気持ちの原点は、やはり幼少期に形成されたと思う。

僕には4歳年下の弟がおり、長男だった。

そして両親は共働きで不在がち、しかも家には祖父と曽祖母の二人が病気で臥せっている環境だった。

「お兄ちゃんなんだから、しっかりしなさい」「弟の面倒を見なさい」「お手伝いをしなさい」

そう言われながら育ったような気がする。

その後両親が離婚して母子家庭になってから、その想いはさらに強くなった。

おそらく実際はそんなシーンばかりではなく、可愛がってもらっている時間も多かったに違いない。

しかし、自分としては「弟ばっかりずるい」「自分はいつも損をしている」という想いを心に秘めて育っていった。

そして僕は空気を読んで先回りする長男として大人になった

僕はどの集団に属しても、トップではないがかなり優秀で上位、でも目立ったことはしないタイプだった。

そして、僕はどの組織にいても、いつも年長者からすごく可愛がられた。

僕が可愛がられた理由は、シンプルに、常に場の空気を読み、先回りして行動していたからだ。

場の空気を読み、先回りして「良い人」を演じることで年長者(社長や上司)から注目され、褒められるように行動していていた。

もちろんそれらは潜在意識側で感じていることで、本人は意識して空気を読んでいるつもりはなかった。

常に空気を読んで先回りして良い人を演じるので、評価はどんどん上がった。

しかし、評価されているのは「本当の自分」ではなく、「良い人を演じている自分」であった。

本当の自分が評価されているわけではないので、評価されても嬉しくない。

しかし一方で、「本当の自分を出したら嫌われる」「自分がやりたいことをやったら、とんでもないことになる」というタブーの意識が強く働いてもいた。

なので、僕はせっせと「優秀な自分」「いい人である自分」を演じ続け、一方で「いつも自分ばかり損している」「本当の自分は評価されていない」と感じ続けていた。

そして、会社では社長の右腕にまで出世しつつも、「自分は報われない」「自分はいつも損な役回りばかり」と思って生きていた。

「いい人」を止め、「わがまま」に生きてみたら人生が変わった

本書では、いつも損をしていると感じる自分を守るさまざまな方法を、全体の半分以上を割いて提案してくれている。

そして、本書を読み進め、40歳前後に僕に訪れた大きな変化が、それまで僕が抱き続けていた「いつも損している」という感覚を消滅させたのだと気づいた。

その大きな変化とは、結果として僕が「いい人でいるのを止め」、「自分の好きなことをする」、つまり「わがままに生きる」ようになったことだ。

「いい人でいるのを止める」こと、「わがままに生きる」ことは、ともに根本さんが本書で提案している「自分を守る方法」だ。

僕はまったく無意識ながら、三つの大きなタブーにチャレンジした。

一つは1回目の結婚を自分の意志で終わらせ離婚をすること。

二つ目は17年社長の右腕として勤め続け、次期社長を継いで欲しいと言われていた会社を辞めて独立すること。

そして三つ目は、母の意見を完全に無視して自分が引っ越したかった六本木に引っ越すこと。

この三つの出来事は、それぞれ「1回目の結婚相手」、「勤務先の社長」、「母親」に対して、「いい人でい続けることを止める」ことだった。

当時の僕にとって、「いい人でい続けることを止めること」は、「猛烈にわがままに生きること」、大げさに言うなら「生きていけないくらい、とんでもないこと」を意味していた。

一番最初に挑んだタブー、離婚を実行した後は、揺り戻しが激しく、1年ぐらいショック状態で生きていた。

自分の意志で離婚したにも関わらず、「取り返しのつかないことをしでかしてしまった。僕には罰が当たるに違いない」という後悔・懺悔の気持ちが常に付き纏っていた。

しかし、一年ほどで僕はショック状態から回復した。

すると、それまで感じることがなかった「僕はやりたいことをやってもいい」「僕は空気を読まずわがままに行動しても良い」という自己効力感が生まれていることに僕は気づいた。

そして2番目のタブー、「17年間可愛がってもらった社長の意向に背いて会社を辞め独立する」に挑むときは、「絶対にやり遂げる」という強い気持ちを持つことができた。

そして僕は会社を退職し独立してプロブロガーになった。

その頃には僕の中にずっと根ざしていた「いつも自分ばかり損している」という想いは完全に消滅していた。

むしろ僕は「好きなことだけやって食っている人」と称されるくらい、自由に生きることが出来るようになっていたのだ。

まとめ

空気を読んで他人を喜ばせることで自分の評価を上げる。

それはすなわち、本当に自分がやりたいことよりも、相手が喜ぶことを優先して行動していることになる。

たとえ自分の評価が上がったとしても、それは本当の自分ではない。

だから常に虚しさやモヤモヤが付き纏うし、本当の自分を生きていないから、頑張っていても充実感がない。

でも、空気を読んで行動するのを止められなかった最大の理由は、自分に自信がなかったからだ。

離婚をして1人では生きていけない、会社を退職したら自力では食っていけない、母の意向に背いたらとんでもないことになる。

それら自分の弱さが、本当の自分を生きることより、場の空気を読んで他人を喜ばせる行動に走らせていた。

本書を読むことで、僕は40歳までの自分と、40歳からの自分の劇的な変化の理由を言語化できた。

40歳までの自分は仮面をかぶって生きていた。

40歳からの自分は、良くも悪くもそのまま剥き出しで、ダダ漏れで生きている。

僕は心から、人生を今の側にシフトできて良かったと思っている。

二度と以前の生き方には戻りたくないし、もう戻らないだろう。

もしあなたが今「いい人すぎていつも損している」と感じているなら、本書が助けになると思う。

オススメです!!

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