健康・アンチエイジング書評

免疫力アップ!!体温を上げるためにするべき 10 のこと

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体温を上げると健康になる” by 斎藤真嗣 〜 ストレスと闘う日本人必読の書だ!! [書評]

ブックレビュー2010年の26冊目の読了は斎藤真嗣さん著、「体温を上げると健康になる」。

以前「心もからだも「冷え」が万病のもと」という、別の方が書いた本を読み、自分の冷えに興味を持ち、「冷え」よりもより具体的に「体温」に焦点を当てている本書が気になり読んでみた。

さっそく紹介しよう。

唐突な質問だが、皆さんは「僕って平熱が低いんですよ」と、そこはかとなく自慢気に口にしたことはないだろうか?

実は僕自身この言葉を何度も口にしたことがあった。「低血圧」と「平熱が低い」は、何となく気怠く、芸術肌っぽく、カッコいいと思っていたのだ。「低血圧なんで朝が苦手で」というのと同じニュアンスだ。分かるだろうか。

実際僕は20代後半から平熱は35度台後半だった。僕は20台半ばに急激に体重が増えたのだが、不思議と体重が増えたら平熱が低くなった。

だが当時はそんなこと気にもしていなかった。だって2年で体重が25キロも増えるような生活をしている人間が、平熱が1度弱下がることを気にかけるはずがない!

そして僕は「平熱が低い体質なんですよ」と自慢気に語っていた訳だ。

これはとんでもない馬鹿な態度だったことをこの本を読んで思い知った。

僕は30代も終わろうかという頃から、やっと重い腰を上げてランニングによるダイエットを始めて23キロの減量に成功したわけだが、体重が減ってきたら、太った時に低くなった平熱が今度は高くなった。

この本を読むにあたって何度か平熱を計ってみたが、いつも36度5分前後あった。

だが、このエントリーを読まれている多くの人は、平熱が36.5度もないのではないか?一昨年までの僕がそうであったように。

そんなあなたはすぐにこの本を読んで平熱を上げる努力を始めた方がいいだろう。

もしあなたがまだ20代ならあまり自覚がないかもしれないが、もしあなたが40代以上だったら、癌や高血圧、それに脳卒中などの病気は決して自分に無関係とは思えなくなってきているだろう。僕もそうだ。

本書では、現代の日本人が様々なストレスに晒されると同時に運動不足になった結果、低体温化が進み、その結果健康を害していると説明し、体温を恒常的に36.5度以上に上げていくための方法が提示されている。

本書によると、人間の理想の体温は36.5度~37.1度であり、36.5度以下は低体温に分類されるべきという。

低体温であるだけで、血流が鈍く血液がどろどろになり、結果癌や心筋梗塞などの致命的な病気になる確率が大幅に高まるのだ。

鬱病もEDも睡眠障害も男性更年期障害も、みな低体温が原因の一つなのだ。

体温を上げるには、身体を物理的に暖める一方、身体の中で一番発熱量が大きい筋肉の質を高める必要がある。

身体を物理的に暖める方法としては、毎晩しっかり温まるまで入浴をすることや、冷たい飲み物を控えて極力温かいものを摂るなどの方法がある。

そしてこちらが重要なのだが、筋肉の質を高め体内からの発熱量を高めるためには無酸素運動が重要である。つまり筋トレである。

コアマッスルをしっかり鍛えて身体の筋肉を活性化することで体温を上げ、有酸素運動で身体に付いた余分な脂肪を燃焼させるというサイクルがベストだろう。

という著者の意見はもっともで低体温が身体に悪いのだろうということは良く分かる。

ただ、医師である著者の言葉は、どこまでが科学的に立証されていることで、どこからが著者の個人的感覚や思い込みによる断定なのかが判別できない点が多々あり、そこが少々戸惑うところである。

これは以前読んだ「心もからだも「冷え」が万病のもと」でも感じてことで、科学的に証明できないことだからこそ病院で治療する形を摂らずこのように本に書いたりしているのだろうが、やはり読んでいる人間に「これは私の持論であって科学的には証明されていないのだが」という断りは入れるべきだろう。

先日読了したホルモン力の本の著者はその断りを入れたり、科学的証明がされていない事項には「〜だと思う」というような、断定を避ける言い回しをしていて、その点が理解しやすかった。

ただ、証拠がなくても科学的根拠がなくても、著者が論じていることは概ね正しいように感じられる。

それは僕ら日本人が現代社会に生きて生に感じている状況から感覚的に判断できるのだ。「このままでは危ない」と。

低体温は自慢するべきものではない。すぐに改善して直すべき、現代病の一つなのだ。

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更新履歴

2010年3月9日 オリジナルコンテンツを公開しました。

2020年5月1日 2回目の書評を追記して最新にアップデートしました。

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