人と人とのつながりを財産に変える オンラインサロンのつくりかた

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中里桃子さん著「人と人とのつながりを財産に変える オンラインサロンのつくりかた」という本を読んだのでご紹介しよう。

今から約10年ほど前になるだろうか、「有料メルマガブーム」というのがあった。

多くの著名人がこぞって有料メルマガを創刊し、競うように配信していた時期があったのだ。

そして、3〜4年前だろうか、今度は「オンラインサロン」ブームがやってきた。

多くの著名人や知識知人がオンラインサロンを設立して運営を始めた。

僕は有料メルマガのときもオンラインサロンのときも、ブームのときには特に関心を持たなかった。

有料メルマガにしてもオンラインサロンにしても、ブームになった時に多くの人がやっていた運営スタイルが、僕には合わないと感じたからだ。

多くの有料メルマガ配信者は編集チームを組んで複数のメンバーで膨大なコンテンツを作り、それを定期的に配信していた。

オンラインサロンのときも同様で、皆さんスケールを求めて人出をたくさんかけて拡大させることに熱心だったが、僕がやりたいことじゃないと思い傍観していた。

やがて有料メルマガもオンラインサロンもブームが去った。

多くの人はメルマガ編集チームを解散し、サロンもクローズさせた。

そしてブームが去っても続けている人のスタイルを見ると、一過性の流行スタイルではない、地に足がついたスタイルでコツコツと配信・運営している方がほとんどだと気付いた。

そんななか、何人かの人が運営するオンラインサロンの話しを聞いて、「僕もちょっとやってみたいな」という想いが湧いてくるようになった。

興味を持ったらまず勉強してみるのが王道だろうということで、本書「人と人とのつながりを財産に変える オンラインサロンのつくりかた」を手に取ってみた。

さっそく紹介しよう。

オンラインサロンは著名人が作るものとは限らない

本書を読んでまず面白いなぁと思ったのは、「オンラインサロンは著名人が作るものとは限らない」という点。

僕のイメージの中では、オンラインサロンというのは本を出したりメディアに露出している人が作るものだと思っていた。

もちろんそういうサロンも一つの形なのだが、それだけではない。

「一緒に成長していこう」「同じレベルの仲間として刺激し合って活動していこう」というサロン。

そして「私のことを応援して」「私のことを助けて」という、主催者の方が参加者よりも目線が上になるサロンという形も存在するらしい。

最後のパターンは僕にはすぐにはピンとこないが、でも若い世代の人なんかには、このアイデアも一つの形として受け入れられるのかもしれない。

あと、サロンは「学びの場」である必要もなく、「交流」や「交際」、それに「情報共有」が目的のサロンもたくさんあるとのこと。

この辺は僕の中で描いたサロンのビジョンにちょっと近いかもしれない。

そしてサロンは完成形でスタートする必要がないというのも面白い。

参加者を巻き込み、参加者と一緒に作り上げていくというスタイルもあり。

もちろん「指導する」ような学びの場スタイルのサロンはある程度完成している必要があるだろう。

でも、「一緒に盛り上がっていこう」「みんなで成長していこう」というサロンの場合、コンテンツは走りながらみんなで一緒に作って行くことができる。

これは既存の「塾」とか「セミナー」とは、かなり異なる視点だと思う。

コンセプトとビジョンは「ノウハウ」よりも大切

オンラインサロンは継続的に人が集う場であるから、コンセプトとビジョンが大切になるのは言うまでもない。

ここが定まっていないと人を集めて惹き付け続けることはできない。

そしてここで大事になるのは、ノウハウを提供する形のサロンにするのか、ビジョンを共有形のサロンにするのかという視点。

ノウハウ型のサロンというのは、一時期流行した多くの著名人によるサロンに多かったのではないかと推測する。

カリスマ著者や著名人が「僕のやり方を見習ってください」と指導するスタイルでサロンが運営される。

結果、「黙って教えてもらうだけ」のぶら下がり型の参加者が増え、主催者一人の力以上のものは出ないし、参加者同士の横の繋がりもできにくい。

だから一時的なブームが去ったあと、多くの著名人がサロンを畳むことになったのだろう。

いっぽうビジョン型のサロン主催者は、「一人ではできないことをみんなで実現しよう」「みんなでこんな世界を作っていこう」と呼びかける。

サロン主催者と一緒に歩み一緒に考え成長しよう、という視点の参加者が集まるためメンバー同士の横のつながりもでき、活性化しやすい。

その結果、コミュニティ全体が成長していく良いループに入っていくことができる。

この点も「塾」や「セミナー」などの「講師が受講生に『教えてあげる』」という視点と成功するサロンの視点が大きく異なることが良く分かる。

オンラインとオフラインのバランス、そして他のイベントとのバランス

きちんと生き残り運営されているオンラインサロンには様々なものがある。

定例会を開催し、オフラインの場所に集まることがメインのコンテンツというオンラインサロンもある。

いっぽうで直接会うことはしない、完全にオンラインだけで成立しているサロンも多数存在している。

そのバランスはサロンオーナーが決めるコンセプトの一つになるわけだ。

やはり人間オンラインだけで完結しているよりは、オフラインで集うこととバランスが取れていることが大切ではないかと感じた。

またオンラインサロン以外にイベント、セミナー、勉強会などを開催している人は、その既存イベントとのバランスについても考える必要がある。

単発であったり期間が決まっているセミナーや講座と違い、オンラインサロンの多くは「継続的に集い続ける場」というコンセプトだ。

この点がセミナーや講座と発想が異なる点で、その違い意識してサロンを設計することが大切だ。

まとめ

僕自身2010年からDpubという大きなイベントを開催したり、単発セミナー、連続講座、さらには「ツナゲルアカデミー」という継続型の学びの場などを作ってきた。

自分でいろいろ試行錯誤しながらも、ずっと「何かが欠けている、何かが上手くいっていない、足りていない」という想いを抱いてきた。

そんななかこの本を読み、僕が作っていきたい世界を実現するのに、オンラインサロンというのは、大きな武器となるのではないかと思い始めた。

「何かが欠けている」「何かが足りない」と感じていた空白の中心に「オンラインサロン」というパズルのピースを置いてみた。

すると、何かワクワクすることが起こるような、ぴったりとパズルのピースが埋まった感覚を得初めている。

あとは本書つまっているノウハウを駆使してちょっとずつ具体化させていけば良いだろう。

とても実直で分かりやすい入門書だった。

オンラインサロン運営に興味がある方にはオススメです!!

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