健康・アンチエイジング書評

食べる投資 〜 ハーバードが教える世界最高の食事術

健康・アンチエイジング書評
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満尾正さん著、「食べる投資 〜 ハーバードが教える世界最高の食事術」という本を読んだのでご紹介しよう。

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食事と栄養は僕が重点的に学び続けているテーマだ。

そして栄養に関しては研究が日々進み、年々新しいことがわかってきている分野だ。

常に情報を得てアップデートしておきたいところ。

本書の著者満尾正さんは、ハーバード大学外科代謝栄養研究室研究員などを経て、日本で初のアンチエイジング専門病院を開設した方とのこと。

わかりやすく非常に充実した内容だった。

早速紹介しよう。

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不健康食が人生のコストパフォーマンスを下げる

日本人の多くが、健康的とは言えない食生活を送っている。

長時間労働も多く、また偏った食生活を続けた結果、肥満の割合が増えている。

つまり、日本人は食べ過ぎなのである。

偏った食習慣、つまり食べ過ぎる習慣が身に付いてしまった人は、「不健康食」を日常的に食べ続けていることになる。

健康を害する事はもちろん、そのような体の状態で最高のパフォーマンスを発揮することは難しい。

「なんだかいつも疲れている」「頭にいつもモヤがかかっているよう」「タスクは山積みなのに、何をしてもどうにもやる気が出ない」

このような状態の人が多いのだ。

本書の著者満尾正さんは、以下のように断じている。

「現代人には「栄養」という投資が足りない」

「 そもそも食事をとっていればいい、腹を満たしておけば良い、という考え方が間違っているのです」。

手軽に食べられるもの、自分が食べたいものばかりを選んだ結果、体にとって本当に必要な栄養素が不足し、不必要なものが過剰になる「現代型栄養失調状態」に陥っているのだ。

疲れる、だるい、眠気が取れないといった症状は、不健康食を食べ続け、パフォーマンスが下がった状態だ。

口にするものは全て自分への投資と捉え、食べるものを意識的に変えることが必要なのだ。

ビタミン・ミネラルが足りず糖質の摂りすぎな日本人

多くの日本人はビタミン・ミネラルが足りない状態である。

加工食品やインスタント食品、砂糖たっぷりの糖質過剰な食品が世の中に溢れている。

そういった食品ばかり食べていると、微量栄養素のビタミン・ミネラルが食事から十分摂取できない。

また、本来の米や麦にはビタミンやミネラルが豊富に含まれているが、生成し白くなった白米や白い小麦にはビタミンが失われてしまっている。

ビタミン・ミネラルは体内の無数の代謝に関わっている。

そのため常に消費され不足しがちな栄養素である。

ビタミン・ミネラルが欠乏すると身体は「栄養が足りない」というサインを出すが、人間はそれを「食べたりない。もっと食べたい」と受け取る。

しかしそのときにまた加工食品やインスタント食品を食べても、ビタミン・ミネラルは補給されない。

こうして過剰に食べてしまうのに栄養素は不足し、肥満になって体調が悪いという状態になってしまうのだ。

また、日本人は糖質の摂りすぎが問題になっている。

もともと糖質は効率よく細胞のエネルギーを生み出す貴重な栄養素だが、現代社会ではあまりに糖質が溢れかえっている。

糖質を過剰摂取すると血糖値の急上昇と急降下を招き、それが高血糖や低血糖を生み出し、様々な悪影響を体に及ぼす。

代表的なものでは、糖尿病や動脈硬化、肥満や脳機能への影響もあるという。

甘いジュースやお菓子類はもちろん、糖度の高い果物やサツマイモやカボチャなど糖質が多い根菜類も控えよう。

ハイパフォーマンスを目指すなら、糖質のコントロールが何よりも大切だ。

食べる投資を毎日の習慣に

食事を変えることでハイパフォーマンスな身体を得ることができる。

毎日の食事をすべて「食べる投資」と捉え、積極的に食べるものと遠ざけるものを明確にしていくことが大切だ。

積極的に摂るべきものとして、 腸内環境を整えビタミンKも豊富な納豆、食物繊維が豊富な野菜や海藻、きのこ類。

タンパク質はしっかりとることが重要だが、肉、魚、卵、豆などからバランスよくとることが重要。

週の半分は魚を食べる習慣を持ちたい。

それ以外は鶏、卵、豆を基本とすることが望ましい。

牛や豚などの肉を食べ過ぎると体内に炎症を起こす物質が生成されてしまうのだ。

一方魚に含まれるオメガ3系脂肪酸は体内の炎症を抑え、メンタルヘルスも適正化する機能がある。

脳細胞を効率的に働かせる「ケトン体」を作るココナツオイルや男性ホルモンを増強させる山芋や里芋なども摂取したい。

食料では摂取しきれない栄養素はサプリで補給しよう。

ビタミンD、亜鉛、マグネシウムなどが食物から摂取しづらい栄養素の代表格だ。

一方道避けるべき食べ物は、前述した通り糖質の過剰摂取を避けるためのジュース、お菓子類、それに白米や白パンなど。

「食べるプラスチック」と呼ばれるトランス脂肪酸はマーガリンやショートニング、植物性油脂などに含まれる。

トランス脂肪酸には自然界にはほとんど存在しない特殊なもので、体にさまざまな悪影響を与える。

また、揚げ物や焼いた食物などを高温調理された食物は、キツネ色の焦げ目に「AGEs(終末糖化産物)」という物質が含まれる。

AGEsは身体の細胞を傷つけ、炎症を起こさせる。

AGEsはアンチエイジングの世界では、「最強の老化促進物質」と言われている。

「揚げる」「焼く」よりも「茹でる」「蒸す」「煮る」といった調理法を選ぶことが大切だ。

さらに、食品添加物や有害金属を避けることも重要になるほか、深夜に食べないなど、時間帯への配慮も大切。

避けるべきものをまったく食べないことは現実的ではないかもしれない。

しかし、知識を持ち、日常的に無意識に「不健康食」を食べ続けることを止めるだけで、大きな効果を生むだろう。

僕自身、日常的には白い主食は食べず、高タンパク、高ビタミン・ミネラル、高食物繊維を意識して食生活を組み立てている。

また、揚げ物なども習慣としては食べず、どうしても食べたい時は「イベント」として食べるように意識している。

どうしても毒が食べたいときは、「今から毒を食べるぞ」と意識して、覚悟の上で食べるようにするのだ。

まとめ

非常に網羅的でわかりやすく、取り組みやすい内容となっている素晴らしい本だった。

僕自身は2017年から食と栄養を突き詰めて学び、自らの食生活を変えてきた。

それによって、それまで毎月のように風邪をひき倒れて発熱していたのが嘘のように楽だった。

メンタルも安定し、パフォーマンスも大きく向上している。

眠気もなく、常に高い集中力で活動ができている。

深い睡眠も取れ、疲れはその日の睡眠ですっかり取れ、翌朝にはスッキリ目覚めることができている。

食事は「投資」と言う本書のスタンスには全面的に同意である。

これからも、さらに色への投資を進め、パフォーマンスを高めていきたい。

素晴らしい本でした!!超オススメです!!

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