健康・アンチエイジング書評

一日一食 by 石原結實 — 総合的アンチエイジング書として読むと良い

健康・アンチエイジング書評
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久し振りに書評を一つ。最近取り組んでいる「断食」関連の本だ。

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僕が取り組んでいるのは、朝食を抜く「半日断食」だ。

半日断食を始めて2ヶ月ほどになるが、朝食抜きの生活にも大分慣れてきた。

僕自身の半日断食については、また別の機会に途中経過を報告しようと思う。今日は最近読んだ「一日一食」という本の紹介だ。

一日一食 ~40歳を過ぎたら、食べなくていい~

石原結實 ビジネス社 2013-02-09
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実際に一日一食という生活をしている友人が本書を持っていて、僕も読んでみたくなったのだ。

さっそく紹介しよう。

 

 

 

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一日一食 by 石原結實 — 総合的アンチエイジング書として読むと良い

 

西式・甲田式とは異なるアプローチ

僕が今までに読んだ「断食」関連の書籍は2冊。

一冊は甲田光雄さんの「奇跡が起こる半日断食」。

そしてもう一冊は渡辺正さんの「朝食抜き!ときどき断食」だ。

「奇跡が起こる半日断食」については、僕自身のチャレンジをベースにエントリーを書いている。

興味がある方は参照してください。

 

朝食抜きの半日断食 始めました! | No Second Life

 

 

この2冊の著者は、二人とも西式健康法をベースとしていた。

それに対して本書の著者石原さんは、西式の健康法とは異なるスタンスから小食・断食を解説している。

西式の断食本との一番端的な違いは以下の点だろう。

西式の断食本は、断食によって「病気を治す」ことを主眼としている。

いっぽう、本書は、断食によって「健康を維持する」「断食によって老化を緩やかなものにし、アンチエイジングを実践する」点に主眼が置かれている。

 

 

小食や断食のメリットやその必要性、優位性についての主張については、西式の本とほとんど同じだ。

ただ、ターゲット読者が「健康な人」「老いをできるだけ先延ばししたい人」に置かれている点が、今まで読んだ2冊と大きく違う点だと思う。

そういう意味では、僕は本書の方が、西式の2冊よりもターゲット読者に近いのかもしれない。

 

 

 

「1日2食」と「1日1食」の違いには触れられていない

僕が本書を手に取った最大の理由は、「1日1食」を著者が推奨する理由を知りたかったからだ。

甲田さんや渡辺さんは、朝食抜きの「半日断食」を推奨しているのに対して、なぜ石原さんは「1食」を奨めているのか。

「1食」と「2食」の違いを知りたかったのだ。

以前読んだ南雲医師の著書「眠るが勝ち」に、南雲さんが1日1食生活をしていることと、そのメリットが書かれていたのを読んだことがある。

ただ、そのときには僕は南雲さんの1日1食生活にあまり感銘を受けなかった。

そこで、あらためて1日1食生活のメリットを、実践者から確認できればと思ったのだ。

ところが、残念ながら本書には、「1食」と「2食」の違いについては触れられていない。

「40歳を過ぎたら小食が良い。朝食抜きがベースで、なんなら昼も抜いても構わない」という程度の切り口だ。

しかも、本書はタイトルは「一日一食」だが、断食について書かれているのは第2章だけ。約30ページである。

そういう意味では、ちょっと肩透かしを食ったという印象を持ったことは否めない。

 

 

 

総合的アンチエイジング書として面白い

断食についての記述が少なかった点はちょっと意外だったと書いた。

しかし、この本がつまらなかったかというと、まったくそんなことはない。非常に面白かった。

この本は、食と運動をベースとした、総合的なアンチエイジング書として読むと、とても面白い。

今まで読んだ西式の断食本と違い、著者石原さんは漢方薬に関する豊富な知識がある点も興味深い。

僕は漢方薬についてはまったく知識も興味もないのだが、健康維持のために生薬を使うというのは、知識として一つ知っておいても良いなと感じた。

あと、この本は人間の下半身、つまり性的活動についての記載が随所に出てくる点も面白い。

人間の活動の中には当然性生活も含まれるわけで、健康といえば下半身の健康も当然重要視されるべきだろう。

そういう意味で、下半身を若々しく保つために僕たちが考えるべきこと、気をつけるべき点などの記載は、なかなか興味深いものであった。

ただ、想定読者層がかなり年長に設定されている感があり、45歳の僕が読むと、ちょっと違和感を感じる部分もあったことを付け加えておく。

 

 

 

まとめ

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現代の日本は「飽食」文化である。

成長期を終えた男女の多くが「メタボ」を気にしつつも、なかなか上手く食欲と体重、そして体調をコントロールできずにいる。

僕たちがうまく自分をコントロールできない理由の大きな理由の一つが、「1日3食バランス良く食べる」という、国からの指導を含む食に関する「常識」だ。

西式・甲田式の半日断食を実践してみて、自分の体調の変化を観察しているところだが、まだ大きな変化は実感できていない。

ただ、朝を抜く生活にはすっかり慣れ、違和感はまったくなくなり、そして体調は素晴らしく良くなったとも思わないが、まったく悪くなってもいない。

僕自身の人体実験は、もう少し経過を観察していきたいと思う。

 

 

僕自身45歳になり、自分の周囲で、健康を害する人が現れはじめている。

人間誰でも寿命最後の日まで、健康であり続けたいと願うものだろう。

食べることが大好きな食いしん坊の僕が半日断食にトライするのは、とても勇気と気合いがいることだった。

それでもチャレンジするのは、身体を壊して美味しいものが食べられなくなったり、お酒が飲めなくなることを避けたいからだ。

いつまでも自分の意志で食べるもの、飲むものを選択できる立場で居続けたい。

そのために、自分の意志で、「食べない」ことを選択する。

それが僕のチャレンジだ。

引き続き挑戦していきたい。

そのための参考書の一冊として、良い本だった。

 

一日一食 ~40歳を過ぎたら、食べなくていい~

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