ビジネス・起業書評

定年ひとり起業 生き方編

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大杉潤さん著、「定年ひとり起業 生き方編」(自由国民社)という本を読んだのでご紹介。

この「定年ひとり起業 生き方編」はシリーズ3部作の第3作となる。

一作目の「定年ひとり起業」、二作目の「定年ひとり起業 マネー編」ともに読ませていただき書評もアップしている。

定年ひとり起業 〜 定年起業を始めるならこの1冊
大杉潤さん著、「定年ひとり起業 〜 定年起業を始めるならこの1冊」という本を読んだのでご紹介しよう。 この本はタイトルのとおり、定年前後にひとり、または妻と2人でファミリー会社を作って独立・起業しましょうという内容。 著者の大杉さんご自身が...
定年ひとり起業 マネー編
大杉潤さん著、「定年ひとり起業 マネー編」という本を読んだのでご紹介しよう。 この本は昨年、2021年3月に出版されヒット作となった「定年ひとり起業」の続編という位置づけ。 前作の反響で、「もっとマネー編を詳しく知りたい」という声が圧倒的だ...

また、二作目「定年ひとり起業 マネー編」には僕のインタビューをコラムに掲載いただいた。

大杉さんと僕は目指す世界観が近く共感ポイントもとても多い。

僕の8冊目の新刊「起業メンタル大全」には大杉さんのインタビューをコラムに掲載させていただいたし、2月には二人でコラボセミナーも開催させていただいた。

そんな大杉さんの最新刊ということで、楽しみに読ませていただいた。

まさに集大成、非常にパワフルで素晴らしい内容だった。

さっそく紹介しよう。

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人生のミッション( =ライフワーク)とは「IKIGAI」

本書を含む「定年ひとり起業」の基本コンセプトは「人生100年時代を会社員の定年とともに引退するのではなく、定年前に「ひとり起業」することで60代以降も稼ぎ、社会に貢献し続け、充実して楽しい人生を送る」ことである。

本シリーズでは、年齢に合わせてキャリアを3つのステップで変えていく「トリプルキャリア」を推奨している。

トリプルキャリアの1つ目は会社員としていのキャリア。

そして2つ目が「定年ひとり起業」のタイミングで独立・起業して行うキャリアになる。

最後3つ目は70代のどこかしらのタイミングでビジネスを縮小したうえで、死ぬまで続ける「ライフワーク」に絞っていくキャリアを指す。

大杉さんは現在2つめのキャリアの真っ只中におられ、研修講師や経営コンサル、さらにビジネス書執筆などを事業とされている。

そして将来どこかのタイミングで「ビジネス書の執筆」にキャリアを絞り込み、ライフワークとして生涯現役で仕事を続けるプランだという。

「定年ひとり起業」を目指す多くの人が悩むのが、セカンドキャリア、つまり独立・起業するときに「何を」ビジネスにするか、ではないかと思う。

大杉さんは「人生とキャリアの棚おろし」をすることを推奨している。

棚おろしを行うときに見るべきは、「IKIGAIベン図」で以下の4つの領域が重なる部分である。

  • 好きなこと
  • 得意なこと
  • 世の中の役に立つこと
  • 収入が得られること

IKIGAIベン図は日本人が考案したものが欧米の知識層に広がり逆輸入されたもので、「生き甲斐」がローマ字で「IKIGAI」とされている。

4つの領域が重なる領域でビジネスを立ち上げることで、生き甲斐を持ってライフワークとして仕事に取り組み続けることができるのだ。

「生涯現役」のためにも情熱を持って取り組めて、社会に貢献しつつお金も稼ぎ続けられる「サードキャリア」への移行も見据えることが大切だ。

また、本書では定年ひとり起業にあたっては戦略的に準備すべき「4つのスキル」として以下を挙げている。

  • 時間術
  • コミュニケーション術
  • 情報リテラシー
  • 健康法

本書では特に「情報リテラシー」と「健康法」について詳細に掘り下げている。

幸せな定年後に必須の「ICT活用」

ICTとはInformation and Communication Technologyの略で、「情報通信技術」と訳す。

シニアの弱点として、ITリテラシー、ネットリテラシーが低く、PCやスマホが使いこなせない点が挙げられる。

現在の70代の人達は職場にPCが普及したとき管理職なっていた人が多く、PC操作は部下に任せていたためITリテラシーが低い。

しかし今後定年ひとり起業をしていく世代の人達はPCが普及したときまだ管理職にはなっておらず、自らPC操作をしてきている。

いまの50代〜60代はICT活用が比較的抵抗なくできるであろう。

そして「定年ひとり起業」をスムーズに立ち上げビジネスを軌道に乗せるのに、ICT活用は不可欠である。

ビジネスだけではなくアクティブなシニアの人同士がネットで繋がる時代が訪れようとしている。

僕の母親もPCやスマホを使いこなしブログやSNSで発信し、ネットで仲間とつながってコミュニケーションを行っている。

動画コンテンツを楽しむことはもちろん、LINEやメッセンジャーで動画通話をしたりスマホからウーバーイーツをオーダーしたりと積極的にICTを活用している。

本書では,セカンドキャリアをどのビジネスでスタートしても、最終的には「情報ビジネス」に辿り着くと解説している。

現代における情報ビジネスはネット活用が不可欠になる。

本書では情報発信の母艦としてブログの活用を推奨しており、僕と拙著「起業メンタル大全」を本文中でご紹介いただいている。

ICT活用は若者に任せてシニアはアナログ、という考えは捨て、定年ひとり起業世代こそICTにアグレッシブにチャレンジすることが大切だ。

働き続けることで健康であり続けられる

定年ひとり起業で生涯現役を目指すなら、健康であり続けることが何より大切だ。

身体と脳が衰えて働く意欲がなくなってしまっては、生涯現役を貫くことができなくなる。

本書では認知症専門医の言葉として、以下の3つの意欲が高い人ほど脳の認知機能が低下しにくいと解説している。

  • 仕事に対する意欲
  • お金を稼ぐことに対する意欲
  • お金を自分で管理しようとする意欲

つまり、働いてお金を稼ごうという意欲を持ち続けることで脳の衰えを防ぐことができるのだ。

大杉さんは以下のように書いている。

「健康だから働くのではなく、働き続けるから健康なのだ」

本書では大杉さんの健康法について1章を割いて解説されている。

その中で「健康のベースは「免疫機能」で、体温を上げること」と書かれている。

体温を上げるための活動として、「毎日必ず浴槽に入って身体を温めること」と「筋トレ」を挙げている。

これは僕もまったく同意見で、僕も毎晩必ず浴槽に浸かって身体を温め、日々筋トレとランニングで筋力、特に下半身の筋力を上げる活動を続けている。

おかげで30代のときは35度台の低体温だった僕が53歳のいまは起床時の体温が36.8〜37度前後まで高くなった。

体温が上がることと食事・栄養を改善したことで毎月風邪を引いていたのが嘘のように、まったく風邪を引かなくなった。

まとめ

本書の第4章では「定年後ライフスタイルを考える「珠玉の15選」として15冊の書籍が紹介されている。

僕の新刊「起業メンタル大全」もその中の一冊としてご紹介いただき嬉しい限り。

また大杉さんのファミリーカンパニー「合同会社ノマド & ブランディング」という社名について、大杉さんは以下のように書かれている。

「合同会社ノマド & ブランディング」という社名は、起業するタイミングで、立花氏の著書『ノマドワーカーという生き方』と「ブログ・ブランディング塾」に、大きな影響を受けていたので、そこから触発されて浮かんできた名前です。

「ノマドワーキングをしながらブログで自由に情報発信をして、セルフ・ブランディングをしてビジネスを立ち上げよう」という思いを込めた社名です」。

大杉さんの会社の名前を拝見するたびに、「何となく僕のイメージと被る部分があるな」とは思っていたのだが、ここまでの思いで名付けていただいたと初めて知って感激した。

大杉さんは僕よりも11歳年上であるが、まさに僕ら世代が10年後にどのような生き方、働き方をするかを先取りして道を切り開いている。

大杉さんは世界一のベストセラー『7つの習慣』の4,000万部を超えるベストセラーを出版することを目標にされている。

僕も「生涯100冊出版」の目標を掲げており、大杉さんの後を追いたいと思う。

シリーズ3冊どれも素晴らしいけれど、この「生き方編」は320ページと一番分厚くさらに説得力、パワーも今までで一番だと感じた。

まさに成長し続ける大杉さんをがっつり体感できる素晴らしい一冊だった。

超オススメです!!

「定年ひとり起業 生き方編」のチェックはこちらからどうぞ!

定年ひとり起業 生き方編

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