ビジネス・起業書評

100万人に1人の存在になる方法

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藤原和博さん著、「100万人に1人の存在になる方法」という本を読んだのでご紹介しよう。

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ダイヤモンド社
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この本の存在は、先日書評でご紹介した大杉潤さんの新刊「定年ひとり起業 マネー編」で知った。

大杉さんがご著書の中で紹介している、藤原さんの「クレジットの三角形」理論に強く興味を持ったのだ。

僕自身の「クレジットの三角形」を深く突き詰めたいと思い、早速本書を手に取った。

大きく2部構成となっており、前半が藤原さんの理論の解説、後半が10人の「大三角形」を構築した人たちの事例となっている。

さっそく紹介しよう。

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100万人にひとりの「レアカード仕事人」になれ

本書で著者の藤原さんは、「100万人に1人のレアカード仕事人になれ」と説いている。

目指すのは「オリンピックのメダリスト級」である。

藤原さんは、これからの10年で日本人の働き方は大きく2つに分かれると説明している。

1つが誰にでもできるマニュアルワークをしている会社員やアルバイト従業員。

これを「コモディティ会社員」と呼ぶ。

誰にでもできる仕事は、年々AIに取って変わられている。

コンビニやスーパーのセルフレジが普及し、レジを打つ従業員の必要性がなくなってきている。

今はまだ、コンビニの陳列棚に商品を並べたり入れ替えたりする作業は人間がやったほうが早いし安い。

しかし、近い将来ロボットが安価に導入されれば、その作業は人間からAIにとって変わられる。

誰にでもできる仕事が減れば、コモディティ会社員は「まだ人間がやっている仕事」に集中し、過当競争となる結果、給料は下がる。

それに対し「レアカード仕事人」はかけがえのない仕事をしている人を指す。

藤原さんは「レアカード仕事人」を以下のように説明している。

指名の多いマッサージ師や、予約がひっきりなしにくる人気店、あるいは引き合いの多い弁護士やコンサルタントのような仕事である」。

レアな仕事には常に需要があり、景気に左右されず付加価値が下がらない。

だから単価が高い状態で維持されるのだ。

今後10年から20年で、 時給単価の中央付近に位置している「上質な普通の仕事」をしている人たちの層がAI化されていく。

するとAI化されたゾーンの仕事の単価が「コモディティ会社員」ゾーンへと転落していく。

そして時給単価の中央付近には仕事がなくなり、「レアカード仕事人」と「コモディティ会社員」の二極化された状態になる。

レアカード仕事人を目指さない限り、将来はコモディティ会社員としての生活しか残されていないのだ。

3つのキャリアのかけ算で100万人にひとりの人材になる

レアカード仕事人は「オリンピックメダリスト級の存在」である。

本書では、その定義を「100万人に1人の存在」としている。

100万人に1人の存在になど、とてもなれない、と嘆くのは早い。

オリンピックのメダリストになるためには、同じ種目で100万人に1人の存在になる必要がある。

一方、ビジネスにおいては、自身のキャリアの中で、「100人に1人」の存在になることから始める。

1つのキャリアを1万時間突き詰めることで、100人に1人の抜きんでた存在になる。

多くの人が、人生最初のキャリアは勤務先によって配置された部署からのスタートになるだろう。

自身が望んだ仕事かどうかはこの際関係ない。

与えられた仕事を徹底的にこなして専門性を高めることが大切だ。

一つ目の専門性を獲得したら、二つ目のキャリアへと軸足を移す。

大切なのは、1つ目のキャリアと2つ目のキャリアを掛け算することだ。

2つ目のキャリアでも1万時間の専門性を得ることで、100 x 100で、1万人に1人の「希少性」を持つことができる。

キャリアの移行は転職の場合もあるし、勤務先からの異動の命令や、昇進してマネジメントに入るなどのパターンがあるだろう。

多くの人が20代を1つ目のキャリア、30代を2つ目のキャリアで自らの専門性を磨くことになる。

そして40代に入ったら、3つ目のキャリアと「ジャンプ」するのだ。

ホップ、ステップときて、3つ目のキャリアは大ジャンプとしたい。

3つめのキャリアについて、藤原さんは以下のように書いている。

「 できたら40代に3歩目を踏み出す際には、周囲の友人や同僚が「エッ!」というようなサプライズのある動き方をした方がいい」。

三角形で表すと、1つ目と2つ目のキャリアが底辺を、そして3つ目のキャリアが頂点を狙う。

3歩目の「ジャンプ」が、まさに三角形の面積を大きく変えるのだ。

藤原さん出身は、一歩目をリクルートの営業として、二歩目はリクルートでマネージャーとしてのキャリアを積んだ。

その上で3歩目のジャンプとして、47歳から杉並区立和田中学校の校長として、東京都では義務教育初の民間校長を務めた。

その結果、「営業 x リクルート流マネジメント x 教育改革実践家」という、100万人に1人の希少性を獲得することとなった。

100万人に1人の「キャリアの大三角形」を構築すると、もはやライバルが存在しなくなる。

同じキャリアを背負ってきた人が存在しないから、オンリーワンとなり、仕事が殺到する。

本書の第二部では生きた事例として10人の「キャリアの大三角形」の構築例が紹介されている。

また、ニューリーダーの大三角形も紹介されているので、一つだけ引用しよう。

ホリエモンこと堀江貴文さんの大三角形は、「プログラマー」 x 「IT起業家」 x 「哲学者」だという。

この大三角形がさらに立体化して、3Dの三角柱のようになっていると藤原さんは説明している。

プログラマー、IT起業家、哲学者のみっつが底辺で三角形をなし、その頂点に3Dでロケット開発や高校の設立などが加わっているというのだ。

僕自身の大三角形を考えてみた

本書を読んで、僕自身の大三角形についても思いを馳せてみた。

僕自身のキャリアは、翻訳会社での営業担当としてスタートする。

もっとも、学生自体からずっと飲食業のアルバイトを続け、接客・営業には自信がある状態での入社だったので、アルバイトと最初の営業業務を一つに見なしても良いだろう。

翻訳会社の営業として、まずは大口の一本釣りを得意とし、会社の売上が数倍になる巨大プロジェクトを獲得する。

その後も3大顧客をすべて自分で新規開拓するなど高い評価を得て,マネジメントへと進む(一部はマネージャーになった後新規開拓した顧客もあった)。

当初は営業部門のマネージャーだったが、2年で会社全体を監督する「シニアマネージャー・業務統括」のポジションに就いた。

社長の右腕として経営危機だった会社をV字回復させることに奔走した。

業種が翻訳会社だったこともあり、英語で外資系企業の購買部門と契約交渉をしたりなど、言語・語学、そしてハードな交渉を得意としていた。

そして39歳の時にブログと出会い、41歳で「プロブロガー」として独立を果たすことになった。

独立直前の年に勤務先は過去最高売上、最高利益を叩き出し、有終の美を飾っての転身となった。

ブロガーとして独立後も、7冊の本を出版し、年間1,000万PVを記録するなどの活動をしてきた。

「営業」×「マネジメント」×「プロブロガー」の大三角形である。

どのキャリアにおいても、「100人に一人」程度の活躍はできないるのではないかと思う。

上述した 藤原さんの指摘どおり、僕が3つ目のキャリアへと移る決断をしたとき、種類はみんなアッと驚いた。

17年間一社一筋、しかもB to Bビジネスでジェネラリストとして働いてきた僕が、突然「ブロガーとして独立する」と言い出したのだ。

勤務先の社長や上司はもちろん、当時の仲間のうち、会社員だった人たちは全員反対した。

一方、メンターとして慕っている吉越浩一郎さんはじめ、経営者の方、個人事業主の方、そしてブロガー仲間などは、「絶対に独立した方がいい!」と応援してくれた。

独立後、よく感じることとして、「プロブロガー」と名乗ってはいるが、僕と同じビジネスモデルの人が存在しないことだ。

その理由がよくわからなかったのだが、本書を読んで深く腑に落ちた。

僕は無意識のうちに、100万人に1人の「生生生」を身に付け、その希少性に基づき日々判断し活動を広げてきた。

だから、僕と同じことをしているライバルが存在しないのだ。

今までは意識せずに歩んできたが、これからは自らの「希少性」を尖らせるよう、意識して活動しようと誓った。

まとめ

本書を読むことで、自分の強みを意識することの大切さを強く認識した。

ここでは大三角形を描いたが、自分が感じる自分の強みはまだ他にもある。

その強みを正しく認識し、生かしとがらせることにより、四角形、五角形、六角形とさらに希少性を高めることができると感じる。

自分の自分の強みを棚卸しし、正しく認識した上で活用すること。

これからの時代、それが何より大切だろう。

自らのキャリアを棚卸しするきっかけとなった素晴らしい一冊でした。

オススメです!!

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