自己実現・自己啓発書評

自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング

自己実現・自己啓発書評
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アラン・ピーズ & バーバラ・ピーズ夫妻著「自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング」という本を読んだのでご紹介。

この本は2017年に刊行され、当時かなり話題になっていた。

僕も刊行の翌年くらいに購入したのだが、機会を失い本棚で眠っていた。

2023年に入り僕は春夏秋冬理論が「春2年目」に入った。

運気拡大局面に読むべき本という気がして、このタイミングで手に取った。

読んでみて、まさに正しい選択だったと感じた。

さっそく紹介しよう。

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やりたいことを明確にし、「どうやったら」は「RAS」に任せる

本書の重要なキーワードが「RAS」である。

RASとは脳の持つ仕組みで、正式名は「網様体賦活系」と呼ばれる。

RASは脳の活動を支配するコントロールセンターで、我々人間に入ってくる情報のほぼすべてをRASが管理・処理しているのだ。

脳は毎秒4億ビットもの情報を処理しているが、そのうちの99.9999%は我々が知らないうち、つまり意識せずに処理されて消えている。

なぜなら脳が処理する情報量が膨大すぎて、すべてを意識していたら我々はすべてを処理することができず立ち往生してしまうからだ。

例えば大きなパーティーに参加していて雑踏のなかで、自分の名前を呼ぶ声だけに反応することができる。

これはRASが自分とは無関係の会話は聞き流して意識には昇らせず、自分の名前だけを選別して意識に昇らせるよう処理しているからこそ可能になる。

車を買うときに、「この車が欲しい」と車種と色を決めると、急に町中にその車種と色の車が目に留まるようになる。

急にその車が増えたのではなく、意識を向けた結果RASがその車に関する情報だけを浮き上がらせる処理をしているのだ。

つまり、意識を向けるとそのことに関連する情報はRASが見つけてきてくれるということ。

したがって、自分が望むことだけを考え、望まないことは考えないようにすることが大切だ。

「世界は危険なところで、人々は悪意に満ちている」という考えを持っていれば、毎日テレビや新聞、SNSなどで悲惨な出来事や残酷な事件などにばかり意識がいくようになり、自らを危険で悪意に満ちた世界へと導くことになってしまうのだ。

逆に、自分が望む夢ややりたいことを描き続ければ、それらに関連する情報が勝手にどんどん集まってくるようになる。

本書では、「何をしたいのかを明確にするため」に、「やりたいことリスト」を手書きで書くことを推奨している。

すぐに行動するかどうかは別として、とにかくやってみたいこと、興味があることを書き出すのだ。

その時に大切なことは、「何をしたいのかだけを考え」、「どうしたらできるのか」は考えないことだ。

「どうしたらできるのか」はRASに任せておけば良い。

やりたいことリストは毎日アファメーション、音読することで潜在意識へと届けていく。

やりたいことリストは優先順位に応じて、Aリスト、Bリスト、Cリストに分類する。

Aリストに選んだことは最優先の項目で、これらには期限を決める。

「いつかできたらいい」というような優先順位が低い項目も、リストに入っていることでRASが仕事を開始する。

やりたいことが決まったら、Aリストの項目については、とにかく行動を開始することが大切だ。

行動を起こすことの大切さは次の項目で触れることにしよう。

数のゲームを楽しむ

やりたいことを決め、RASにプログラミングして「どうしたら」の探索を任せたら、あとは大量行動である。

RASとともに本書でもう一つ重要視していることがある。

それが「大量行動の習慣化」だ。

大きな夢や目標を設定して期限を切ったら、とにかく大量行動を続けることが大切だ。

その時点で正しいと感じる行動を起こし、それを習慣化するのだ。

本書では「数字の原理、法則、確率」を非常に重視している。

人生を成功に導く「平均の法則」を徹底的に活用するのだ。

平均の法則とは、同じ条件で同じことを繰り返せば、つねに一定の結果を出せるという法則だ。

著者は保険の外交員をやっていたときに「1:56」という平均の法則を見つけた。

道行く人に声を掛けて「生命保険に加入しませんか?」と勧誘すると、56人に1人が「いいよ」という返事をくれたのだ。

著者は1日に168人に話しかけさえすれば、3件の契約が撮れて全保険外交員の上位5%に入る成績を上げられることを発見し、ひたすら行動をして成功を収めた。

この法則を知っていた著者は、どんな行動にも確率があり、大量行動こそが成功への道であると確信していた。

ほとんどの人は確率の法則を知らないから、1人に声を掛けるときに「この1人から契約をもらおう」と期待して、断られると意気消沈して行動を止めてしまう。

確率の法則を知っていて、自分が成し遂げようとする夢への比率を掴んだら、あとはひたすら行動量を増やすことだけを考えれば良いのだ。

絶対にあきらめない

ウォルト・ディズニーがディズニーランドの建設にこぎつけたのは、銀行、審議会、融資会社、地方当局などから300回以上も断られたすえのことだった。

スティーブ・ジョブズは30歳のときに、自分が設立したアップルコンピュータ社の取締役会から解任を申し渡され追い出されたところから復活し、アップルを偉大な会社へと導いた。

本書の著者であるアラン・ピーズ & バーバラ・ピーズ夫妻はデビュー著作「ボディ・ランゲージ」を完成させて地元オーストラリアの出版社に片っぱしから売り込んだが、すべて断られた。

そこで二人は自費出版をすることに決め、聞いてくれる人すべてに「ボディ・ランゲージ」の話をし、興味を持ってくれた人に予約販売を行って資金を調達して自費出版にこぎつけた。

テレビトーク番組に宣伝文を送った結果、ある日のメインゲストが急に出演できなくなった代役として抜擢されテレビ出演に成功、「ボディ・ランゲージ」はオーストラリアのベストセラー1位となった。

その後二人はアメリカでも「ボディ・ランゲージ」を出版しようと50社以上の出版社にコンタクトをした。

ほぼすべての出版社から門前払いを受けたが、一社の担当者が「アメリカで出版するには著作権代理人を雇うことが必要」と教えられる。

今度は片っ端から著作権代理人にコンタクトを取り「数のゲーム」を実践した結果、ついに代理人が世界最大の出版社との契約を勝ち取り、「ボディ・ランゲージ」は700万部以上の大ヒットとなり、51カ国語に翻訳されたという。

また、二人はあるトラブルに巻き込まれてすべての財産や立場を失い、莫大な借金だけが残る状態になったという。

苦悩のどん底でうつ病になり、ストレスのせいで甲状腺に腫瘍が見つかる2年間を過ごした後、「新しいベストセラー本を書く」決心をして二人は再出発する。

さまざまな紆余曲折を経ながらも二人は「やりたいこと」だけを考え「どうやるか」はRASに任せ、数のゲームで大量行動を習慣化し、絶対にあきらめなかった。

そしてついに新作「話を聞かない男、地図が読めない女」がまずはオーストラリアでベストセラーになり、その後さらに全世界で1,200万部以上の大ヒットとなったのだ。

まとめ

この本はまさに、2023年の今に読むべき本だった。

これまでも潜在意識の活用に関する本はたくさん読んできたが、この本はその決定版という感じだ。

RASの活用と大量行動の習慣化、数の法則を知ること、そして絶対にあきらめないという力強いメッセージが詰まった素晴らしい一冊だった。

これまでも潜在意識を活用してさまざまな夢を実現させてきたが、この本のエッセンスを採り入れてさらに強化していきたい。

本書の原題は「The Answer 〜 How to take charge of your life & become the person you want to be」である。

日本語訳すると「あなたの人生を取り仕切り、なりたい人物になるための答え」となる。

まさに自分の人生のかじ取りの仕方が書かれた名著。

激しくオススメです!!

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自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング

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