ビジネス・起業書評

50代 お金の不安がなくなる副業術 by 大杉潤

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大杉潤さん著、「50代 お金の不安がなくなる副業術」(エムディエヌコーポレーション)という本を読んだのでご紹介。

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大杉潤さんは僕のブログセミナーや個人コンサルティング、立花B塾などを受講してくださった方で、本書が7冊目の著作となる。

自由国民社から刊行されている「定年ひとり起業」3部作は大ヒットとなっている。

本書も50代からの副業、そして副業をひとり起業に繋げていく内容となっており、タイムリーな一冊だ。

僕自身50代半ばであり、多くの方の起業支援をしている立場なので、非常に参考になった。

さっそく紹介しよう。

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「戦略的副業」で定年後のお金の不安をなくそう

企業に勤めて働いている人は誰もが「定年」という壁を避けることができない。

60歳で定年を迎えると、再雇用されても給与は大きく減り、契約社員として一年ごとに更新しても65歳で終了となり、会社との縁が切れる。

いっぽうで日本人の平均寿命は延び続けており、「人生100年時代」という言葉が現実味を帯びている。

しかし日本の年金システムは少子高齢化により行き詰まりを見せており、近い将来支給開始が現在の65歳から70歳に引き上げられる見込みだ。

年金の支給開始引き上げに伴い企業の定年の年齢も65歳、再雇用は70歳まで引き上げられるとしても、我々は長すぎる「余生」を年金と貯蓄を切り崩すことで生き抜かなければならない。

本来長生きはめでたいことであるはずが、長生きすればするほどお金の不安が大きくなってしまうのだ。

メディアで報じられた「老後資金2000万円不足問題」など、老後のお金の問題が大きくなってきている。

そんな不安を払拭するのが本書で紹介している「戦略的副業」だ。

本業である会社勤めを継続しつつ、50代から副業をスタートさせていく。

会社勤めを辞めないため、退職金も全額受け取れるし厚生年金も目減りしない。

そして副業は本業が定年を迎えても続けることができるので、定年後のお金の不安を払拭することができる。

さらに、副業で稼いだお金を積み立てNISAなど長期の投資に回すことで、お金を殖やすことが可能となる。

戦略的副業によって、定年後のお金の不安をなくすことができるのだ。

「戦略的副業」は「物販」「賃貸」「情報」ビジネスの3カテゴリー

本書で大杉さんは「戦略的副業」を以下の4つの条件をすべて満たすものと定義している。

  1. 好きなこと、得意なこと、世の中の役に断つこと、収入が得られることの4つが重なるIKIGAI(生きがい)を仕事にする
  2. 選択肢が多く、時間軸を長く取り、人生のミッション(ライフワーク)から逆算(バックキャスティング)で副業を考える(戦略的思考)
  3. 世の中の変化に対応し、リスキリングを重ねて、副業を進化させていくという長期的視点で取り組む
  4. 結果として会社員としての本業にもプラスの効果をもたらすなど、本業と副業の相乗効果が発揮される

この4つの条件について詳しくは本書を精読していただきたいが、この4つの条件を満たす副業として、「物販」「賃貸」「情報」ビジネスの3カテゴリーがふさわしいとしている。

物販の有望株は「海外EC」

物販に関しては、もっとも身近なのは「ヤフオク」「メルカリ」などで不用品を販売することだ。

家の中にある不用品を売るのは手軽で入口としてハードルも低いが、不用品がなくなったらビジネス終了となってしまう。

副業として継続的に行うビジネスにするためには、継続的に商品を仕入れ販売する「せどり」にチャレンジする必要がある。

円安が進行し海外から日本商品が割安に見える時代こそ、eBayなどを活用した「越境EC」が有望である。

まだ海外の人達に知られていない日本の商品は多くあり、円安で極端に割安感が出ている今こそ良い副業になる。

海外を相手にするビジネスのため英語が必須になるが、日本人は英語に苦手意識を持つ人が多いため、英語が使える人は俄然有利になる。

賃貸ビジネスは会社員としての「信用」が活用できる

賃貸ビジネスはいわゆる「大家さん業」である。

先祖代々の土地を持っている人が住宅用不動産を賃貸する大家業は伝統的な副業である。

大家業の特徴は、副業禁止の会社でもOKとしているケースがほとんどであること。

いっぽうで元々土地を持っていない人が始めるためにはまとまった資金が必要となるハードルもある。

銀行から不動産購入資金を借り入れる際には、会社員としての信用が活用できるメリットがある。

また、最近はトランクルームやレンタルスペースなどの新しい形の賃貸ビジネスも台頭している。

不動産以外にもカーシェアリングやキャンピングカーのレンタルなどの賃貸ビジネスも注目されている。

情報ビジネスは副業の「本命」

物販や賃貸ビジネスには物理的な限界があるのに対し、情報ビジネスは情報量には限界がないため、市場規模は無限大となる。

中小企業庁の調査では、会社員が独立する時に最も多い職種は「コンサルティング業」と「営業代行」だという。

情報ビジネスは本業で身につけた知識、経験、スキル、人脈などをもっともダイレクトに活用できるため、副業の「本命」と言われる。

副業初心者は「ランサーズ」や「クラウドワークス」などのクラウドソーシングサービスのマッチングで仕事を得るのが手軽である。

Web制作やデザイン、写真や動画、ナレーション、営業、事務、Web集客、マーケティング、ライティング、翻訳、システム開発などの分野での副業が可能となる。

副業から「ひとり起業」に移行する最強のキャリアプラン

冒頭に書いたとおり、本業には定年という壁がある。

いっぽう副業には定年がなく、「IKIGAI」(生きがい)を仕事にしていくことで、「生涯現役」を目指すことができる。

大杉さんが提唱している生涯現役のための「トリプルキャリア」については本書を読んで欲しいが、副業から「ひとり起業」に移行する最強のキャリアプランがある。

それこそ、50歳から副業をスタートさせ、60歳定年前後で「ひとり起業」に移行、そして生涯現役を貫くというものだ。

50歳から副業をスタートしていれば起業までに十分な経験が積める。

経験値が上がった状態で起業してフルタイムで働ける状態になることで、収入を増やすことが容易になる。

副業経験が何もないまま65歳まで再雇用で働いた場合、会社を離れた時に見つけられる仕事は限られる。

多くの場合警備・清掃・介護・運送など身体を使う仕事かコンビニやファストフードの店員など立ち仕事となり、65歳以上の人には厳しい労働環境だ。

また会社員時代に得た知識や経験、スキル、人脈などが活かせないものがほとんどなうえ得られる給与も限られているのが現状である。

しかもそれらの仕事が「好きなこと」「生きがいを感じる仕事」である可能性は決して高くない。

戦略的副業で稼ぐ仕組みを作っておき、定年のタイミングで起業することでビジネス規模を拡大することで、好きなこと、生きがいを感じることを仕事にして生涯現役を貫くことが可能となるのである。

まとめ

僕自身は41歳のときに独立したが、それは子どもがいなかったからこそ冒険できた側面は大きい。

大杉さんも本書内で書かれているが、教育費の負担が終わるまで冒険はしたくないという人も多いだろう。

また、独立して上手くいかなかったらどうしよう、という不安が強い人も実際多い。

そんな人にはこそ「戦略的副業」にチャレンジしてもらいたい。

副業はたとえ失敗したとしてもリスクはない。

始めるまでは副業の収入はもともとないのだから、元に戻るだけだ。

60歳定年、そして65歳での再雇用終了まで何もせずに会社の仕事だけを続けるのはリスキーだ。

人生100年時代に65歳からの35年間は、「余生」と呼ぶにはあまりにも長すぎる期間だ。

その35年を生涯現役で自分の好きなことを仕事にして社会に貢献しお金を稼ぎ不安なく生きること。

それこそがこれからの人生の最強プランなのではないか。

充実の一冊でした。

オススメです!!

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