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iPhone & Macユーザーの、MobileMeについてのまとめ [Mac] [iPhone] [net] [photo]

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Macユーザーなら誰でも知っているMobileMe、Appleのオンラインストレージ・サービスだ。

僕は確か2004年の11月ぐらいに、まだ.mac(ドットマック)と呼ばれていた頃に利用開始してからずっと使い続けているのだが、最近はiPhone購入をきっかけにMacを購入する方も増え、Twitterでも「MobileMeってどうなの?」という発言を見かけるようになってきたので、一度簡単に僕が便利に感じている点、不便だと思っている点をまとめようと思った。

ちなみにこのエントリーは2010年3月22日のもの。今後MobileMeきサービス内容は変更される可能性があるので、読まれた方はAppleのサイト等でチェックしてもらいたい。

というわけで、まずはMobileMeのサービス内容から見てみよう。

 

MobileMeサービス内容

 

・メール


me.comというドメインのメールが持てる。iPhoneにこのアドレスを設定すると到着した瞬間にプッシュで通知してくれる。また、Webの設定画面から複数のエイリアスを作成することができるので、オフ会専用アドレスやウェブに公開するアドレスなどにエイリアスを設定できて便利だ。

・連絡先


連絡先もMac、iPhone、Windowsと同期ができる。つまり外出中に会った人のコンタクト情報をiPhoneの連絡先に入力すると、プッシュで情報はクラウド経由でMac、Windowsに同期される。もちろんWebサービスとしてのMobileMeにも同期されているので、万が一外出にiPhoneを忘れてしまい、情報を見たいという場合も、他人のPCからでも最新情報にアクセスできる。

・カレンダー


これもMac、iPhone、Windowsで同期が可能なカレンダー。僕はGoogleカレンダーを経由させてOutlookの仕事情報、相方と共有の情報、自分だけの情報を全て同期させている。これがないと生活できないというぐらい便利だ。これもプッシュ対応なので、出先でiPhoneに加えた変更はすぐにMobileMe経由でMacやWindowsに反映される。

・Safariブックマーク同期

Safariのブックマークが同期される。MacとWindows、そしてiPhoneのブックマークが何もしなくても常に同期される快感はなんとも言えない。仕事用のブラウザはChromeに、プライベート用はSafariにしたり、XMarksと併用したりするとさらに便利になる。

・iDisk


オンラインストレージ領域として20GBが使用可能になる。MacはデフォルトでiDiskをマウントする機能がFinderに組み込まれているので、普通のフォルダと同じようにデータを置くだけだ。iPhoneでiDiskにアクセスするための無料アプリがAppleから出ている。Winの場合もiDiskをマウントするツールが配布されているのでデータをMac、iPhone、Winで共有できるほか、共有フォルダでデータを他人に公開することもできる。

・MobileMeギャラリー


写真や画像を共有・公開するギャラリー。MacユーザーはiPhotoかApertureがあればワンクリックでアップロードが可能。公開範囲を変更できるので、家族だけ、特定の友達だけに公開したい場合のIDやパスワードの設定などもとても簡単にできるほか、最近リリースされたiPhoneアプリからも写真をアップできるようになった。

・iPhoneを探す


外出先でiPhoneをなくしてしまった場合などに、リモートでiPhoneのある場所をGPSで探したり、ロック画面上にメッセージを表示させたりできる機能。そして最後の手段として、リモート・ワイプ機能、つまり遠隔操作でiPhoneのデータを全消去することは可能。

 

MobileMeのここが好き

 

・MobileMeギャラリーで写真を共有

この機能はとても良く出来ていて便利。iPhotoを使っていると、公開したい写真を選んでMobileMeのボタンをクリックするだけで公開できてしまうという手軽さと、IDとパスワードによる公開範囲の設定がとても便利。IDとパスワードの組み合わせは複数設定できてしかも保存できるうえ、簡単にメールも作成してくれるので、とても気軽に写真を共有することができる。

・Safariのブックマークの同期

地味ながらこの機能はとても便利。この機能とXMarksを併用することで、MacもWinもiPhoneも、SafariもChromeもFirefoxもIEも、ブラウザのブックマークはいつも同期されているのが当たり前という環境になった。これは信じられないぐらい便利で、いまさらこれなしでは生きていけない(^_^;)。

・カレンダー、連絡先の同期

これも空気のように地味に活躍してくれる機能だが、ものすごく便利。外出先でiPhoneに入力した連絡先情報やカレンダーの予定が何もしなくてもGoogleカレンダーやMacのiCalに反映されている。慣れてしまってすっかりこれが当たり前だと思っているが、これもないと生きていけない機能だなあ。

・iPhoneを探す

幸いまだこの機能を使うはめにはなっていないが、万が一iPhoneが見当たらない場合に、家に忘れたか、オフィスの机の中か、それとも途中立ち寄った店なのか、大体のあたりがつくだけでも大きいし、それでも見つからない場合に個人情報の塊であるiPhoneからデータを消去できるという安心感は大きい。でも、これはずっと使わずに済ませたい機能ではある。

 

MobileMe、ここがイマイチ

 

・料金が高い!

Macユーザーの間ではMobileMe料金を自虐的に「お布施」と呼ぶことになっている(笑)が、年間9,800円という料金は本当に高いと思う。Gmailの7GB、Dropboxの2GBなどが無料で使えるのと比較しても、9,800円はあんまりだ。僕はかれこれ5年以上使っているわけだから、5万円近くのお布施を払っていることになる!

・iDiskは遅い、重い

せっかく20GBもの容量があるMobileMeだが、オンライン・ストレージとして使う気になれない。理由は簡単、遅いから。Dropboxと較べるとスピード感は歴然で、ちょっとしたファイルを置いて使いたい、という場合にはちょっと残念なスピード感だ。

・ドメインはme.comよりmac.comが良かったなぁ。

冒頭に書いたが、MobileMeは以前は.macという名称だった。その時はメールのドメインは現在のxxx@me.comではなく、xxx@mac.comだった。Macユーザーとしては、やはりme.comという何だか良く分からないドメインではなく、mac.comという、いかにもMacユーザーだぜ、と強調しているドメインの方が良かったと思う。

ちなみに僕は.mac時代からのユーザーなので、現在もmac.comアドレスを使用可能。だがエイリアスは残念ながらme.comになってしまう。

・Webサイトスペースがなくなっちゃった

.mac時代はアカウントを持つとディスクスペースを公開用のウェブスペースとして活用できた。その場合はmac.comの下にサブ・ディレクトリが割り当てられ、いかにもMacユーザーらしいドメインでWebの運用などができたのだが、このサービスがなくなってしまった。これは残念。

・MobileMeギャラリーのブログパーツが欲しい

写真をMobileMeギャラリーにアップしても、見に来てくれる人がいないと寂しい。僕のようにブログを書いている人間にとっては、ブログのサイドバーに写真を公開できるブログパーツがあると嬉しいものだ。Flickrのブログパーツは現在も貼っているのだが、せっかくギャラリーを持っているのだから、ブログパーツを用意してくれると嬉しい。

・Twitterとの連携を!

これも今後に期待の機能だが、ギャラリーやパブリックフォルダへのデータのアップロードが完了したらTwitterに呟いてくれる機能などが欲しいところだ。

 

まとめ

 

MobileMeを使ったことのない人にとって、オンラインストレージに9,800円というのは有り得ない金額だと感じるだろう。だが、紹介した通り、MobileMeはただのストレージではなく、MacやiPhone、それにWindowsとも情報を共有したり同期したりできる、進化型のオンライン・ツールなのである。

正直言ってiPhoneが登場するまでのMobileMeはあまり利用価値がないものと思っていて、まさに「お布施だ」と割り切っていた部分も多々あったのだが、iPhone登場によりサービス内容がぐっとレベルアップして、とても便利だ、と感じさせる水準にまで整ってきていることは間違いないだろう。

僕は自宅のMacとBoot Campで乗っているWindows、オフィスのWindows、そしてiPhoneの4台の情報を同期させていて、今度iMacを買ったらこれも同期させる予定だが、もうMobileMeなしではとても情報の制御ができない状態になっている。

MobileMeは確かに高い。だが、高いだけの価値があるサービスだと、僕は感じている。でもせめて半額ぐらいだと、とっても嬉しいことは確かだ(^_^;)。

60日のフリートライアルが使えるので、iPhoneとMacを両方使っている人は特に、まずはフリートライアルでMobileMeを体感してみてはどうだろうか?

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