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ヒラメキを、即、行動に移そう。 by 中谷彰宏 — 上手くいきたいなら迷わず直感に従うべき理由

書評
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中谷彰宏さんの書籍は、ある意味説法集のような雰囲気が好きだ。

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どの本を読んでも、「上手いこと言うな〜」「これは名言だな〜」という言葉が詰まっていて、読んでいてハッとさせられることが多い。

今回読んだ「ヒラメキを、即、行動に移そう。」という本にも、たくさんの名言がちりばめられていた。

 

ヒラメキを、即、行動に移そう。中谷 彰宏 中谷彰宏事務所 2009-06
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その中から僕が特に刺さった言葉を幾つかと、その理由についてご紹介したい。

 

 

 

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上手くいきたいなら迷わず直感に従うべき理由 — ヒラメキを、即、行動に移そう。 by 中谷彰宏

 

うまくいくから、好きになるのではない。好きだから、うまくいくのだ。

本書から一節引用しよう。

 

「私の好きなことは何でしょう」と聞く人がいます。

好きなことを人に聞くのは、「好きなこと」の解釈を間違えています。

その人は、「何をしたら儲かるでしょうか」と聞いているのです。

「私は何に向いているでしょうか」と聞く人は、「私は何をすると高い給料が得られるでしょうか」と質問しているのです。


男性に特に多い傾向があると思うのだが、僕たちは左脳的に「好きなこと」を考えてしまう傾向がある。

「いかに効率良く儲けるか」「いかに楽をしてお金を稼ぐか」などは、社会的な記号としての冨や影響力を考慮した結果である「儲ける」「稼ぐ」がベースにある。

いっぽう、「好き」「楽しい」というのは、もっと本能的かつ直観的なもので、より「右脳的」なものだ。

「隣のご主人は課長になったのにあなたはまだなの?」と奥さんに尋ねられて、「よし、俺も課長になるぞ」というのは、社会的な欲望をベースとした「やりたい」「なりたい」である。

これらをまぜこぜにしてしまうと、自分の本当の「好き」や「やりたい」は、どんどん見つからなくなってしまう。

上手くいくことを選んでやった結果、好きになるのではない。

好きなことは上手く行かなくても続けられる。

続けていくと、やがて上手くいく。

この順番を間違えると、上手くいっている人を羨むばかりの生活になってしまうだろう。

 

 

 

好きなことをしていると、元気が出る。

僕のセミナーには、「プロブロガーになりたいんです」と言ってくる人が結構な数いる。

上手くいく人は、ブログを書くことが好きな人だ。

好きなことをしていると、どんどんワクワクしてくるので、疲れないし、ネタも切れない。

いっぽうで、なかなか上手くいかない人は、「ブロガーみたいな生き様に憧れている」だけで、ブログを書くことはあまり好きではない人だ。

高校生の頃、「ギタリストになりたい」という若者は大量にいたが、その中で本当に「ギターを弾くのが好き」な人だけが、生き残っていく。

大多数の若者は、「ステージの上でカッコ良くギターを弾いて女の子にキャーキャー言われたい」だけで、ギターの練習なんか好きじゃないのだ。

本当にギターを弾くのが好きな人は、今まで弾けなかったフレーズが弾けるようになると嬉しい。

ただスタイルに憧れている人は、練習は面倒くさくてやりたくない。ギターを弾いても元気にならないのだ。

こうして、本当に好きなことをやっている人との差がどんどんついていく。

本当に好きなことをするのが、何より大切なのだ。

 

 

 

直感があっても、活用しないと、生かされない

本書から引用しよう。

 

直感は、3つの作業が連続しています。

「頭にひらめく」→「動く」→「続ける」

この3つがセットになって初めて直感です。

ひらめくだけでは、直感とは言いません。

 

この言葉は本当に素晴らしいと思った。

たしかに、頭にひらめいただけで、何もしなければ、その人はただ「色々なことを思い付く人」ではあるが、それ自体は何も生まない。

ひらめいたことにしたがって動いて、そして結果を見つつ続けていくことで、初めて「直感にしたがって生きている」ことになるのだ。

直感を信じることができれば、どんどん迷うことが減り、自分の進む道に自信を持てるようになる。

そのためにも、ヒラメキを行動に移し、続けること。

これが本当に大切だ。

 

 

 

ヘンな一拍の間をあけると、チャンスを逃す。

セミナーで質疑応答の時間を儲けると、最初から手を上げる人と、時間ギリギリになってバラバラと手を上げる人に分かれる。

中谷さんはこう言っている。

 

時間ギリギリで質問しようとすると、夢を実現できなくなります。

いつもしくじって、もう少しのところで夢を逃しているのは、「一拍遅れても、質問に答えてくれるから」という気持ちでやっているからです。

 

これは僕も納得。

質疑応答タイムは限られている。

どうしても質問したいことがあるなら、真っ先に手を上げて質問をしたほうが、答えを得られる可能性が高い。

時間ギリギリになれば、運営者は時間を気にするので、他の人と競合すれば、打ち切られてしまうかもしれない。

周囲の人の顔色を見て、誰かが質問をしてから安心して手を上げたいという気持ちで行動するのは損だ。

ヘンな一拍の間は、何も生み出さない。

前のめりに生きよう。

 

 

 

面倒くさくても夢を選ぶか、羊の退屈を選ぶかは、自由。

夢を追いかけて、自由に生きるのは、結構面倒くさい。

「自分で自由にできる」ということは、自分で全部設計しなければならないことを意味する。

誰かがお膳立てしてくれたルートに乗っかって、居眠りしながら進むことはできないのだ。

中谷さんはこう書いている。

 

「面倒くさいなら夢はいいです」という人には、「そんなこと言わずに」とは私は言いません。

それは本人の意思です。

「羊の退屈を選びます」という生き方もあるのです。

 

これもハッキリと合意である。

たまに「立花さんみたいな生き方は自分にはできない」という人に出会う。

でも、多分その人は、「立花さんみたいな生き方は選ばない」と本当は思っているのだと僕は感じている。

なぜなら、僕の人生はフルカスタマイズ。全部自分で設計する歓びがある代わりに、面倒くさかったり不安だったりする面もあるからだ。

模型を作ることにたとえれば、プラモデルなら、全部型ができていて、ニッパーで切って接着剤でくっつければ出来上がる。

これが一般の人の生き方だとする。

いっぽうで、木の塊とノミを渡されて、「これで飛行機を作れ」と言われたら、相当面倒くさいだろう。

それが僕の生き方なのではないか。

やり甲斐はあるし達成感も大きい、そして徹底的に自由だ。

でもその分、相当面倒くさい。

だから、フルカスタマイズな人生ばかりが良い人生とは限らない、というのは、良く分かっているつもりだ。

 

 

 

まとめ

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好きなことをして生きる。

それは甘美な響きを持った言葉である。

でも、「どれぐらい」好きなことをして生きたいかは、人それぞれ。

フルカスタマイズ人生が好きな人もいれば、ちょっとだけカスタマイズ程度でいい、という人もいるだろう。

その判断基準となるのが、実は直感なのだ。

自分は本当はどんなことをして生きたいのか。

一番好きなことは何なのか。

それは、あなたの潜在意識に全部詰まっている。

答えはあなたが全部知っているのだ。

潜在意識との交流が、「直感」という形で僕らの顕在意識に顔を出す。

だからこそ、僕らは直感に従うと幸せになり、元気になるのだ。

直感を磨いて元気に、そして幸せになろう。

 

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