フリーになって3年 痛感する「貯金」の大切さ

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今年の4月1日で会社を退職してフリーになって3年がたった。

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お陰さまでここまでの3年は何とか乗り切ることができた。

支えてくださる皆さまに心から感謝しています。本当にありがとうございます。

3年を振り返って見ると、サラリーマン時代とは大きく変わったことが数え切れないほどある。

その中でもっとも大きかったのは、「時間」と「お金」に対する考え方の変化ではないかと思う。

今回は、そのうちの「お金」について思うことを書いてみようと思う。

今日言いたいことを一言で表せば、「貯金が本当に大事だ」ということなのだが、順番を追って説明しよう。

 

 

 

フリーになって3年  痛感する「貯金」の大切さ

フリーになってなぜ貯金が大切だと思ったか。

生活の変化と僕が感じたことを説明しようと思う。

 

定期収入もボーナスもない

フリーと会社員、お金に関しての根本的な違いは、定期収入があるかないか、だと思う。

17年間サラリーマン生活にどっぷりひたっていた僕としては、この事実はいつまでたっても怖い。

仕事がなくなれば、即収入はゼロになる。

怪我をしたり病気で入院したりすれば、即生活が破綻する危機に直面する。

また、サラリーマン時代は毎月が多少赤字でも、ボーナスで相殺してトータルで黒字ならOK、という考え方ができた。

しかし、当たり前だがフリーで生活すればボーナスはない。

サラリーマン時代には、Macを買うとか、海外旅行に出かけるといった大きめの買い物は、ボーナスを原資にすることができた。

しかし、フリーになるとそんな便利な仕組みは存在しない。

コツコツ貯金をしてお金を貯めておかないと、旅行に出かけることもMacを買い替えることもできなくなる。

定期的にお金が決まった額入ってくる生活とは、まったく違う価値観の中に入ったんだと実感する。

 

 

 

報酬は「時間」ではなく「成果」に対して支払われる

定期収入がないことと並んで大きな違いは、報酬金額の設定方法の違いだ。

サラリーマン時代は年に2回査定があって、そこで自分の役割と給与が設定され、それをベースにした金額が支払われた。

もちろんここでの役割が上がれば給与と賞与のベースも上がるわけだが、一度設定された給与をもらうためには、とにかく毎日会社に行くことが絶対条件になっていた。

二日酔いだろうがイヤな客先に行かなければならない日だろうが、とにかく会社に行き、終業時間を過ごすことが必要だった。

つまり、「毎日規定時間会社で仕事をする」ことに対して、お金を受け取れる仕組みになっていたのだ。

しかし、フリーになると、報酬は時間に対してではなく、成果に対して支払われるようになる。

同じ1時間の講演をするのでも、駆け出しの人とミリオンセラー作家では、時間単価は100倍くらい違う。

成果が出なければ報酬はどんどん低くなっていく。

会社のような最低賃金は存在しないので、実質0円ということもあり得るが、自分の収入が低いことに対して文句を言う相手はいない。

なぜなら価値を決めているのは「上司」や「人事」ではなく、「市場」「マーケット」だからだ。

 

 

ブログを例にすれば、記事がつまらなければ誰も読んでくれない。だからPVも伸びず、広告報酬も増えない。

この事実に対して読者に文句を言うのは明らかに筋違い。

読んでもらえるような記事を書くしかないわけだ。

サラリーマン時代も「良い仕事をする」ことは常に心がけていたが、お金 = 自分の価値、という公式のダイレクトさは比較にならないほどフリーはハッキリしている。

だからこそ、自分を磨くための自己投資をしたいとフリーの人は思うわけだが、自己投資をするにもお金がいる。

カツカツの生活費しか稼げないと、自己投資にお金を使うこともできない。

そのためには、まずは生活費を削ってでも貯金をし、その貯金から自己投資に使うお金を捻出しなければならない。

フリー1年目に一番キツかったのは、稼ぎが不安定ななかでいかに自己投資にお金を回すかだったような気がするくらい、自己投資は大切だ。

 

 

 

忘れちゃいけない「経費」の存在

サラリーマン時代は稼いだお金は原則自分と家族で使うものだった。

家、車、子供の教育費など、サラリーマンにとっても大きな出費はあるが、これらも自分と自分の家族のための出費である。

しかし、フリーで仕事をするようになると、入ってきたお金から「経費」を差し引いて考える必要がある。

この「経費」の存在を考えておかないと大変なことになる。

たとえば僕はセミナーを主催しているが、皆さんからいただいたお金がすべて使えるわけでは当然ない。

会議室代、資料の印刷代、ケータリング代、スタッフへの謝礼、クレジットカード決済の代行手数料などを差し引いた残りが僕の手許に残るわけだ。

イベントによっては、ほとんどが経費というケースもあるので、お金が入ってきたからといって喜んで使ってしまうと、支払いが回らなくなって真っ青、ということになる。

「入ってきたお金は自分のもの」という発想から、「お金は入ってきて出ていくもの。その差額を管理する」という発想に変えないといけない。

サラリーマン時代には入ってくる額がほとんど一定だったので管理しやすかったのだが、フリーになると入ってくる額も出ていく額も毎月激しく変化する。

稼げるようになって毎月の収入が増えれば、その変化もより大きな金額でやってくるようになる。

しっかり管理しないと、本当に怖いのだ。

ベースとなる貯金が潤沢にあれば、「支払いがヤバい!」というようなことを避けることができるのだ。

 

 

 

退職金もない

フリーで働く人間には定年がない代わりに「退職金」もない。

退職金があったからといって現代日本では老後が安泰とはまったくいかないのは事実だ。

しかし、ベースとなる退職金があるのとないのとでは、発想を変えないといけない。

つまり、自分が引退するときまでに、その後の生活を支えられるだけの金額を稼いでおかないと、いつまでたっても引退できないことになる。

なので、貯金に関しても、自己投資や旅行などに使う「短期貯金」とは別に、引退後に使うための資金をつくる必要がある。

当然会社員の人も老後資金は貯めているわけだが、退職金と厚生年金の上に乗っかる金額を準備する形だ。

いっぽうフリーの人間は、国民年金だけの人は国民年金以外には何も保障がない状態になってしまう。

その分を準備しておかないと、老後に困ったことになるだろう。

 

 

 

貯金なくして投資なし

老後の資金など長期的な資産については、現預金で貯めることにこだわる必要は全然ないと思っている。

むしろ投資することで金融資産を殖やしていく考え方の方が効果的だろう。

でも、投資するためには、まずは「タネ銭」となる現金がなければお話しにならない。

毎月入ってきたお金を全部使ってしまっていたら、投資も貯金もできないことになる。

たくさん稼ぐことはもちろん大切なのだが、青天井で稼げるとは限らない。

毎月決まって出ていくお金、つまり固定費を見直して減らすことが大切だ。

固定費を減らすことで、同じ稼ぎでも貯金に回せる金額を増やせるようにする。

コツコツとまずは現預金を増やすことで、投資ができる余裕資金を持てるように体質改善をする。

余分なモノは持たないという生き方が、お金の面でも生きてくるのではないだろうか。

 

 

 

精神安定のための貯金

フリーになると収入も支出も安定しない。

ジェットコースターに毎月乗っているみたいな気分が延々と続く。

どんどん上っているときは気分が良いが、そこから急転直下地面に向かって高速で突き進まれると生きた心地がしない。

そんなときに「安全弁」としてふだん絶対手を付けない貯金があれば、精神的に大きな安心につながる。

僕はもともと楽観的な人間でお金に関しても「なんとかなるさ」と適当に生きてきた人間だった。

でも、フリーできちっと生きていくには、人に迷惑を掛けないことがとっても大切だ。

お金の面で人に迷惑を掛けるのは、信用問題という意味でも人間関係という意味でも、最悪のことになるだろう。

幸い3年間はそういう事態は回避してやってこられたが、今後もそういう危機がないとも限らない。

あと、お金に関する心配があると、創作意欲や成果物のクオリティーにも影響が出る。

精神の安定のためにも、コツコツ貯金をしていくことが本当に大切だと改めて感じている。

 

 

 

まとめ

今年2014年は、「お金について学ぶ」と決め、お金に関する本を多めに読んでいる。

どの本にも絶対書かれていることは、「お金を貯めるには、『収入を増やして』『支出を減らす』こと」。

そしてもう一つ、「入ってきた額以上を使わないこと」。

これもイヤというほど書かれている。

これらは「当たり前」のことだと思うだろう。僕だってそう思う。

しかし、この当たり前のことは、知っているだけではダメなのだ。実践していかなければ意味がない。

「稼ぐ力と貯める力はまったく別」という言葉がとても心に響いている。

 

 

フリーとは、良くも悪くも「全部自分でやる」立場である。

リミッターがある自動車は、高速道路で180km以上出ないようになっている。

運転していてつまらないかもしれないが、安全のためには有効な仕組みだ。

いっぽう、リミッターがない自動車は、200kmでも250kmでも出すことができる。

ぶっ飛ばしたときは快感かもしれないが、その分事故のリスクを自分で負うのだ。

壁に激突して自分だけが死ぬならいい。でも、その時に誰かを巻き添えにしてはいけない。

フリーでやっていくということは、リミッターを切ったスポーツカーに乗って高速道を運転しているようなものだ。

快感(お金)もダイレクトに入ってくるが、事故というリスクも直接自分に振りかかってくる。

だからこそ、人生デザインの中に、お金のデザインもしっかり組み込まないと、誰も助けてくれないのだ。

そんなことを考える、フリー4年目の春です。

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