心・心理・あり方書評

時間と空間を操る 「量子力学的」習慣術

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村松大輔さん著、「時間と空間を操る 「量子力学的」習慣術」という本を読んだのでご紹介します。

こんにちは。ビジネス書作家・ブロガー・心理カウンセラーの立花岳志です。

当ブログでは、皆さんが人生をより自由に、より美しく、より楽しく生きるための情報やメッセージをシェアしています。

学び進化することも、より楽しい人生の構成要素の一つと僕は考えています。

学ぶために読書をし、読んだ本を紹介することも、このブログのメインコンテンツの一つ。

村松大輔さんのご著書は、以前「「自分発振」で願いをかなえる方法」を読み、感銘を受けました。

今回新刊が出ていることをSNSで知り、さっそく購入して読んでみました。

量子力学という難解な分野を、平易な言葉でまとめられており、非常に良い内容と感じました。

さっそくご紹介しましょう。

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我々の身体も意識も「素粒子」でできている

本書の冒頭では、量子力学とはどんな学問なのかの説明がある。

著者の村松さんは、量子力学を「「目に見えないほど小さい世界」を解明するための学問」と定義している。

量子力学的には、我々人間を含むすべての物質は量子力学的にはごく小さな粒でできている。

もちろん小さすぎて我々はその「粒」を肉眼で確認することはできない。

人間の肉体は、37兆個もの細胞が集まってできているという。

その細胞一つ一つの中には「分子」というさらに小さい粒があり、分子はさらに「原子」というもっと小さい粒の集まりになる。

原子には酸素、水素、炭素、窒素、カルシウム、リン、カリウムなどがある。

それら膨大な数の原子が集まって分子となり、さらに膨大な数の分子が集まって細胞が構成され、それら細胞が37兆個集まって人間の身体が作られている。

そして原子の中は、「陽子(ようし)」と「中性子」からなる「原子核」があり、その周りを「電子」が飛び回っている。

村松さんは以下のように説明している。以下引用する。

「一つの「原子」が東京ドームくらいの大きさだとすると、「原子核」(陽子と中性子)はその真ん中に置かれたビー玉くらいのサイズ、「電子」はもっと小さい玉で、それが消えたり現れたりしながら、自由に飛び回っている」。

さらに、陽子と中性子の中に「クオーク」がある。

この「クオーク」と「電子」が物質の中でもっとも小さな粒で、これを「素粒子」と呼ぶ。

素粒子には17種類あるが、原子の中にあるのは「クオーク」「電子」「フォトン」の3種類。

東京ドームのような広い原子の中にビー玉くらいのサイズの原子核があり、その中を電子が飛び回っている。

つまり我々の身体は量子力学的に見れば、スカスカの空間だらけということになる。

すべてのエネルギー源 「ゼロポイントフィールド」

素粒子の世界は、我々の常識とは異なる「非常識な世界」と村松さんは解説している。

素粒子の世界には時間、そして場所という概念がない。

つまり、「今、ここ」にいた素粒子が、同時に別の場所にいるということもあるし、次の瞬間に過去にいるということもあるのだという。

そして素粒子の中でも「光の素粒子」と呼ばれる「フォトン」の動きを知ることで、我々は奇跡を起こすことができるのだと村松さんは強調している。

我々の肉体は素粒子でできているが、原子の中はスカスカの空洞である。

ただし、その空洞は、何もないのにエネルギーに満ちみちているという。

そのエネルギーに満ちた場を「ゼロポイントフィールド」と呼ぶ。

ゼロポイントフィールドは「エネルギーの場」で、そこからフォトンや電子、クオークなどの素粒子が生み出される。

村松さんは以下のように説明している。

「つまり、ゼロポイントフィールドは素粒子の発生源であり、すべての物質の源でなのです。

ゼロポイントフィールドは、私たちをつくっている原子の中に広がっています。いっぽうで、宇宙のすべてにも広がっています。

ちょっと理解しづらいと思いますが、これが「量子力学の世界」です」

僕らの意識や感情は「フォトン」でできている!

量子力学的には我々の意識や感情は「フォトン」という素粒子でできているという。

たとえば我々が「うれしい!」と思うと、我々の中で「うれしいフォトン」が飛び交い、「不安だ!」と思うと「不安フォトン」が飛び交うのだ。

フォトンは「粒」でもあり「波」でもあるため、うれしい時は「うれしいフォトンの粒」と「うれしいフォトンの波」が同時に出る。

発生する「粒」や「波」は周囲にも影響を与える。

たとえば、すごく嬉しそうにしている人とすれ違っただけで、その気持ちがこちらにまで伝わって、嬉しい気持ちになることがある。

それは、すれ違った人の「うれしいフォトン」が僕に伝わり、それに同調してこちらまて嬉しくなっているのである。

フォトンは人だけに影響するのではなく、物質や事象すべてに対して影響を与える。

人間が高い集中力を発揮しているとき、フォトンの振動数は高くなる。

また、「うれしい!」というようなポジティブな感情のときも、振動数が高くなり、フォトンは強く濃く伝わるという。

そして、ポジティブなフォトンを放出していると、ポジティブな意識が「物質化」する。

つまり現実世界にポジティブなことが起こるようになる。

逆に、ずっとネガティブな意識でいると、ネガティブな意識が物質化して、ネガティブな現実が生まれていくことになる。

フォトンの粒の量は、「長時間思ったり、強く思ったりするほど、フォトンの粒の量が増えていく」のだという。

従って、「あなたの意識こそが物質化の発振源である」ということになる。

まとめると、我々の身体と同じように意識や感情も「フォトン」という素粒子でできている。

そして喜びや集中など、高い意識の時には高い振動数のフォトンを、ネガティブな感情のときには低い振動数のフォトンを発振する。

それらのフォトンが自分の身体、そして周囲に影響を与えて物質化し、現実を作っていく。

裏を返せば、高い振動数のフォトンを出し続けることで、我々は現実を変えていくことができるということになる。

ゼロポイントフィールドとつながって「神ってる」状態になる

量子力学的に目標を達成したり、夢を実現したりする方法は、大まかに言うと2つある。

一つは「ゼロポイントフィールドとつながること」。

そしてもう一つは「フォトンの振動数を上げること」。

まず「ゼロポイントフィールドとつながる方法」について。

ゼロポイントフィールドとは、すべてのエネルギーの源であることは説明した。

このエネルギー源とつながることで、我々はいわゆる「神ってるレベル」の達成を起こすことができるという。

本書の中で引用されている、作曲家モーツァルトの言葉を引用しよう。

「(楽譜は)私が書いたものではない。向こうから聞こえてくる曲を、ただ書き写しているだけだ」

ビートルズのジョン・レノンも同じようなことを語っている。

「僕が横になっているときにいきなり曲が『完全な形』で詩も旋律もやっくる。『曲を書く』なんて言えるかい?座っていればいきなり曲のほうで押し掛けてくるんだよ」。

これらの状態が「ゼロポイントフィールドとつながっている状態」なのだという。

そして、ゼロポイントフィールドとつながることは、決して難しいことではない。

ゼロポイントフィールドとつながるとは、スポーツの世界などで良く言われる「ゾーンに入る」と同じ状態なのだ。

「楽しい!ワクワク!」「高い集中状態」」「自分を生かす」状態でゾーンに入りやすい。

著者の村松さんが経営する塾でも、毎日のように子供たちがワクワク!楽しい!集中状態からゾーンに入っていくという。

村松さんは子供たちに「誰もがなんらかの分野で神ってるレベルになることができる」と伝えているという。

そして生徒が問題を解くたびに大きく褒め続ける。

すると生徒たちは「私も神ってるレベルになれる!」と思い始め、成績がどんどん上がるようになり、「ゼロポイントフィールドとつながった」と自覚するようになるという。

振動数を上げて想いを現実化する

意識や感情はフォトンでできていると書いた。

そしてフォトンにはある性質がある。

それは、「意識(フォトン)を向けたところの確率が1に偏る」というもの。

どういうことかを村松さんが解説している。以下引用しよう。

「たとえば、あなたが「医者になる!」と言って、そこに「意識」を向けると、「医者になる」が実現します。

ただし、あなたがどんなフォトンを出しているかが重要です。

あなたが「医者になる!」と思っても、同時に「今は遊びたいな」と思っていたら、「遊びたい自分」が実現してしまいます。

「意識を向けたところの確率が1に偏る」というところがミソです。これは逆に言うと、「意識が分散していれば実現しない」ということでもあるからです」

また、意識には自分で自覚できる「顕在意識」と自覚できない「潜在意識」があり、潜在意識の領域が圧倒的に大きい。

そのため、潜在意識が想っていることが実現することが起きやすい。

上の例では顕在意識では「医者になる!」と思っていても、潜在意識が「医者になるのは難しい」と思い込んでいる場合。

この場合潜在意識の領域の方が圧倒的に大きいため、「医者になるのは難しい」という意識が現実化してしまうというわけだ。

そのため、「医者になる」という想いを現実化するためには、強い意識を持ち続けること、そして同じ意識が飛び交う環境に身を置くことが大切になる。

また、目標を実現するためには、フォトンの「振動数」を高めていくことが大切だ。

もしあなたが自分の人生が上手くいっていないと感じるなら、あなたが今いる周波数帯から別の、より高い周波数帯にチャンネルを変えるように、シフトすることができる。

周波数を変えることは難しいことではない。

フォトンは意識なので、意識を変えるだけ周波数は変わっていく。

たとえば「どうせ無理」と想いながら働いている人は、「どうせ無理」という現実が実現する周波数帯にいる。

そのまま働き続けても、現実はすでに実現化していて、夢が叶うことはないだろう。

しかし、セミナーを受講したり本を読んだり付き合う仲間を変えたりして、「私はやれる」と本気で信じることで、その人のフォトンの周波数は上がり、「やれる」世界が現実化するのだ。

つまり、自分の意識、すなわちメンタルを整え「自分はできる」と信じること、そして自分を喜ばせることを続けることが非常に重要になる。

ほかにも、同じ想いを持つ高い周波数の人たちと共振しあうことや、高い周波数の場所に行くことなども重要。

自分の住む家、自分の部屋の環境を整えて高い周波数を維持できるようにすることも大切だ。

時間の密度を上げたり、場所の周波数を上げる方法などについては、本書に詳しいので、ぜひ熟読してみて欲しい。

あなたのメンタルの状態が人生を決める

何度か書いたとおり、メンタルとはフォトンそのものである。

常に不安に呵まれていたり、イライラしている人は、不安やイライラの周波数を生きている。

そして不安やイライラの原因が物質化して、実現してしまう。

だから人生は変わらず不安で、イライラするものであり続ける。

そんな人生から喜びの人生にシフトしたいなら、メンタルを整えることが必須である。

真っ先にやるべきことは、「自分を認めること」だ。

村松さんは37歳でうつ病を発症し、苦しい時代を過ごしたという。

そのときの様子について引用しよう。

「私のメンタル(フォトン)が「自己否定」だったので、時間も空間も「否定のフォトン」だらけになり「私を否定する環境」がつくられます。「自己否定」の波が他の人と共振し、どんどん「私を否定する環境」がつくられます。「自己否定」の波が他の人と共振し、どんどん「私を否定する出来事」を引き寄せてしまうのです。そして私はうつ病になりました」。

ごの状態からどのように脱却したのか。再び本書から引用しよう。

「無限とも思える自己否定ループから抜け出せたのは、私が自分を認め始めたからです。「自分ほめ日記」を書くうちに、私きメンタルが変わりました。

私たちは生きていることが奇跡なのだ、生きているだけで素晴らしいという思いと、「生かされていること」への感謝が湧き出てきました。

それを境にして、私の人生はウソのように好転し始めたのです」

ごのように、意識はフォトンそのものであり、自分を認めることで発するフォトンが変わり、周波数が上がっていくことで、人生は劇的に変化していくのである。

まとめ

我々の意識が現実を作り出す。

多くの自己啓発書でもいわれていることだが、量子力学的な観点からのアプローチが斬新かつ深い、素晴らしい内容だった。

自分の意識を常に良い状態に保ち、「なんでもできる」と強く思いながら、同じ思いの人達と触れ続けることで、願いは実現化していく。

ネガティブな想いを抱くことは、そのまま自己否定であることがほとんどだ。

自分を認め、自分はそもそも「神っている存在」と、ワクワク、喜びのエネルギーで自分を満たし続ける。

そして、自分の夢は必ず叶うと強く信じて行動し続けることで、未来は大きく変わるだろう。

自分のメンタルの状態をいかに健全に保つかを、これからは強く意識して、自分を認めながら夢に向かって邁進しようと思う。

難解な量子力学を我々の生活レベルで解説してくれた素晴らしい一冊。

オススメです!!!

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