心・心理・あり方書評

決めた未来しか実現しない by 本田健

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本田健さんの新刊「決めた未来しか実現しない」を読んだ。

この本はとても観念的な本である。

恐らく2年前の僕だったら、読んでもほとんど内容を理解することができなかったのではないかと思う。

今だからこそ、とても深く腑に落ちて滲み渡る、そんな本だった。

自己探求をある程度進めてきている人にとっては、非常に説得力がある内容。

さっそく紹介しよう。

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決めた未来しか実現しない by 本田健

時間は未来から現在に向かって流れる

多くの人が、時間は過去から現在へ、そして現在から未来へと流れていると信じて生きている。

しかし、これは逆なのだ。

時間は未来から現在に流れ込んできているのだ。

このことは、先日書評を書いた久瑠あさ美さんのご著書にも、まったく同じことが書かれていた。

過去の経験や知識などの蓄積が自分を作り、その自分が未来に向かう。

そう信じていると、今までの延長線上の未来しか描くことができない。

「一昨日も昨日もこんな感じだったから、明日もこんなもんだろう」というように。

しかし、未来から現在に時間が流れ込んでくると思えば、僕たちは過去の呪縛から完全に自由になれる。

そもそも時間というのは、人間が作り出した「考え方」であり、実態はない。

ネコも犬も時間なんてものは一切気にせず生きている。

だから、僕たちに必要なことは、「時間は未来から現在に向かって流れる」と「信じる」ことだけだ。

そうすると、僕たちは過去の呪縛から完全に自由になれる。

未来は突然出現してもいい。

そう思うことから始めよう。

 

自分が進む未来は自分で決められる

自分の夢や野望を叶えたいなら、自分でその未来を「決める」こと。

「こうなっていたい」という自分の姿を、ありありと思い浮かべ、そして決める。

それがとても大切だ。

本田健さんはこう書いている。

「十年後は、ヨーロッパに住みたい」「五年後には、自分の会社を持ちたい」「三年後には結婚していたい」「四年後には、セミナー講師になりたい」……。

そういったことを、いま決めるのです。決めることが、人生を動かしていきます。

なぜ決めることが大切か。

それは、時間は未来から現在に向かって流れてくるからだ。

すでにある未来、無数の未来から、自分が進みたい、なりたい自分の未来を選び、それをすくい取るのだ。

「何の努力もすることなく、ただ選ぶ」

これが、なりたい自分、やりたいことを実現する、最良の方法なのだ。

 

決めた未来に向かって進む許可を自分に与えよう

自分が決めた未来を実現するのを阻むもの。

それは、「過去からのシナリオ」に基づく、否定的な観念だ。

「自分には〜できない」「自分には〜は難しい」「もう年だし」「才能もないし」

これらは事実ではなく、あなりの中にある、否定的な「観念」だ。これをビリーフとも言う。

この否定的な観念が心に深く根ざしていると、願望達成を邪魔するだけでなく、「否定的な観念が現実を呼び込んでしまう」ことにもある。

本田健さんはこのように書いている。

「自分にはたいした才能はない」という観念は、「まだ準備ができていない」「もう一つ資格を取ってからにしよう」など、まるで「才能がない」ことを証明するかのように、行動を先延ばしにする理由をいくつも生み出します。

この否定的な観念を抱えたままでは、僕たちは描いた未来に向かって進むことも、自由に夢を描くこともできない。

否定的観念を癒すには、自分と向き合ってこの観念を取り除くしかないのだが、これは自分一人の独力では難しいと僕は思っている。

以下、本の内容から脱線するが、紹介しておこう。

否定的な思い込み、観念、ビリーフを解放して、自分の夢に向かって進みたい人は、カウンセラー、セラピストの力を借りて、自己探求していくことをおすすめする。

僕の妻、大塚彩子がまさにビリーフ解放のスペシャリストとして活動しているので、興味がある方はどうぞ。

人生に「次元上昇」を起こそう

人生のステージをするすると上がっていく人。

いつまでたってもパっとしないままの人生を送っている人。

その違いは、人生に「次元上昇」を起こせるかどうかによって、起こる。

次元上昇とは、まるでエレベーターに乗っているかのように、人生に「さなぎが蝶になるような劇的な変化」が起きることを言う。

次元上昇を起こすためには、今までと生活を変える必要がある。

今までにいたことがない次元に行くのだから、怖いことがたくさんある。

だから、多くの人は、次元上昇を怖がってしまい、立ち止まってしまう。

でも、ここが肝心で、その怖い世界に飛び込むことで、確実に人生のステージは大きく上がる。

僕自身、この本を読むまで次元上昇という言葉は知らなかったが、人生を劇的に変えるために、いくつもの「次元上昇チャレンジ」をしてきた。

たとえばこんなことだ。

  • 40歳を過ぎて会社を辞めて独立する
  • 本を6冊出版する
  • 受講料15万円の講座を企画して開催する
  • 家賃が2倍以上に上がる場所に引っ越す
  • 受講料が60万円以上する講座に申し込む
  • 逃げたしたいほど向き合いたくない自己探求の講座に飛び込む

これら一つ一つは、とにかく怖くて不安で気分が悪くなるくらいのことだった。

でも、それらを一つ一つクリアしていくことで、着実に人生の景色が変わり、未来が自分のものへと近づいてきた。

次元上昇を起こすためのスイッチは、「ワクワク」と「怖い」だ。

理屈で考えるのではなく、損得で選ぶのではなく、とにかくワクワクするか、怖くて仕方がないこと。

その中に、次元上昇のエレベーターのキーが隠されている可能性が高い。

あなたの次元上昇のキーは、どこに隠されているだろうか。

 

まとめ

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本田健さんは、普段著書の中であまり自分のことを書かない作家だ。

でもこの本は、その性質からして、いかに健さんが未来を描いて実現してきたかが書かれていて、非常に興味深い。

累計700万部という、日本人でも破格のベストセラー作家、本田健さんが、いかに「出現」したのかが、手に取るように分かる。

無名だった健さんが、どんな未来を描き、それを実現し、そしていまどんな未来に向かってさらに進んでいるのか。

読んでいるだけで、とてつもなくワクワクしてくる。

僕も過去のシナリオから自由になったので、どんどん未来を描いて生きていきたい。

「決めた未来しか実現しない」は素晴らしい本で、この書評ではスペースの都合でごくごく一部しか紹介できていない。

ぜひ実際にこの本を手に取って読んでみて欲しい。

新年にぴったりの、素晴らしい一冊だった。

本田健さん、「決めた未来しか実現しない」、最高です!

オススメ!!

 

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