語学・資格・学び書評

最初からていねいに学ぶ 1分間九星気学入門 by 石井貴士 〜 気学の全体像を掴む入門書!! [書評]

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石井貴士さん著「最初からていねいに学ぶ 1分間九星気学入門」を読んだのでご紹介。

2018年まで占いの類いは一切見ず、むしろ逆に「運気は自分で切り開くもの」くらいに思って生きてきた。

しかし、2018年に起こった様々なことを経験し、そんな悠長なことは言っていられないと感じた。

そして、皮肉にも、2019年の元旦に、友達のFacebookの書き込みで、2018年の僕の星「四緑木星」が大凶だったことを知る。

その投稿で俄然気学に興味を持った僕は、まずは入門書を読もうということでネット検索し、この本を見つけた。

複数の気学に詳しい人の話しだと、九星気学は10人師匠がいると10通りのやり方と解釈があるそうで、一冊の本ですべての解釈が網羅されるわけはないという前提で読んだ。

さっそく紹介しよう。

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最初からていねいに学ぶ 1分間九星気学入門 by 石井貴士 〜 気学の全体像を掴む入門書!! [書評]

この本の内容が全部マスターできると他人の鑑定までできるようになる

この本は「1分間九星気学入門」と書かれているが、かなり難易度が高いと僕には感じられた。

その理由は、暗記すべきポイントがとても多く、それを「憶えてください」と説明されるからだ。

この本に書かれていることをすべて暗記し、マスターすると、九星気学の専門家になれる。

九星気学は9つの星を本命星として分類している。

僕の場合は本命星が四緑木星だが、さらに同じ四緑木星でも生まれた月によって「月命星」があって、要は9 x 12の分類がある。

さらに、後でも書くが、「傾斜法」という手法があり、これは9つの宮を算出する手法なのだが、それらを全部記憶していく必要がある。

これらを全部使いこなすためには、「八卦」とか「五行」とか「十干」とか「十二支」とかを、丸暗記していないといけないのだ。

これは正直大変なことだと思ったが、今はどうやらiPhoneアプリなどを活用することで、難解な仕組みを一つ一つ記憶しなくて活用できる部分も多いようだ。

あと吉方位を出す際も、かなり難易度が高い知識がないと出せないと思ったが、いまはiPhoneアプリなどで簡単に日、月、年の吉方位が出せて便利だ。

いずれにしても、この本に書いてあることを全部憶えないと九星気学が理解できないわけではない。

要は、気学の専門の鑑定士のところに行けば、このバックグラウンドを持った鑑定士が一人ひとりの本命星や月命星、それに傾斜法などを駆使して鑑定してくれる。

逆にいうと、この本に書いてあることを全部暗記してマスターすれば、他人の本命星、月命星、傾斜法などが全部算出でき、さらにその人の吉方位も見られるようになる。

つまり、鑑定士になれてしまうレベルのことが書かれていると思うと良いだろう。

気学発生の歴史通りに学ばないとマスターできない

この本は、「四緑木星のあなたの今年の運気はこうです」というようなことを書いている占い本ではない。

九星気学を使いこなし、自分のことはもちろん、他人のことも鑑定できるようになろう、というスタンスの本だ。

なので、そのスタンスからすると、気学の歴史から学び、八卦や五行、十干などをきちんと理解しておかないと、気学がマスターできない。

そしてそれはそのまま、気学発生の歴史を、その順で学ぶということを意味する。

そして、記憶べき点がとても多く、それは丸暗記するしかないので、難易度が高い。

もし「自分の今年の運気を知りたい」とか、「あの人との相性を知りたい」という程度の目的ならば、この本ではなく気学の運勢を書いた本が出ているし、鑑定士に鑑定してもらった方が手っ取り早いだろう。

この本はその手の本ではなく、アカデミックな観点から気学を網羅的に学び、さらにマスターして使いこなせるようになろう、というマニアックな本なのだ。

「傾斜法」と「吉方位取り」が最重要

本書によると、九星気学のもっとも重要な奥義が、「傾斜法」と「吉方位取り」で、特に吉方位取りが最重要と位置づけられている。

で、傾斜法は何に使うかというと、細かい性格診断と相手との相性診断に使えるのだそう。

傾斜法には9つの宮があり、その宮にが持つ性質についての説明と、その算出方法が書かれている。

これも「全部暗記せよ」とのことなのだが、今はアプリやWebで簡単に算出してくれるようになっているので、暗記の必要はないだろう。

で、残念なのは、傾斜法の算出法と使い方、それぞれの宮の性質については書かれているが、他の部分と一緒で、「2019年のあなたは」というようなことは書かれていない。

あくまでもアカデミックな観点から傾斜法の概要と算出の仕方が説明されているだけだ。

また、吉方位についてもスタンスは同じ。

吉方位の意味と算出方法、さらにするべきことが書かれている。

ただ非常に気になるのが、本書では最大吉方位についての説明と、するべきこととして「最大吉方位への引っ越しをせよ」ということしか書かれていないこと。

僕の周囲では、毎日の活動に方位取りを採り入れて積極的に吉方位にちょっと出かけたり、旅をしたりという活動をしている人が複数見られる。

ところが、この本では「日常的な吉方位取り」や「方位取りの旅行」についての記載はまったくない。

ただ「最大吉方位に、もっとも相応しい日に引っ越しをせよ」ということしか書かれていない。

恐らく吉方位については、もっとも大切なのが最大吉方位に向けて転居することなのだろう。

それは分かるのだが、多く人がやっている方位取りについて、記載すらなかったのはちょっと拍子抜けだった。

ある意味一番知りたいことが書かれていなかったので、正直残念だった。

この点については、別の形で知識を補って活用できるようにしたいと思っている。

まとめ

非常に良くまとまっている本で、入門書というよりは実践ガイドという感じの本だ。

この本で九星気学の何たるかをしっかり掴んだ上で、自分の今年の運気や吉方位などを把握し、日々の生活に活かしていくと良いのだろう。

ただ、本文に書いたとおり、吉方位取りについては、最大吉方位への特定の日の引っ越しのことしか書いておらず、物足りない内容だ。

そのあたりまで網羅してあったら完璧だったのにな、と思った。

いずれにしても、九星気学の学びを深めていく過程で、何度も読み返すことになる一冊だろう。

部分的に物足りない箇所はあるものの、オススメです!!

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