時代・未来予測書評

なぜ春はこない? by 神田昌典 & 來夢 〜 「春夏秋冬理論」の入門書!12年サイクルを知ると人生もビジネスも上手くいく!!

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神田昌典さん著、來夢さん監修の「新装版 なぜ春はこない?」という本を読んだのでご紹介。

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この「なぜ春はこない?」は、神田さんと來夢が開発したバイオリズムと未来予測、要は占いの手法「春夏秋冬理論」について書かれた本だ。

僕は2019年に初めて「春夏秋冬理論」の存在を知った。

それまでの僕は占いやバイオリズムなどは一切気にかけない人間だった。

「人生は自分の力で切り開くものだ」くらいに思っていた。

しかし、2018年に自分ではコントロールできないと感じるような大きな出来事が立て続けに起こり、自分の運気が気になるようになった。

そのタイミングでこの本を読み「春夏秋冬理論」と自分の運気を照合したところ、怖いぐらいに一致していたのだ。

そして2019年から4年経った今も、しっかり春夏秋冬理論のバイオリズムの通りに物事が進んでいると感じている。

2019年は僕にとって「冬1年目」、そして今年2023年は「春2年目」にあたる。

このタイミングで本書を再読したいと思い手に取った。

さっそく紹介しよう。

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仕事も人生も12年周期の「成長カーブ」で考える

「人生山あり谷あり」と良く言うが、この山と谷が、ある一定の周期性を持って訪れているのではないか。

著者の神田昌典さんはその仮説を立て、自分の人生を検証していったところ、あるサイクルに気付くことになった。

それが、この本のテーマである「春夏秋冬理論」である。

もともと経営コンサルタントである神田昌典さんは、ビジネスにおける商品ライフサイクルや会社の成長に関する研究が専門である。

商品やサービスの成長カーブというのは、「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退」からなり、面白いのがそれぞれの期の長さはだいたい一定である、という点。

つまり、すごい勢いで成長した商品やサービスは成熟期に突入するのも早く、衰退するのも早い。

いっぽうじっくり時間をかけて導入された商品は、成長期もゆっくりで、その後の成熟期もじわじわというふうに、ライフサイクルがぐっと長くなるのだ。

いずれにしても、この商品の成長カーブを逆に回転させることはできない。

衰退期に入っている商品にどんなに広告を打っても効果はないし、逆に成長期の絶頂の段階においては、とにかく売りまくるのが最高の手法となる。

そして神田さんは、この成長カーブとサイクルが、人間の人生にも当てはまることに気付き、そのサイクルを12年であると結論づけた。

春、夏、秋、冬、それぞれが3年で、12年でワンサイクルという周期を持っている。

人それぞれ持っている季節は生年月日によって異なり、僕は2019年は「冬1年目」だったが、別の人は夏の3年目、というように、季節は人それぞれになる。

また、一年12ヶ月も3月ごとに季節が巡っているという考え方をしている。

この記事を書いている2023年6月は、僕にとっては「春2年目の夏2ヶ月目」ということになる。

また、生年月日ごとに生まれた季節があり、生まれた季節ごとに持っている強みや特性が異なる。

僕の生まれた季節は「秋」であり、公式判定サイトでは秋生まれの人の特質は以下のように定義されている。

秋生まれの人は、無限大なる可能性と叡智のもと、自己を解き放ち、寛大で、霊的な創造をする、あるがまま自由な知恵ある愚者である。

周囲に思いやりを振りまきながら、ただ独り、何ものにもとらわれず、真実の楽しさを求める使命を果たすため、人生を旅する癒し人である。」

この本が書かれた2003年の時点では、一人ひとりが自分の季節を正確に知る術はなく、年表を作って自分の人生を振り返り推測することが推奨されていた。

それが2023年現在はネットの発達により「春夏秋冬理論 判定サイト」にて、生年月日を入力することで自分の季節を知ることができる。

公式判定サイトはこちら。

春夏秋冬季節判定

3年ごとの「春夏秋冬」の意味

春夏秋冬理論における、それぞれの季節には意味がある。

その季節に相応しい行動を取っていくことで、人生や仕事の波に乗ることができ、人生をより良いものにできる。

いっぽう、季節外れなことをたくさんしてしまうと、大きく人生に躓いたり、病気になったり死んでしまうことだってある。

それぞれの季節の意味と我々がするべきことを簡単に見てみよう。

冬は新しい12年のライフサイクルのスタートの3年間である。

冬1年目から新しい12年が始まる。

春夏秋冬理論の季節は日本の四季と同じ様相であると考えると分かりやすい。

冬は寒くて陽が短く、多くの作物は育たず、花も咲かない。

冬の時期はリセットの時期、そして次の春に向けて力を貯める時期でもある。

パワーは出ず、物事はなかなか上手くいかない。

同じ冬でも僕の経験では1年目は完全リセット、2年目が真冬、そして3年目は試行錯誤・胎動という感じ。

冬は新しいことを始める時期で、試行錯誤だったり、種まきだったり、着想といったことが多く起きる。

また、パートナーシップが新しくスタートしたり、新しいビジネスを始めるのにも良い時期。

とにかく前に進むというよりは、今までの12年を振り返り反省し、新しい舵を切る、整理の段階。

体調面でも、ガンガン外に出るよりも、しっかり整えて春に向け備える時期になる。

この時期は「上手くいかなくて当たり前」「冬ごもりの時期だからじっとしていよう」くらいで丁度良い。

私は冬1年目に知人に「ゲラゲラ笑って寝てろ」とアドバイスを受けたが、その通りの時期なのだ。

ただし種まき、試行錯誤はしておいた方が春に芽が出やすくなる。

春は、冬に行った種まきや試行錯誤の成果が出始め、ものごとが加速し始める時期。

試行錯誤の結果、取捨選択がされ、残るものが新しい可能性として大きく花を開き始める。

心身のエネルギーレベルも上がり、忙しくなり、人も集まってくるようになる。

まさに日本の季節でいう春である。

春1年目は3月くらいのイメージ、梅や桜が咲いて気温が上がってくる。

春2年目は4月くらい。新芽が吹いて爽やかな気候。

そして春3年目は5月という感じ。カラッとした初夏の陽気。

このタイミングで自分のビジネスやライフスタイルを加速させ、どんどん拡大させていくことで、夏に大きな成果を得ることができるようになる。

なので、春のこの時期は攻める時期で、どんどん時間やお金を投入して、勢いをつけていくことが大切になる。

夏は勢いがあってガンガン攻められる時期で、ビジネスにおいては「売って売ってうりまくる」時期になる。

何をやっても上手くいくし、人気もあってイケイケの状態になるが、ここで非常に重要なポイントがある。

それは、夏の2年目を境に、周期は「どんどん暑くなっていく」冬から夏へのサイクルから、「どんどん寒くなっていく」夏から冬の時期へと転換することだ。

実際の季節の場合はカレンダーも天気予報もある。洋服メーカーなどが先回りしてセールをしたり、次のシーズンの洋服を売り始めたりするので、次の季節が目に見える。

しかし、人生やビジネスにおいては、この季節の転換点がなかなか見えにくいのだ。

なので、夏が終わって秋へと向かうのに、春から夏に上手くいったことをさらに拡大しようとしたりして、アクセルをさらに踏み込んでしまう。

夏の盛りの一番上手く行っているときに、秋から冬に向けての方向転換をしておくことが、収穫の時期でもありながら、一番大きな波乱が起きやすい秋への、大きな備えになるのだ。

僕にとって前回の夏は2013年〜2015年で、まさに真夏だったと感じる。

2013年に文京区小日向から元麻布に引っ越して2 daysワークショップを始めて売上が大きくアップ。

2014年には2冊の本を出し会社を作って法人化、ツナゲルアカデミーというサロンを作った。

2015年夏3年目に六本木に自宅兼セミナールームを開設して連続講座を拡大していった。

この時期は本当に勢いがついてしまい、全国を飛び回る生活となり、売上も絶好調だった。

秋の時期は収穫の時期でもあるが、「悲劇」の時期、予想外のことが起こる時期でもある。

秋の前半はとにかく売上が上がる。黄金の収穫期である。

ところが実際の季節を見れば分かるが、実っているリンゴを全部収穫したあとは、木は丸裸になってしまい、もう収穫するものはなくなってしまう。

街には木枯らしが吹き、世の中は冬へと向かっていく。

晩秋の時期にはこれまでの12年間にやってきたことの総決算が行われるため、良くも悪くも大転換が起こってくることが多い。

夏の間はイケイケなので、多少上手くいっていないことがあっても、目を背けて上手く行っていることだけやっていれば何とでもなった。

しかし、秋の後半になって勢いが落ちてくると、放置していた問題、直視してこなかった課題がクローズアップされてくる。

そして、その課題こそが12年間でやり残してしまい、次の12年で克服すべきテーマになってくることもある。

それなので、秋の時期に大きな課題が出てくることは、むしろ「波に乗っている」という意味で、良いことと捉えよう。

ところが予想外の出来事を否定したり、そこから逃げようとすると、思考停止してしまい、その課題に正面から取り組むことができない。

そうなってしまうと、次の12年もまた同じ課題を抱えたままスタートし、また同じ問題が浮き彫りになるという、繰り返しをしてしまう。

秋の過ごし方はとても大切で、秋をどのように総括するかによって、次の12年のスタートの冬の試行錯誤のテーマが変わってくるのだ。

僕の前回の秋を見ると、秋1年目の2016年に六本木と鎌倉のデュアルライフをスタート。

翌2017年にはアルファロメオの車を買い、夏からはポリアモリー(複数恋愛制)をスタートして公表。

2018年には7冊目の本が出て夏までは売上も絶好調だったが、秋3年目の後半にまさに「悲劇」が続けて起こり、12年間の総決算として離婚という幕切れがやってくることになった。

そして冬1年目のコンビ解散せと続いていく。

まさに12年サイクルをそのまま体現したようなバイオリズムだった。

春夏秋冬を人生の羅針盤にしよう

上でご紹介した來夢さんのWebサイトで、自分の今の季節を知り、そこから遡って、自分年表を作ってみよう。

僕は生まれた年から現在まで、そしてここから先66歳までの年表を作った。

西暦の年と自分の年齢、その年の自分の季節、さらにその年に起こったことを年表に入力していったのだ。

すると、自分の好調だったとき、不調だったときのできごとが、見事に季節と一致していた。

今回の冬の3年間(2019年〜2021年)は後半2年はコロナもあって僕にとっては苦しい時期であった。

古いビジネスモデルは前回の12年でリセットされ、新しいビジネスモデルを構築しようと試行錯誤していた3年間だった。

この3年を前向きに乗り越えられたのは、「冬の次には春が、そして春の次には夏が来る」と分かっていたからだ。

もしこのサイクルを知らなかったら、僕は自分に絶望して人生を投げてしまったかもしれない。

冬の3年間が終わり、春1年目だった去年2022年に僕は「起業メンタル大全」を出版。

また春2年目となる今年「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」を出版し、ビジネスモデルの再構築に向けイメージが整いつつある。

春2年目は、冬の3年間とはまったく違う景色が見えるようになってきている。

これからの春とそして夏の3年間を、気持ち良く生きて、次の黄金の秋を楽しみにしつつ、次回こそは冬にしっかり備えたい。

まとめ

春夏秋冬理論を知ったことは、僕の人生において非常に大きな出来事だった。

このサイクルと自分の人生の一致感が半端なく、まさに人生の羅針盤を手に入れた感覚を持ち続けている。

今回この本を久し振りに読み返したが、毎年再読した方が良いと感じた。

波は高いときも低いときもあり、それは良い悪いではなく、バイオリズムである。

冬にリンゴが実らないことは悪いことではなく、当たり前のことなのだ。

人生の波に乗るための必読書。

超オススメです!!

次ページに2019年2月に書いた、当時の書評を残しておくので興味がある方はそちらもどうぞ。

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