すごいタイトル㊙法則

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コピーライターの川上徹也さん著、「すごいタイトル㊙法則」という本を読んだのでご紹介。

本でも映画でもドラマでも、タイトルは非常に重要な役割を持つ。

本編を見たり読んだりする前に、我々はタイトルを見て全体像をイメージする。

どんなに中身が良くてもタイトルが悪ければ、そもそも見ようという気にならない。

僕自身本やブログで仕事をしているので、タイトルの重要性を再認識し、タイトル作りのセンスを磨きたくて本書を手に取った。

さっそく紹介しよう。

1億総クリエイター時代は誰もが「タイトル力」が必要

一昔前までは、「タイトル力」は限られた一部のクリエイターだけに必要だった。

しかし、今や誰もがコンテンツで稼げる「1億総クリエイター時代」である。

仕事で作る企画書・提案書・プレゼン資料・プレスリリース、その他さまざまな制作物においてタイトルは重要な役割を果たす。

また、ブログやYouTube動画、それにセミナーなどのコンテンツにおいては、タイトルが担う重要度はさらに高い。

どんなにコンテンツが良くてもタイトルが悪ければ総合評価は0点になってしまう場合もあるのだ。

逆に歴史に残る名作の多くは、コンテンツはもちろんだがタイトルも素晴らしいことが多い。

誰もが自分のコンテンツでビジネスができる時代となった今、タイトル力はすべての人に必要な力となったのだ。

本書では、「すごい」タイトルがどのような法則性を持つのかを分析、13の法則に分類して解説している。

これらの法則を知ってタイトルを考えれば、多くの人に刺さるタイトルを作ることができるようになるだろう。

言葉の化学反応 「いちご大福」の法則

本書で紹介している「すごいタイトル」13の法則のうち、この記事では2つの法則を紹介する。

最初に紹介するのが「いちご大福」の法則だ。

いちご大福は今でこそポピュラーな存在だが、1980年代に最初に登場した時は多くの人々に衝撃を与えた。

いちごと大福はまったく異質なものであり、誰も思い付かなかった組み合わせなのに美味しいことが衝撃となって日本中に広がっていった。

著者の川上さんは、いちご大福のように、前半と後半でまったく異なったモノやコトを組み合わせることで化学反応を起こしたすごいタイトルを、「いちご大福」の法則と名付けている。

「いちご大福」の法則のタイトル例としては、書籍では「嫌われる勇気」」「下町ロケット」「ホームレス中学生」など、

映画やテレビ番組では「セーラー服と機関銃」「美女と野獣」「題名のない音楽会」など、

楽曲名では「残酷な天使のテーゼ」「丸の内サディスティック」「勝手に震度バット」などが挙げられている。

このような形で列挙されたタイトルを見ると、確かに前半と後半がまったく異質であることが新鮮な違和感となって心に響いていることが分かる。

本書では椎名林檎さんがタイトルの組み合わせの天才であると紹介している。

確かにアルバム名「無罪モラトリアム」「勝訴ストリップ」、シングル名の「シドと白昼夢」「月に負け犬」など、「いちご大福」の法則を駆使したものも多い。

ただ異質のものを組み合わせれば良いのではなく、2つの単語が化学反応を起こす狙いとセンスが必要になる。

言葉を重ね合わせて印象深くする 「の」の法則

日本が誇るアニメーション制作外車「スタジオジブリ」のヒット作には、ある法則がある。

それが「の」の法則だ。

宮崎駿監督の映画タイトルには、必ずひらがなの「の」が使われているのだ。

「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「魔女の宅配便」「天空の城ラピュタ」などなど。

このような形で、「○○の××」という形で二つの言葉を繋ぐのが「の」の法則だ。

従ってジブリ映画の「もののけ姫」は、「の」という文字は入っているが、「の」の法則には含まれない。

改めてヒット作のタイトルを見てみると、「の」の法則が使われているものが非常に多いことに気づく。

「巨人の星」「あしたのジョー」「鬼滅の刃」「アナと雪の女王」「君の名は」「天気の子」などなど。

本書では過去もっとも売れた教養新書を紹介している。

それは2003年に発行された養老孟司氏著の「バカの壁」で、450万部も売れたという。

このタイトルは、「の」の法則であると同時に、「いちご大福」の法則も組み合わさっており、見事な化学反応が起きた事例である。

王道タイトルの裏側

本書では大ヒット作となったタイトルの裏側の紹介もしている。

その中で僕がとても好きなのが、日本で一番売れている小説、村上春樹さんの「ノルウェイの森」のタイトル秘話だ。

「ノルウェイの森」は国内累計1000万部を突破し、世界40カ国以上で翻訳され、中国でも100万部突破の歴史的ヒット作である。

村上春樹さんはもともとドビュッシーのピアノ曲「雨の庭」をモチーフにして「雨の中の庭」というタイトルを想定して小説を書いていた。

しかし「雨の中の庭」と「ノルウェイの森」、どちらをタイトルにするか迷い、妻や周囲の人に意見を求めた。

すると読んだ人みんなが「ノルウェイの森」を推すため、出版社に原稿を渡す2日前にタイトルを「ノルウェイの森」に変更したという。

ちなみに小説のタイトルが「ノルウェイの森」になった理由は、作品の冒頭で主人公がビートルズの「ノルウェーの森」を聴くシーンが印象的だから。

しかし実はビートルズの「ノルウェーの森」という日本語タイトルは誤訳である。

英語タイトルは「Norwegian Wood」であり、普通に翻訳すれば「ノルウェー産の木材」または「ノルウェー製の家具」となる。

この曲は美しいメロディーラインとは対照的に下世話な歌詞であることが知られている。

男がナンパした女の家に行き、一晩をともにする歌だ。

この曲を作ったジョン・レノンはタイトルを「Knowing She Would」にしようとしていた。

Knowing She Wouldは、下品に訳すと「彼女がやらせてくれることは知ってたよ」となる。

しかし当時のビートルズはまだアイドルというイメージが強かったため、タイトルと歌詞を変えないとまずいという話しになった。

そこでKnowing She Wouldと語感が近いNorwegian Woodにタイトルと歌詞を変更したというのだ。

ビートルズは良く言葉遊びをするのだが、この曲も言葉遊びがそのままタイトルになったというわけ。

本書からは離れるが、別の場所で読んだエピソードではこんな話もあった。

この曲はジョンが浮気をした女性との密会をテーマにした曲だが、露骨に書くと浮気がバレてしまう。

そこでKnowing She WouldをNorwegian Woodにしたり、バスルームで眠って「やらなかった」ことにしたりして、煙に巻いて分かりにくくした、という話しだ。

いずれにしても、ビートルズの曲名が誤訳だったことが、名作のタイトルのベースとなっているというのは何とも印象的だ。

まとめ

普段何気なく触れている書籍や映画、音楽などのタイトル。

こうして「どのようにすごいタイトルは作られるのか」を分析した本を読むことで、これからタイトルへの触れ方が変わるだろう。

さらに自分が書く本やブログ記事、それに主催するセミナーのタイトルなども、この本の13の法則を活かして工夫したい。

多くの人の記憶に残るタイトルを考えるのは、大変だがやりがいのある仕事だと再認識した。

分かりやすく面白く、非常に学びとなる素敵な本でした!!

「すごいタイトル㊙法則」のチェックはこちらから!!

すごいタイトル㊙法則

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