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バズる書き方 〜 書く力が、人もお金も引き寄せる

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成毛眞さん著、「バズる書き方 〜 書く力が、人もお金も引き寄せる」という本を読んだのでご紹介しよう。

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成毛さんといえば、日本マイクロソフトの代表取締役社長だった人物。

つまり、元々はビジネスマンなわけだが、僕の中の成毛さん像は完全にベストセラー作家である。

さらにいうと、成毛さんはめちゃくちゃ面白い「Facebook職人」でもある。

僕はずっと前から成毛さんのFacebookをフォローしている。

フォローだけだとあまり表示されないため、設定を変更しトップ表示にしてなるべく多く表示されるように工夫しているほどだ。

なぜそこまでするかと言うと、成毛さんの投稿がとにかく面白いからだ。

そんな成毛さんが「バズる書き方」などという本を出したら、読まないわけにいかない。

成毛さんのFacebookのフォロワー数は、この本の帯では44,000人となっているが、2022年3月21日時点では56,723人。

本が出たのが2021年1月なので、1年ちょっとで1万2,000人以上増えている。

圧倒的フォロワー数の成毛さんから、バズる書き方を学ぼうと本書を手に取った。

さっそく紹介しよう。

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バズる文章は内容ではなく見た目が9割

本書の冒頭で明かしているが、成毛さんはFacebookへの投稿した後、20回でも30回でも、気が済むまで内容をアップデートしていく。

アップデートしていくポイントが本書で詳細に語られているが、その大半が文章の内容ではなく見た目の微調整だ。

長い文章を書く人は、パソコンで書いて投稿する人が多いだろう。

僕自身もブログやFacebookへの長文投稿はMacで執筆している。

しかし、ブログやSNS、特にSNSは圧倒的にスマホで読まれている。

読者の8割がスマホから読むのであれば、バズる文章にするためには「スマホ仕様の見栄え」が大切である。

スマホの画面が文字で真っ黒になるような投稿は好まれない。

ただの改行ではなく、一行空けで段落変えをすることで、ぐっと読みやすくなる。

また、漢字が多い文章は読みにくく、敬遠されがちである。

ひらがなにできる箇所は漢字を使わずひらがなに置き換える。

「読み易さ」→「読みやすさ」、「例えば」→「たとえば」、「落とし処を掴む」→「落としどころをつかむ」など。

また、同音異義語の変換ミス「以外と意外」、「開放と解放」や同じ表現の繰り返しなどの「書きグセ」の修正も行う。

読者がスマホで読みやすい見た目に整えることが、バズる文章には大切なのだ。

多彩な投稿の情報源

僕が成毛さんのFacebookをフォローしていて感心することの一つが、投稿のテーマの多彩さだ。

毎回予想外のテーマにつき深掘りしており、感心すると同時に刺激を受けるのだ。

どうやってそのような幅広く深い情報を仕入れているのかと不思議に思っていたのだが、本書に答えが載っていた。

成毛さんは「書くネタを思いつく必要はない」と書いている。

書くテーマを自分で探すのではなく、ユニークな人をフォローすることで、タイムラインから仕入れるというわけだ。

成毛さんはこう書いている。

「 ユニークな人というのは、たとえば特殊分野の学者や、珍しい職業の人、一風変った視点で発信し続けている人などだ」。

また、フォロー相手の性別や年齢などの属性をばらけさせることも重要。

成毛さんはこう書いている。

「 いろいろな年代、性別の人をフォローするというのはいわば、日本のミニチュア版を自分のSNS内に再現することともいえる」。

そのように多彩な人物をフォローしてタイムラインを常に面白くしておくことが、成毛さんの情報源になっているのだ。

「1行」で読ませる書き方

もう一つ僕が成毛さんのFacebook投稿で感じていたことがある。

それは一言でいうと「文章に独特のグルーヴ感がある」ということ。

成毛さんのFacebook投稿の文体は堅苦しくなく砕けていてカジュアルだ。

そして、思わず「続きを読む」をタップさせる独特のグルーヴ感がある。

まず、導入部分に関して成毛さんは「とにかく「1行目」が勝負」と書いている。

最初の1行は短く簡潔に、そして文意が明確であるべきだ。

本書には実際の成毛さんの投稿の1行目が事例として多数掲載されているので是非本書を手に取って欲しい。

中には「本当に迂闊だった」や、「あはははは。」といった始まり方もあり、実に良く工夫されている。

さらに、グルーヴ感については、「接続詞」と「一文の長さ」を意識することで生み出しているという。

「だから」「しかし」「だが」「ただし」「したがって」「しかも」「そもそも」などの接続詞をリズムを作るために使う。

「むしろ」「たしかに」「もちろん」「なにしろ」「さすがに」「ほんと(に)」といった副詞も効果的だ。

さらに長文、中文、短文を織り交ぜて文章のテンポに強弱をつける。

また、「読点(、)」をどこに打つかによっても文章のリズムは大きく変わる。

これらのスキル・テクニックを駆使して、引き込まれ、つい読んでしまうグルーヴ感のある文章が構築されていたのだ。

まとめ

成毛さんのFacebook投稿の面白さには、やはり理由があった。

文書の見た目、多彩なネタと独自の切り口、さらに引き込み、最後まで読ませる文章術。

どれも細部まで磨かれた技術に裏打ちされていたのだ。

僕自身の投稿にも採り入れたい事例がたくさん載っていた。

ぜひ実践して、僕も自分の投稿を改善していきたい。

ネット上に文章を書くすべての人にオススメの一冊でした!!

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