エッセイ日常

車椅子を3分押すだけで見える世界がまったく変わった件

エッセイ
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昨日は祖母、母、それに親戚が青山墓地に集まって、ご先祖のお墓参りをしてきた。

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▲ 「北代家」のお墓。北代というのは、祖母が立花に嫁ぐ前の旧姓。一緒に写真に写っているのは母と、祖母の亡くなった弟さんの息子さんとお孫さん。

 

 

昨日はあいにくの雨模様で、お墓参りを終えた我々は、近くでお茶でも、という話しになった。

ところが、どこに行くかが全然決まらない。

理由は祖母の車椅子。

祖母は99歳、今でも元気で、ゆっくりなら歩くことができる。

ただ、墓地などの広いところを延々と歩くのは、できるとしても時間が掛かりすぎるので、今回は車椅子の登場となった。

母も僕も車が近くに駐車できて、しかも車椅子で安全かつ簡単に入れるカフェというのを全然思い付かないのだ。

普段車椅子のことなんか考えずに生活しているので、どの店に段差があったかとか、細かいことを思い出せないのだ。

お店の中も、通路が狭すぎると車椅子が通れないんじゃないかとか考えると、もう想像力が働かなくてダメ。

とりあえず母と僕が思い付く店まで車2台で向かったが、そもそも店が満員でダメだったり、店の近くの駐車場が満車だったり、道が狭くて祖母が車から乗り降りする時間が確保できなかったりで、軒並みNG。

青山墓地を出て、3ヶ所ほど回ってダメで、もう次がダメだったら諦めようと言っていたら、赤坂見附の近くにあるサンマルクカフェが空いていた。

前に車を停めて祖母が車から降りて車椅子に乗るためのスペースも確保でき、何とか席を確保し、やっとお茶にありつけた。

 

 

車を停めてから店まで僕が祖母の車椅子を押した。

時間にしたら3分ほどだが、普段だったらまったく気にせずまたいでしまうガードレールが車椅子には越えられない。

それどころか、普段なら「平ら」に見える、横断歩道のところの、ほんの5cmほどの段差が、車椅子だとしんどい。

10メートル遠回りしても、段差がない地点まで遠回りすることになる。

店に入って祖母が椅子に座ったら、今度は車椅子を他のお客さんの邪魔にならない場所に置かないと迷惑になる。

などなど、本当に色々と、普段と違う視点で世界を視ることになり、ビックリするやら、普段の自分が健康体であることに改めて感謝するやら。

 

 

「バリアフリー」という言葉は当然知っているけれど、普段お世話になることがないと、肌感覚として言葉を理解していることにはならないんだなあ。

短い時間だったけれど、とても勉強になったし、自分の未熟さを再認識することになった。

お年寄りは本人も大変だし、周りで世話をする人も大変なんだと改めて感じた。

祖母の世話を毎日している母をもっといたわらなければと思った次第。

世の中別の「車椅子」の 話題が炎上したり沸騰したりしているけれど、敢えてそっちの話とは絡めなかったよ。あしからず( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

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