自己実現・自己啓発書評

情報は1冊のノートにまとめなさい [完全版]

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奥野宣之さん著、「情報は1冊のノートにまとめなさい [完全版]」という本を読んだのでご紹介しよう。

この本は「完全版」と書かれている通り、同じタイトルの本を全面改定したリニューアル版である。

僕は2009年に元のバージョンの方を読んでおり、書評記事も書いている。

当時書いた書評はこちら。

情報は1冊のノートにまとめなさい by 奥野宣之 [Book Review] - No Second Life

今回初めて完全版を読んだわけだが、オリジナルを読んでから12年以上経っているため、どう変わっているのかは正直覚えていない。

2009年当時はクラウドやスマホなどの性能が格段に上がっており、正直本書の推奨するすべての情報をノートに集約するという使い方には興味がない。

しかし、 アナログ情報をどのように収集するか、そして整理するかについてのノウハウがぎっしり詰まっており、非常に参考になった。

さっそく紹介しよう。

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すべての情報を1冊のノートにまとめる

本書で奥野さんが推奨しているのは「すべての情報を1冊のノートに集約する」スタイルだ。

仕事も、プライベートも、何もかも時系列にまとめていく。

手帳と違ってノートの場合、日付ごとのページの制約がないことがメリットとなる。

何でも書き込むし、新聞や雑誌の切り抜きなどもどんどん貼っていく。

映画や美術館などのチケット、チラシ広告など、とにかく気になるものは全て時系列に集約していく。

高級なノートではなく、ごく普通の100円のノートをひたすら使っていくのだ。

本書には何枚も奥野さんが実際に使ったノートの写真が掲載されている。

たくさんの切り抜きを張り込んでいるせいで、ノートは新品の時より2倍以上に膨れ上がり、電話帳のようになっている。

1冊使い終わったら当然次のノートに移行する。

使い終わったノートは、 書き込んだ期間と通し番号を振り、すべて保管する。

電話帳のような分厚いノートが何百冊も保管されている様子を想像すると、かなり壮観だろうし、場所も取るだろう。

著者の奥野さんは新聞記者出身とのことなので、取材ノートがこのような形に進化したと推測する。

ノートをアイデア出しのツールにする

奥野さんのノートの活用っぶりはかなり徹底しており、ある意味マニアックである。

とにかく目にしたこと、気になったことなどをどんどん書き込み貼り込んでいくスタイルだ。

その中で僕が特に興味を持ったのが、アイデア出しのツールとしてのノート活用である。

完成された企画を書くのではなく、断片であっても疑問であっても課題であってもとにかく書き込んでいく。

書き込んだ断片を後から何度も見返し、そこに加筆したり、修正を加えたりを繰り返していく。

別のアイデアの断片を眺めていて、2つのアイデアが合体したり、別のアイデアに生まれ変わったりする。

テーマを決め、その1つの思考を描くことにより整理、拡大させていく。

僕はノートに書いたことを、あまり繰り返し読み返すことがない。

アイデア出しをする際に、断片でも書き出し、その断片を育て、熟成させていくという手法は、ぜひ採り入れてみたいと感じた。

索引はデジタルを活用

数百冊に及ぶノートをさかのぼって活用するためには、索引が必要である。

奥野さんは、すべてのノートの項目タイトルごとに、Excelデータに入力をし、検索可能にしてある。

すべての項目を入力するとなるとあまりに大変なので、後から検索する可能性の高い項目に絞って入力している。

例えば、しっかり書いた読書ノートや、読み返したい書評、長めのアイデアや構想メモ、旅行や行楽の記録などだ。

それでも大変な労力だとは思うが、デジタル化したことにより、過去のアナログノートを検索可能にしている点は特筆すべきだろう。

僕はとてもそこまでできないが、徹底すると言うのはこういうことだと納得させられる。

アナログにはアナログの、デジタルにはデジタルの利点があるので、それぞれの良いところをミックスすると良いだろう。

まとめ

アナログのノートというと時代遅れな感じを抱く人も多いだろう。

僕はライフログなどのデータはデジタルが優れていると思っている。

情報の保存に関しても、切り抜きよりもスキャンしてデジタル化した方が扱いやすいと感じる。

しかし、まだ形になっていないモヤモヤした状態の思考を整理したり、アイデアを出すにはアナログのノートが優れていると思う。

アイデア出し、思考の整理に関して参考になる部分が多かったので、活用していきたい。

一度奥野さんのすべてのノートが保管されている様子を見てみたいと思ったのは僕だけではないのではないか。

どこかマニア心をくすぐらせる一冊であった。

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「情報は1冊のノートにまとめなさい [完全版]」は僕のYouTubeチャンネルでも紹介しているので併せてご覧ください!!

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