マーケティング・ブランディング書評

あなたの講座が勝手に売れる オンライン講座の教科書

マーケティング・ブランディング書評
スポンサーリンク

渋谷文武さん著、「あなたの講座が勝手に売れる オンライン講座の教科書」という本を読んだのでご紹介しよう。

created by Rinker
¥1,760 (2024/04/20 19:42:37時点 Amazon調べ-詳細)

僕自身11年前からセミナーや講座を自主開催し続けている。

しかし、コロナで多くの講座がオンライン化された時期、僕は講座をお休みしていた。

去年からオンラインでのセミナーや講座をスタートして、すっかり開催には慣れた。

今後もオンラインでの講座開催を続けようと思うので、さらに学ぶべく本書を手に取った。

充実した内容の素晴らしい本だった。

早速紹介しよう。

スポンサーリンク

売れる講座はコンセプトが命

講座が良いものかどうかは、実際受講しないと分からない。

しかし受講するためには申し込みが必要なわけで、申し込む人は講座の良し悪しではなく、お申し込みページを見て判断する。

そこで大切になるのが講座のコンセプトだ。

コンセプト作りのために必要なのは、まずしっかりターゲットを決めること。

本当にそのターゲットで良いのか、それが1番効果的かを改めて考えるのだ。

例えば主婦向けに受講料1500円でアロマ講座を開催していた人がいた。

主婦がターゲットなので受講料を安く抑えていたのだ。

その講座のターゲットを、講演や執筆をする先生業の人に変更した。

講演をする人には喉をいたわり、執筆する人たちには集中力アップを、学習塾経営者には塾でアロマを焚くことで受験生たちの免疫力アップなどを訴求する。

受講料を10倍の1万5000円にしても、1500円の時より受講生は増えたという。

さらにターゲットを絞り込むなど、曖昧にせず、明確化することが大切だ。

また、 講座のコンセプトに触れるテーマを盛り込むことも重要。

売れるテーマは「お金」「時間」「人間関係」「美容・健康」など、人間の本能に根ざしたものだ。

自分が教えられることとテーマをつなげることで、具体的なコンセプトが出来上がる。

本書で挙げている例を一つ引用しよう。

・コーチの場合

「年商1.5倍を目指す社長のためのコーチング」

受講者ターゲット:経営者

(売れるテーマ:年商 x あなたのできること:コーチング)

このような形でターゲットを明確にし、自分にできることに「売れるテーマ」を掛け合わせるのだ。

コロナ時代の集客術

2020年に新型コロナが蔓延し、リアルの講座が開催できなくなった。

多くの講座がオンライン化されていき、それに伴い講座の集客方法が大きく変わった。

ひとことで言うと、キャッシュポイントが大きく後にずれたのだ。

従来講座の内容は受講した人だけが知ることができ、講師はコンテンツを温存して、集客時には「チラ見せ」だけしていた。

しかし、多くの人がYouTubeやSNSでコンテンツを無料で公開するようになり、情勢が変わった。

受講する人たちも、あらかじめYouTubeやSNSで情報収集するのが当然となった。

無料でコンテンツを先出しするのが当然の時代になったのだ。

著者の渋谷さんは以下のように書いている。

「 優良顧客になってくれるファンを増やすには、まずは有料サービスの無料体験が基本。これは昔から変わらない。

そして、オンライン化時代の今は、より顕著に無料の先出しをする先生のもとに受講者が集まるようになっている。無料で素晴らしいノウハウを公開すればするほど、あなたの講座の良さを知り、ファンになってもらえる」。

しかし、なんでもかんでも無料で公開すれば良いというものではない。

無料と有料の線引きを自分の中で明確にしておこう。

お勧めの線引きとしては、1つの小さなシチュエーションでの問題に対しての解決は無料とし。

より大きな目標にコミットした問題解決を有料コンテンツとして提供する。

例えば、「パワーポイントの使い方、入門」を無料で提供し、「3ヶ月でトップセールスを目指すプレゼンマスター講座」を有料とする。

オンライン講座とYouTubeはどちらも映像コンテンツであり、非常に相性が良い。

YouTubeやブログ、SNSなどで無料でノウハウを公開し、そこからLINE公式やメルマガに登録をしてもらう。

さらにLINE公式やメルマガでいきなり集客しようとせず、無料の事前教育動画をプレゼントしたり無料Zoom説明会などを開催し、その後で講座へと集客をしていく。

まとめ

良い講座作りの根本は昔も今も変わらない。

しかし、オンライン時代になり、コンテンツのもつ価値が大きく変化している。

多くのノウハウが無料で公開される時代に、自分だけ囲い込んで見せない姿勢だと、埋没してしまい、「ノウハウかない人」と思われる。

本書を読み、ノウハウの先出しがますます進んでいることを実感した。

コンテンツを磨くことはもちろんだが、時代に合ったコンセプト作りや集客法が大切だと再認識した。

ノーハウを隠さず全公開してくれた素晴らしい一冊でした。

オススメです!!

「あなたの講座が勝手に売れる オンライン講座の教科書」のチェックはこちらからどうぞ!!

あなたの講座が勝手に売れる オンライン講座の教科書

created by Rinker
¥1,760 (2024/04/20 19:42:37時点 Amazon調べ-詳細)

「あなたの講座が勝手に売れる オンライン講座の教科書」は僕のYouTubeチャンネルでも紹介しています!併せてご覧ください!

書評記事はこちらにもたくさん!もう1記事いかがですか?

一生食いっぱぐれないための ひとりビジネスの基本
久道さおりさん著、「一生食いっぱぐれないための ひとりビジネスの基本」という本を読んだのでご紹介しよう。 僕自身2011年4月に会社員を卒業して「ひとりビジネス」をスタートさせ、まもなく11周年になる。 その間すごく上手くいっていた時期もあ...
ファンが増える!文章術 〜「らしさ」を発信して人生を動かす
山口拓朗さん著、「ファンが増える!文章術 〜「らしさ」を発信して人生を動かす」という本を読んだのでご紹介しよう。 山口さんは「文章の専門家」として、数々の文章に関する本を出されている。 本書は、SNSでの発信をより魅力的にするための本である...
私らしさ120%! 「満席講座」のつくりかた
女性起業プロデューサー加藤あいさん著、「私らしさ120%! 「満席講座」のつくりかた」という本を読んだのでご紹介しよう。 僕自身2011年にセルフプロデュースのセミナーを初開催して以来、11年間に渡り数え切れない回数のセミナーや講座を開催し...
ひとりビジネスの教科書 Premium
佐藤伝さん著、「ひとりビジネスの教科書 Premium」という本を読んだのでご紹介しよう。 この本は、 2015年に出版された「ひとりビジネスの教科書」という本の全面改定版だ。 Premium版は2020年8月の刊行だ。 オリジナル版が出版...
「オンライン起業」の教科書
山口朋子さん著、「「オンライン起業」の教科書」という本を読んだのでご紹介しよう。 「オンライン起業」とは、インターネットを様々な形で活用して、ビジネスを起こすことを指す。 著者の山口朋子さんも、そして僕もこのオンライン起業をし、継続している...
タイトルとURLをコピーしました