エッセイ日常

「独立論」補足 — 「早い・遅い」は年齢じゃなく実力のこと

エッセイ
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先日書いた「独立するなら力をつけてから」エントリーの補足。ちょっと言葉足らずだったので。

「独立するなら力をつけてから」エントリーはこちら。

独立するなら力をつけてから | No Second Life

 

このエントリーの中で、僕は「早すぎるよりは遅い方がいいんじゃないか」と書いた。

ここで言わんとする、「早い・遅い」は、年齢のことを言いたかったのではない。

独立してやっていけるだけの実力が備わっていないのに独立してしまうことを「早すぎる」と言いたかったのだ。

「遅いくらいでもいい」は、しっかり実力をつけ、満を持して独立する、という意味。

僕の友人にデザイナーをされている方がいる。僕と年齢はほとんど一緒。独立したのは多分10年くらい前のことだと思う。

この方は、サラリーマンとしてデザイナーをしていたが、在籍中から既にお客さんが彼に殺到していた。

しっかり手に職がつき、お客さんも付いていた。だから独立しても、サラリーマン時代のままの忙しさで、年収は初年度から会社員時代より激増したという。

こういう状態が「遅い」、つまり十分すぎるほどの力がついている状態だと僕は思っている。

僕がエントリーの冒頭に自分が独立した時の年齢を書いてしまったので、話しを余計に分かりにくくさせてしまった。

言葉足らずでした。なので補足。

 

 

若くても実力が備わっている人はたくさんいる。

十分な力を発揮できる人は、どんどん力を発揮できるフィールドにチャレンジするのがいい。

独立がもっとも力を発揮できるフィールドならば、20台だってどんどん出ていくのが良い。

だが、やっていけるメドが立っていないなら、20台だろうが50台だろうが、時期尚早なのだと僕は思う。

「早かろうが遅かろうが、どうせ苦労するんだから、いつ独立しても一緒」という意見もあるが、僕は条件付きで賛成。

その条件とは、少なくとも「これをやって生きていこう」という目標が定まっているか、もしくは当面(年単位くらいで)食っていけるだけの貯蓄なり財産なりがあること。

あとは、やりたいことは分からないけど、いざとなったら問題なく稼げる才能があり、それを行使できること。

大した蓄えもなく、やりたいことも定まっておらず、社会人としての実力も備わっていないのに、「自由がいい」「逃げてしまえ」という姿勢で独立しても、まずうまくいかない。

 

 

若いうちは、自分自身の未開の才能を探す「自分探し」みたいなことに憧れることもある。

それはそれでありだと思う。

一旦会社を退職してワーホリで海外で働きながらお金を稼ぎ生活をするなんてのもいい。

でも、それは「独立・起業」ではない。

ワーホリや留学は語学や学位、それに資格や海外生活経験などの「武器」を自分に身に付けることを目的とした「社会からの一時離脱」だが、「独立」「起業」は、自分ブランドで勝負を開始することだ。

勝負開始の時点で、自分が何のプロになりたいのかも分からないという状態は、二つの意味で非常に危険だ。

 

 

一つ目の危険は、もちろんフリーランスとして収入を得続けていくことが難しく、個人事業主(または経営者)として存在し続けることができない確率が高い点。

そしてもう一つの危険は、やりたいことがあって退職するのではない人は、多くの場合「現実逃避」として独立している可能性が高いからだ。

イヤなことからは逃げてしまえ、という姿勢で独立したら、もっと大変なことが押し寄せてくるフリーの世界で、また逃げることになるだろう。

若い時に現実から逃避する癖がつくと、人間それを繰り返しやすくなる。それが危険なのだ。

 

 

フリーの世界は実力主義。だから年齢は原則関係ない。

力がある人は若くても独立できるし、稼ぐ力が身についていないなら、まだ独立は早いということになる。

僕は独立できるだけの実力と心構えができたのが41歳になってからだった。

これは遅いかもしれないが、それでも心構えができたことはラッキーだった。

だからこそ、僕の体験や、僕が学んだこと、得た知識、ノウハウをシェアすることで、一人でも多くの人が、自律的に、ハッピーに人生を謳歌してくれればと思っている。

それが僕にできる、社会に対するコントリビューションだと思っているので。

以上、補足でした。

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