ペット・ネコ書評

ネコを飼うなら知っておきたい、飼い主もネコも幸せになる5つの習性

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半月ほど前から仔猫を飼い始めた。

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20年ほど前、まだ僕が実家で暮らしていたころに、母がネコを飼い始めて、2年くらい同居していたことがあった。

だからネコのことはそれなりに知っているつもりだったが、全然そうではなかった。

やはり、自分が飼うのと、親が飼っているネコと同居しているだけというのは全然違う。

自分で餌をやり,トイレの世話をして、「このネコとこれから15年〜20年一緒に生きていくんだな」と感慨に浸ると、それまで見えていなかった、さまざまなネコの習性が見えてくる。

ただ、ネコがどんなときにどんな気持ちになっているのか。

ネコはどういう習性を持って暮らしているのか。

それを知識としてきちんと仕入れたいと思い、ネコに関する本を何冊か読みたいと思った。

そして最初に読んだのがこの本。「幸せな猫の育て方」だ。

知らないこと、ビックリすることも多い内容だった。

その中から、ネコを飼う人が知っておくと良い、ネコの習性を紹介したい。

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ネコを飼うなら知っておきたい、飼い主もネコも幸せになる5つの習性

1. ネコが作る「縄張り」は豊かであれば狭くていい = 室内飼いで満足

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ネコは自分のテリトリーに縄張りを作ることで知られている。

縄張りの中には、自分の住み処と餌が確保できる場所が必要だ。

ただ、ネコの行動範囲は意外と狭い。

ネコは習性として、「もっと遠くにいきたい」という欲求を持っていない。

自分の縄張りに、安心して眠れる場所と、充分な餌があれば、縄張りは狭くてもネコは一向に構わないのだ。

広い縄張りを必要とするのは、餌が充分に確保できない場合など、ネコにとっては不本意な場合に限られる。

最近都心部では、ネコは完全に室内飼いで育てることが多くなっている。

飼い主は室内でネコを飼っていることを、「狭いところに押し込めてネコが可哀想」と考えがちだ。

しかし、ネコはもともと広いテリトリーを確保する欲求を持っていないので、その心配は実は人間だけが考えていることだ。

ネコは、安心して暮らせる住居のなかで、充分な餌をもらえて暮らせれば、室内飼いに対する不満はないのだ。

窓の外にのら猫や鳥、虫などが入ればもちろん反応するが、それは興味を持っているだけであって、「外に出たい」というメッセージではない。

2. ネコが噛むのは「遊んで!」のサイン

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我が家にやってきた仔猫のソルちゃんも、しょっちゅう僕や奥さんの手を突然ガブッと噛む。

甘噛みなのだが、それでも結構痛い。

噛んだまま自分はひっくり返って4本の脚で僕らの腕を抱え込んで、ネコキックを繰り出して来たりする。

突然ネコに噛まれると飼い主としてはビックリしてしまうし、問題行動なのでは?と心配する人もいるだろう。

しかし、犬と違ってネコの甘噛みは問題行動ではない。

ネコの甘噛みは、「ケンカごっこ」のサインなのだ。

つまり飼い主に、「遊んで!」と誘っているのだ。

ネコが甘噛みをしてきたときに、大声で叱ったりする人がいる。

するとネコは、飼い主が遊んでくれるのだと勘違いして、ますます興奮して甘噛みを激しくする。

2匹以上のネコを飼っている人は分かると思うが、ネコ同士でよく取っ組み合いの「ネコプロレス」をやっていることがある。

ネコが飼い主を噛むのは、バーチャルなネコプロレスを仕掛けてきているのだ。

それは、ネコが飼い主になついていて、兄弟だと思っているからこその仕草なのだ。

噛まれることがイヤなら、じゃらし棒などのおもちゃを使った遊びを飼い主から仕掛けるといいだろう。

または、手をタオルなどでガードして遊んであげるのも有効だ。

ネコとしては、飼い主の手を噛みたいのではなく、なんでもいいから遊んで欲しいのだ。

この習性が分かると、ネコとのコミュニケーションがずっと取りやすくなる。

ネコは怒って噛んでいるのではなく、仲良くしたくて、遊んで欲しくて噛むのだ。

3. ネコはトイレの前後に走り回る

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ネコはネコ用のトイレで用を足すわけだが、面白い習性がある。

それは、トイレ、特にうんちの前後に、部屋の中を無意味に走り回り、テンションがすごーく高くなるのだ。

我が家のソルちゃんも、トイレの前と後は、目的もなくぐるぐると部屋の中を全力疾走している。

最初は何なんだろう?と思ったが、これもネコが持つ野生の習性なのだ。

野生のネコは縄張りの中で、自分の住み処から離れた場所をトイレにする習性がある。

なので、自分の住み処からトイレまでは、走って移動する必要がある。

しかも、野生の世界では,自分の住み処の外にはさまざまな危険が待ち受けている。

なので、ネコはトイレに行きたいと感じると、超ハイテンションのアクティブモードになってしまうのだ。

飼いネコの場合、トイレの周囲に危険も何もない。

しかし、野生の習性が遺伝子に組み込まれているので、ネコはトイレに行く前後は勝手にハイテンションになってしまうのだ。

これも異常行動ではなく、ネコの当たり前の習性だと知ろう。

4. ネコを怒鳴ったり叩いて叱るのは逆効果

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ネコは人間の都合が分からない。

リビングのテーブルの上になぜ乗ってはいけないのか分からないし、テーブルの上の美味しそうな魚をなぜ自分が食べてはダメなのかも分からない。

飼い主はしつけているつもりでも、ネコにはそのメッセージは届かない。

ネコと犬ではまったく育て方が違うのだ。犬はほめてしかってしつけるが、ネコにはしつけはできない。

ネコに分かるのは、「この人は怖い」とか「叩かれて痛い」ということだけだ。

テーブルの上に乗るたびに「コラ!」と大声で怒鳴れば、飼い主が見ている前では乗らなくなるが、それはしつけられたからではない。

ネコは「飼い主が怒鳴るから飼い主がいる前では乗らない」という関係性の学習をするだけで、飼い主がいなければ乗りたい場所には乗るのだ。

そして「しつけだから」としかってばかりいると、ネコは飼い主になつかなくなり、一緒に遊ぶ対象から飼い主を外してしまう。

そうなると、ネコは飼い主にちっとも懐かず、飼い主はとても寂しい思いをすることになる。

ネコはほめてもしかっても、しつけることはできない。

では、ネコにして欲しくないことをやめてもらうには、どうしたらいいのだろうか?

次項で解決法を説明しよう。

5. ネコは「習慣」の生き物である

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ネコと犬が徹底的に違うのは、ネコは「習慣」の生き物である、という点だ。

群れを作らず一頭て暮らすのが野生のネコのライフスタイルだ。

決して身体が大きくなく、外敵も多いネコは、とても心配性で猜疑心が強い生き物だ。

だからこそ、ネコは「安全パイ」を選ぶ傾向が強い。

「昨日大丈夫だった道を今日も通る」「今朝気持ち良く眠れた場所で今日も眠る」

このように、ネコは「昨日と同じ」「明日も同じ」を自分で作り、習慣に従って生きる動物なのだ。

だから、ネコに乗って欲しくない場所があるなら、「そこに乗らない習慣」ができてしまえば、ネコは関心を持たなくなり、そこに乗らなくなる。

たとえばリビングのテーブルにネコが乗るのを止めさせたい場合。

ネコがテーブルに乗ったら飼い主が叩いたと分からないようにして大きな音でテーブルを叩く。

ネコはビックリして飛び降りる。

でもまたすぐに乗ろうとするので、また大きな音で叩く。

ネコはビックリして降りる。 これを繰り返するのだ。

ポイントは、飼い主が叩いたとは分からないようにすることと、ネコが乗らなくなるまでしつこく続けること。

飼い主が叩いたと分かると、ネコは「飼い主は怖い人」「この人は友達でも兄弟でもない」という習慣を作ってしまい、飼い主を避けるようになる。

ネコを飼う人はネコと親密な関係を持ちたいと願っている人だろうから、ネコに嫌われたらとても悲しいだろう。

そうならないためにも、顔を背け知らん顔をして叩くなど、自分は一切関係ないという風を装うことが大切だ。

「テーブルに乗ると大きな音がして怖い」というイメージがネコに定着すると、ネコはもうテーブルに乗らなくなる。

「3日一度も乗らなければ成功」なのだが、実際やってみると、これがなかなか難しい。

ネコの習慣作りは、根気が必要だ。

まとめ

この本でも何度も触れられているのは、「ネコの育て方は犬の育て方とまったく違う」ということ。

犬はほめられることが大好きで、しかしかられればちゃんと学習する。

しかし、ネコはほめられてもしかられても、それは分からない。

だから、飼い主が金切り声で叫んでも、飼い主の思いはネコには伝わらず、ただ「キーキー煩くて怖い人」と避けられてしまうだけなのだ。

知らずにネコを飼い始めてしまうと、しつけているつもりでネコに嫌われることをせっせとしてしまうこともあるだろう。

ネコを飼うなら、ネコの習性を学んでおくと、ネコと末長く仲良くできるのではないだろうか。

とても勉強になったし、おかげで我が家のソルちゃんとも仲良くできていて幸せだ。

「幸せな猫の育て方」のチェックはこちらからどうぞ!

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