書評

お金を稼ぐ人が30代でやったこと やめたこと by 田口智隆 — これぞ「お金を稼ぐ『自己啓発書』」だ!! [書評]

書評
スポンサーリンク

「金もうけ」と「自己啓発」。

130124-01-1

一見すると、正反対のイメージを持つ言葉ではないだろうか。

昔から「金もうけは汚い」「清貧」といった考え方が日本にはあり、21世紀のこの時代になってもまだまだ根強い。

でも、この2つの言葉は本当に矛盾するのだろうか?

本当は、「お金を稼ぐこと」と「自己啓発」は、一心同体なのではないか?

そんな疑問を持つ僕らにぴったりの本がこちら、田口智隆さんの「お金を稼ぐ人が30代でやったこと やめたこと」だ。

 

お金を稼ぐ人が30代で「やったこと」「やめたこと」田口 智隆 三笠書房 2012-11-22
売り上げランキング : 3475

by ヨメレバ

 

 

著者田口さんご自身の経験をふんだんに盛り込んだ、まさにお金を稼ぐ人になるための自己の律し方、自己啓発書である。

田口さんの本には、お金もうけ本特有の胡散臭さがなく、清々としているのが特徴だが、本書はまさにいかに自分を律するかという点に特化した、素敵な本に仕上がっている。

早速紹介しよう。

 

 

 

スポンサーリンク

20代の延長線上では収入は上がらない

世の中にはお金持ちになれる人となれない人がいる。

田口さんは多くのお金の稼ぎ方セミナーを開催されているが、そこで何千人という参加者に触れ、30代の過ごし方がとても大切だと力説している。

そして、その根本的な考え方は、一言でいえば「何が何でも『その他大勢』から抜け出せ」ということになる。

僕にも経験があるが、「その他大勢」の人は、深く考えず周囲の言動に流されてしまうことが多い。

たとえば「僕はそこまでしてお金持ちにならなくてもいいな」や「そこそこでいい」などという、「お金は悪い」という発想。

でもお金がないと困るのは明らかで、毎月お金が足りなくてヒーヒー言っていたりする。

 

 

本当にお金持ちになりたいなら、それら「その他大勢」の人たちの群れから脱出する覚悟と勇気と決断が必要だ。

そうすれば思考が変わり、行動が変わる。

「お金持ちになる日を決める」「お金に対する偏見を捨てる」「成功者を『特別な人間と思わない』」など、「その他大勢」から脱却するための具体的なアドバイスがこの本には満載だ。

何となく空気を読んで周囲と同じ考え方のままで人生を歩み、流され続け30代を貧乏なまま終えたいのか。それとも周囲の人たちとは異なる人生を歩むと決断し、自らの道を一歩ずつ上っていくのか。

あなたの決断にすべては委ねられている。

いずれにしても、もしいまあなたが「自分が望むほどのお金持ちではない」と感じているなら、まずは思考を変えない限り、ある日突然お金持ちになることはできない。

今の延長線ではダメなのだ。

思考を変えよう。

 

 

 

習慣だけが「金持ち体質」を作る

「人間は習慣の塊である」。

僕の大好きな言葉だ。座右の銘に近いかもしれない。

不健康な生活をしている人が、一日だけランニングをしても、急に健康になるわけではない。

肥満体の人が、思いついて一日だけ食事を抜いても、翌日から元の食生活に戻れば、決して痩せることはない。

成功する人は、習慣が持っている破壊力の物凄さを知っている。

だから、人が見ていない地味な場所で、ひたすらコツコツ、コツコツと一歩努力する。

ダメな人はすぐに「分かっちゃいるんだけど」と言葉に出して言ってしまう人だ。

その一言を免罪符にして、努力することを怠っている間は「金持ち体質」に変化することはできない。

 

 

金持ち体質の習慣は、決してお金に直接関係することばかりではない。いや、むしろお金とは一見関係がないように思えることの方が多い。

「スケジュールを埋め尽さない」「身体が資本が絶対条件」「読書量を増やす」などは、直接お金とは関係なさそうだが、間違いなく自分を高めてくれる大切な習慣だ。

 

 

田口さんが書かれているとおり、「続ける技術」を身につけることがとても大切だ。

1日うまく継続できなかったからと、すぐに放り出すのではなく、すぐにその翌日からまたコツコツ努力を復活する。

そして3大NGワード「でも」「だって」「どうせ」は永久追放し、自分で自分を諦めることを許さない。

30代こそ習慣力を徹底的に鍛える期間だ。

この本を参考に、是非真剣に、目の色を変えて取組んで欲しい。

 

 

 

徹底的に結果にこだわれ

お金を稼ぐ人は「努力」ではなく「結果」に徹底的にこだわる。

日本の企業は従来「努力」や「プロセス」を重視し、結果にこだわる姿勢を示してこなかった。

「徹夜で頑張ったんだから、プレゼンの結果仕事は他社に流れたが、良くやった」というような褒め方だ。

だが、この考え方では、お金持ちになれないことは言うまでもない。

仕事は他社に流れ売上は上がらず、しかも担当した本人は失敗したのに上司に褒められたので「こんなもんでいいか」と考えてしまい、成長を止めてしまう。

 

 

仕事はプロセスや努力ではなく、結果にこだわるべきだ。

そして最高の生産性を発揮したうえで、最後の最後まで粘り、ベストの結果を出すのだ。

そのためのノウハウがこの本にはたくさん詰まっている。

具体的には、「仕事は最後の1秒まで粘る」「プレッシャーをいかす」「最初の仕事は効率を無視する」などだ。

是非どん欲に自らの仕事に採り入れ、結果を出し続けて欲しい。

 

 

 

人間関係があなたの「稼ぐ力」を決める

僕自身にも経験があるのだが、多くの人は、嫌だなと思う人間関係を、消極的に続けてしまう。

会社の部門内の、愚痴ばかりの飲み会に参加し続けたことが僕にもある。

同じメンバーで週に2回も3回も飲み行き、結局はその場にいない上司や取引先の悪口だ。

そのような場にいる必要はないと感じつつも、「皆が行くから何となく」参加してしまうのだ。

 

 

だが、もしあなたが本当に「その他大勢」から本気で脱出したいのなら、このくだらない「群れ」からは一秒も早く脱出しなくてはいけない。

心配しなくてもいい。あなたが抜けても、愚痴しか言わない人たちは、あなた抜きでも愚痴を言い続けるし、あなたが抜けたことすら気づかないかもしれない。

あなたがそばにいるべき人物は、「自分よりすこしだけ凄い人」だ。

あなたが目標するべき人物と話しをすれば、自分に何が欠けているかを知るヒントになる。

そして「数年先の自分をライバル」に設定するのだ。

見えないライバルを追いかけて、自分を磨く習慣を身に付けて欲しい。

この本には「二次会には行かない」「聞く力を身につける」「嫌なヤツは相手にしない」など、「その他大勢」から抜け出すための方法が書かれている。

是非人間関係を磨き、お金が流れてくる存在になって欲しい。

 

 

 

まとめ

130124-01-2

人によって経済的な環境は異なる。

親から多額の資産を相続したような、恵まれた環境の人もいるだろう。

逆に、親の経営する会社が破綻して借金を肩代わり、というようなケースもあるだろう。

出発点は人それぞれだし、成功の基準も一概には言えないだろう。

しかし、一歩を踏み出さなければ、あなたの経済状況と人生に大きな変化は起きないだろう。

そして一歩を踏み出すなら、正しい方向に踏み出して欲しい。

 

 

田口さんのこの本には、具体的な投資先や利回り、株やFXなどのことは一切書かれていない。

この本は、冒頭に書いたとおり、お金を稼ぐ人になるための自己啓発書であり、自己実現への指南書だ。

この本には「読書量を増やせ」と書いてある。

この本には「アンテナを張り巡らせ」と書いてある。

それを是非実践し、より具体的な「お金を稼ぐ自分になるための、個別投資情報」や「仕事がバリバリできる人になるための実戦的パソコンノウハウ」などを学ぶ「習慣」を身につけて欲しい。

ノウハウや技術も大切だが、最後は「どうしてもやり抜く」という気合いも大切だ。

このエントリーや田口さんのご本を読んで気合いが入ったら、是非「思考」と「行動」を変えて欲しい。

思考を変えれば習慣が変わる。

一緒に頑張りましょう!(^-^)

 

お金を稼ぐ人が30代で「やったこと」「やめたこと」田口 智隆 三笠書房 2012-11-22
売り上げランキング : 3475

by ヨメレバ

 



 

 

関連エントリー:

タイトルとURLをコピーしました