この事実は、僕が来年の7月には満30歳になることと、僕にとっての20代はあと残り1年4カ月しか残っていないということを端的に証明している。
正直言って焦る。
僕はかなり楽観的な性格だし、最近は一時期のストレスデブ状態から脱却して20代前半の体型を取り戻しつつあるので、肉体的な老化についてはまだそれほどは心配していない。
でも、自分が30歳になり、そしてその時点で自分の目指すモノに果たしてなれているのだろうかと考えると、僕は今まで本当に長い間何の目標もなくダラダラと生きてきたことを激しく後悔してしまったりする。
僕は今サラリーマンとして日々生活しているが、近い将来サラリーマンを辞めて、独立して仕事をしたいと思っている。具体的にどんな仕事をしようと思っているかはまだここには書けない。口先ばかりが先行するのが嫌だからね。
何とか今年の夏ぐらいまでにはメドを立てて、秋から冬にかけて実行に移せたらいいなぁと思っている。もし今僕が描いている計画通りに本当にことが順調に進んでいけば、恐らく来年の誕生日に30歳を迎えた僕は、更に大きな自分の夢に向かって驀進していることだろう。
でももし僕が、自分の今のサラリーマンの仕事の忙しさにかまけたり、何かしらの障害によって自分が進みたい方向性を見失ったとしたら、僕にとって30歳という年齢はきっとひどく重く両肩にのし掛かってくるだろう。
20歳になるときにも、25歳になるときにも、極端な不安や焦りというものは全く感じることがなかったのだが、今回は1年以上も前から、自分が30歳になるんだということをひどく意識してしまう。
それはきっと、僕がようやく自分の人生というものを客観的に捕らえることができるようになってきた、ということなんだろう。
今までは日々の生活が楽しければいいや、という、アリとキリギリスでいうならばどちらかというとキリギリス的人生を歩んできた僕だが、やはり所詮キリギリスはキリギリスであって、日々適当に楽しくやっていたら最後まで自分が本当に欲しいものを手に入れることが出きないまま、僕はいつか年老いて死んでしまうのだということに、ようやっと気付いた。
大成功を収めなくてもいい、でも僕はどうしても自分が納得して生きていたい。自分の力で自分と一番大切な人を支えていきたい。そして僕は、自分自身が納得して生きていくためには今のままではダメだということを、十分に認識している。
だから今は、とにかく努力するしかない。高くジャンプするためにはその前にかがんで勢いをつけなければならない。今はジャンプする時期ではなく、十分にかがんで力を貯える時だ。
やるべきことは自分で全部分かっている。あとは今の努力を続けるだけだ。
これからの1年4カ月は、僕にとっての勝負の時期だ。
Romain / Bill Evans and Jim Hall
My Funny Valentine / Bill Evans and Jim Hall
僕は現在28歳と8カ月だ。
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